中国の裁判所、サッカーファン公言の習国家主席を慮ってか収賄容疑の中国サッカー協会幹部に終身刑の厳格判決【フランス・英国メディア】(2024/03/27)
習近平国家主席(シー・チンピン、70歳、2012年就任)は、反腐敗運動を主導し、汚職容疑の政府高官や実業家らを徹底的に取り締まってきた。そうした中、中国の地方裁判所が、収賄容疑の中国サッカー協会前会長に終身刑を言い渡したが、サッカーファンを公言する同国家主席を慮って厳しい判決となったとみられる。
3月26日付フランス
『AFP通信』、英国
『BBCニュース』等は、中国の地方裁判所がこの程、収賄容疑の中国サッカー協会前会長に終身刑という厳しい判決を下したと報じている。
中国共産党機関紙の『人民日報』は3月26日、湖北省(フーペイシアン、中国中部)の中級人民法院(地裁に相当)が収賄容疑の中国サッカー協会(CFA、1955年設立)前会長陳戌源(チェン・シューユエン、67歳、2019~2023年在任)に対して終身刑を言い渡したと報じた。...
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3月26日付フランス
『AFP通信』、英国
『BBCニュース』等は、中国の地方裁判所がこの程、収賄容疑の中国サッカー協会前会長に終身刑という厳しい判決を下したと報じている。
中国共産党機関紙の『人民日報』は3月26日、湖北省(フーペイシアン、中国中部)の中級人民法院(地裁に相当)が収賄容疑の中国サッカー協会(CFA、1955年設立)前会長陳戌源(チェン・シューユエン、67歳、2019~2023年在任)に対して終身刑を言い渡したと報じた。
同判決によると、陳被告はCFA会長及びその他組織での立場を利用して、2010~2023年間で総額8,103万人民元(1,100万ドル、890万ポンド、約17億円)の賄賂を受け取ったとされている。
同機関紙は、陳被告が受け取った賄賂は“極めて巨額”であり、また、同被告の行為は“公正な競争と秩序を著しく損なった”と指摘し、“国のサッカー産業に深刻な影響をもたらした”と報じている。
就任以来反腐敗運動を牽引している習近平国家主席は、熱心なサッカーファンであることを公言していることもあり、その意を汲んでか、これまでに陳被告を含めて10人ものCFA上層部が摘発されている。
また、『新華社通信』は、昨年来国内サッカー産業への取り締まりが厳しくなっていて、中国代表元監督の李鐡(リー・ティエ、2020~2022年在任)含めて、4人の被告に対して有罪判決が下される予定だと報じている。
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プーチン大統領、ウクライナ戦争優勢との余裕からかロシア初の高速度鉄道建設計画承認【ロシア・中国メディア】(2024/02/16)
ウラジーミル・プーチン大統領(71歳、2000年就任)は、欧米諸国からのウクライナ支援後退を受けてか、戦争が優勢に進んでいると強気な発言をしている。そうした余裕からか、20世紀末に頓挫したロシア初の高速度鉄道建設計画を承認した。
2月16日付ロシア
『タス通信』、中国
『新華社通信』は、ウラジーミル・プーチン大統領がこの程、ロシア初の高速度鉄道建設計画を承認したと報じている。
ロシアはかつて、高速度鉄道建設を検討していたが、1998年に断念している。
そうした中、ウラジーミル・プーチン大統領がこの程、同建設計画を四半世紀振りに復活させる旨発表した。
同大統領は2月15日、“ロシアにおける高速度鉄道発展の出発点とするため、モスクワ~サンクトペテルブルグ間(約700キロメートル)にロシア初となる高速度鉄道建設計画を進めることを決定した”と述べた。...
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2月16日付ロシア
『タス通信』、中国
『新華社通信』は、ウラジーミル・プーチン大統領がこの程、ロシア初の高速度鉄道建設計画を承認したと報じている。
ロシアはかつて、高速度鉄道建設を検討していたが、1998年に断念している。
そうした中、ウラジーミル・プーチン大統領がこの程、同建設計画を四半世紀振りに復活させる旨発表した。
同大統領は2月15日、“ロシアにおける高速度鉄道発展の出発点とするため、モスクワ~サンクトペテルブルグ間(約700キロメートル)にロシア初となる高速度鉄道建設計画を進めることを決定した”と述べた。
同大統領が、当日開催された高速度鉄道建設諮問会議の席上で表明したもので、“鉄道の輸送能力を高め、空港の混雑を緩和し、国内の観光産業を後押しするために、高速度鉄道を必要とするのは明らかだ”とも強調した。
この会議に先立ち、ビタリー・サベリエフ運輸相(70歳、2020年就任)は、同建設には6千億ルーブル(約65億ドル、約9,750億円)以上かかると言及していた。
そこで、プーチン側近のモスクワのセルゲイ・ソビャーニン市長(65歳、2010年就任)は早速、この計画に賛同する近郊都市とともに資金拠出に参加すると援護射撃発言をしている。
(参考)2023年末時点での世界の高速度鉄道総延長距離は、①中国:約4万5,000キロメートル、②スペイン:約3,500キロメートル、③日本:約3,300キロメートル、④フランス:約2,000キロメートル、⑤ドイツ:約2,000キロメートル。
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