9月26日付米
『USAトゥデイ』(
『AP通信』記事引用):「フィリピンのドゥテルテ氏、中ロ連携強化を決意」
「●フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は9月26日、従来からの米国との関係を後退させ、今後は新たに、米国の対極にある中ロ両国との長期的連携を模索するという、言わば“ルビコン川を渡る(シーザーが禁を犯してローマ進軍した故事)”決断をしたと表明。
●同大統領は、近々訪中して習近平(シー・チンピン)主席と会談予定で、その後日ロを訪問すると発言。
●同大統領が、正規の司法手続きを経ずして、多くの麻薬容疑者を殺害していることに対して、米、欧州連合(EU)、国連及び豪州が批判しているが、ドゥテルテ氏は、彼らは“偽善者”だと一蹴。」
同日付米
『ロイター通信米国版』:「フィリピンのドゥテルテ氏、中ロとの“開かれた同盟関係”を要望」
「●ドゥテルテ大統領は、かつての宗主国だった米国との関係を見直し、それとは別の大国である中ロとの関係強化を進めていくと発言。
●米国の格付会社スタンダード&プアーズが先週、ドゥテルテ政権になってからのフィリピンの経済状況に懸念を表明したが、同大統領は、これまでの投資家が逃げようと、これから新しい投資家を呼び込むので全く問題ないと豪語。
●米国務省のマーク・トナー報道官は、フィリピン政府から正式には何も話はなく、米国としては今後もフィリピンとは良く連携していくとコメント。」
同日付英
『インターナショナル・ビジネス・タイムズ』オンラインニュース:「フィリピンのドゥテルテ大統領、米国のライバルである中ロとの同盟を希望と表明」
「●ドゥテルテ大統領は、米国との関係を絶つ訳ではないが、新たに中ロとの関係を築きたいと発言。
●なお同大統領は、米国との軍事同盟関係について見直す考えを表明しているが、10月前半、米・フィリピンの合同軍事演習は実施見込み。」
同日付ロシア
『RT(ロシア・トゥデイ)』テレビニュース:「ドゥテルテ氏、米国との関係で“ルビコン川を渡る”決意をし、中ロとの同盟を希望」
「●ドゥテルテ大統領はこれまで、フィリピン駐留の米軍の撤収や、武器の輸入を米国だけに頼らず中ロからも調達、更には、緊張を高めることになる米軍との共同監視航行には参加しないなどと発言。
●そして今回の中ロとの同盟関係構築希望とのコメントは、これまで何年も継続されてきた、米・フィリピン合同軍事演習が行われる直前になされたもの。
●一方、米・フィリピン国防関係者は異口同音に、同大統領の発言は両国間軍事協力関係を損なわないと発言。」
9月27日付フィリピン
『テンポ』オンラインニュース:「ドゥテルテ氏、中ロとの関係を強化と表明」
「●ドゥテルテ大統領は、習主席及びドミトリー・メドベーチェフ首相それぞれと既に話をしており、いずれからも10月での中ロ訪問を歓迎すると言われているとコメント。
●同大統領は、中ロ両国からの投資を呼びかけたいとも表明。
●なお同大統領はまた、米国が南シナ海で中国と衝突することになっても、フィリピンは関わりたくないとも発言。」
同日付中国
『上海日報』:「ドゥテルテ氏、米国の“ライバル”との関係模索」
「●ドゥテルテ大統領の米国批判発言は日常茶飯事になっているが、その中でも9月26日の中ロ同盟関係構築希望発言は大注目。
●しかし、フィリピンを取り巻く環境は芳しくなく、ドゥテルテ氏の反米発言や、麻薬撲滅戦争に嫌気して、9月26日のフィリピン・ペソは2009年以来の安値を更新し、また、海外投資家が6週間連続してフィリピン株式売却。」
閉じる
9月22日付米
『タイム』誌:「英オックスフォード大、世界大学ランキングでトップに」
「●英国の教育専門誌
『タイムズ・ハイアー・エデュケーション(THE、注後記)』が発表した今年の大学ランキングで、英オックスフォード大が初の首位。
●これまで5年連続首位だった、米カリフォルニア工科大が2位に後退。
●THEは、教育環境、研究の評価、論文の引用数、教職員の国際性の4つの指標でランキング付け。
●ただ、オックスフォード大やケンブリッジ大(同4位)など英国の高ランキング大学が、英国の欧州連合(EU)離脱後も競争力が維持できるかが懸念。」
同日付米
『CNNニュース』:「世界大学ランキングのトップの授業料は僅か年1万2,000ドル」
「●英オックスフォード大の年間授業料は、僅か9,000ポンド(約1万1,700ドル、約120万円)。
●但し、上記はあくまで英国及びEU内の学生に適用されるもので、その他の国・地域出身学生は、1万5,295~2万2,515ポンド(1万9,860~2万9,230ドル、約199万~293万円)。
●ただ、それでも以下のとおり、米大学の授業料より遥かに低額。
・2位カリフォルニア工科大;4万5,846ドル(約460万円)
・3位スタンフォード大; 4万7,331ドル(約470万円)
・4位ケンブリッジ大;9,000ポンド、1万1,684ドル(約120万円)
・5位マサチューセッツ工科大;4万8,140ドル(約480万円)
・6位ハーバード大; 4万3,280ドル(約430万円)
・7位プリンストン大; 4万5,320ドル(約450万円)
・8位インペリアル・カレッジ・ロンドン;9,000ポンド、1万1,684ドル(約120万円)」
同日付英
『メール・オンライン』(
『ロイター通信』記事引用):「英オックスフォード大が
世界大学ランキングでトップになるも、英国のEU離脱が暗雲」
「●英系で世界最古の英オックスフォード大が、2004年から発表されている世界大学ランキングで初めて首位になるも、今後英国のEU離脱で、優秀な教職員や学生が集まるか、更には資金集めへの影響も懸念。
●また、これまで資金援助を受けてきた欧州研究評議会からの6,700万ポンド(約89億円)について、英政府が代わって補助するのか不明の状態。
●大学ランキングのトップ10は、英国2校(オックスフォード大とケンブリッジ大)、スイス1校(スイス工科大チューリッヒ分校)の他7校は米国が席巻。
●しかし、国からの数十億ドル(数千億円)の補助を受けていることもあり、中国の大学の競争力が急上昇。
●また、香港や韓国の大学の躍進も目覚ましい。」
同日付韓国
『KBSニュース』:「英オックスフォード大が世界大学ランキングで首位」
「●韓国の大学は、トップ300校中6校がランクイン。
●ソウル大が昨年の85位から72位に、韓国科学技術院が同148位から89位に、浦項工科大が同116位から104位にそれぞれ躍進。
●なお、アジアトップは、シンガポール国立大の24位。」
9月23日付中国
『上海日報』(
『新華社通信』記事引用):「中国の大学、世界大学ランキングで大躍進」
「●直近のTHE発表のランキングで、トップ50校の中に中国の大学が4校ランクイン。
●北京大が29位(昨年42位)、清華大が35位(同47位)、香港大が43位、そして香港工科大が49位に躍進。
●1990年代以降、政府が注力した大学への資金援助やその他の支援が結実したもので、評価対象の全980校のうち、5%以上、52校が中国の大学。
●また、アジア24ヵ国の290校のうち、19校がトップ200入り(昨年の15校から増)しており、中国・香港の他、韓国の大学も大幅ランクアップ。」
残念ながら、引用した海外メディアで日本の大学についての言及はないが、THEのランキングを見ると、東大;39位(アジア4位)、京大;91位(同11位)、東北大;201~250位(同20位)、東工大・大阪大;251~300位(同28位)、名古屋大;301~350位(同34位)と、欧米はもとより、他のアジアの大学にも水を開けられている。
(注)THE:英米系のタイムズが、新聞の付録冊子として毎年秋に発行している高等教育情報誌。2004年から、世界大学ランキングを公表。
閉じる