米国:求職者、過去10年で最高(2024/08/21)
米国の最新の労働市場調査によると、求職者の数が2014年以来最高となっているという。
8月21日付米
『NBCニュース』:「米国の求職者率28%、過去10年で最高」:
労働市場の安定を示す統計結果が多い中、最新の市場調査によると、求職熱は高まっており、経済の先行きへの否定的見方が広がっている。
ニューヨーク連邦準備銀行が3年に1回実施する消費者期待調査(SCE)によると、回答者の28.4%が求職しているとした。これは昨年の19.4%から上昇し、2014年3月以降最も高い数字となった。...
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8月21日付米
『NBCニュース』:「米国の求職者率28%、過去10年で最高」:
労働市場の安定を示す統計結果が多い中、最新の市場調査によると、求職熱は高まっており、経済の先行きへの否定的見方が広がっている。
ニューヨーク連邦準備銀行が3年に1回実施する消費者期待調査(SCE)によると、回答者の28.4%が求職しているとした。これは昨年の19.4%から上昇し、2014年3月以降最も高い数字となった。これには失業中や、就業中ながらも新たな職を求めている人も含まれる。
米国経済見通しが悪化しており、専門家の中には不況に戻るとの見方もある。失業率は、パンデミック以前の3.5%よりも上昇しているものの4.3%と低いままとなっている。パンデミック後の成長期を経て、米国経済は下降傾向にあると示唆する動きが継続している。
バーニンググラス研究所の経済調査の専門家は、この調査の回答者らが、周りの人々から求人に苦労したという話や経験を聞いていることを意味していると指摘。失業への不安も記録を更新。失業予測の平均は昨年の3.9%から4.4%に上昇し、2014年の統計開始以来最高値となった。
このような不安な数字が上昇している一方、専門家は二期連続のマイナス成長は避けられるとの予測を示している。25歳から54歳の就業人口は80.9%で過去最高となっている。総じて労働力人口は昨年63%と安定。求人率は4.9%とパンデミック前を上回っているという。
ニューヨーク連邦準備銀行は、求人検索者の増加は、45歳以上で大卒ではなく、年収が6万ドル未満の世帯の人々で最も顕著だったとする。
8月20日付米『ザ・ヒル』:「求職者数が急増、今年2月の最新世論調査」:
広範囲での経済低迷が懸念される中、19日の中央銀行の報告書によると、ニューヨーク連邦準備銀行が実施した最新労働市場調査により、求職中の人の数が2014年以来最高値となった。
調査では、過去4週間、職を探していると回答した割合が昨年7月の19.4%から28.4%に上昇。最も多かったのは、大卒資格のない年収6万ドル未満の45歳以上の求職者だったという。
また調査から、被雇用者の給与や待遇への満足度も下がっていることが判明。賃金への満足度は3.2%下落した。非給与以外の満足度は8.6%減少、昇進機会も9.3%減少している。
67歳以降まで働き続けるつもりと回答した人は、パンデミック以降低い状態が続いているが、今回の調査では昨年の32%から34.2%と僅かに上昇した。
厳しい見方の一方、転職は比較的容易な点が調査では判明。労働市場の流動化が活発になっている点がうかがえる。転職率は7.1%上昇し、2014年の調査開始以来最高値となった。転職が増加したのは主に女性だった。
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タイで日本での投資を巡る毒物事件(2024/07/18)
タイ・バンコクのホテルで宿泊客のベトナム人男女ら6人が遺体で見つかった事件で、警察によると、宿泊者らには日本での投資を巡りトラブルがあっており、そのうち1人が5人を毒殺したとみられている。同国では昨年にも同様の毒物事件がおきている。
7月17日付泰
『バンコクタイムズ』:「投資トラブルで毒物ティーパーティー」:
警察の捜査から、56歳の米国籍をもつベトナム出身の女性シェリン・チョン容疑者が、金銭トラブルを巡って高級ホテルで5人と会合し、シアン化物を使ったとみられる。
17日の警察の発表によると、グランドハイアットエラワンホテルのスタッフは15日、5階502号室で女性が一人で被害者らを待っていたと証言しているという。...
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7月17日付泰
『バンコクタイムズ』:「投資トラブルで毒物ティーパーティー」:
警察の捜査から、56歳の米国籍をもつベトナム出身の女性シェリン・チョン容疑者が、金銭トラブルを巡って高級ホテルで5人と会合し、シアン化物を使ったとみられる。
17日の警察の発表によると、グランドハイアットエラワンホテルのスタッフは15日、5階502号室で女性が一人で被害者らを待っていたと証言しているという。ルームサービスで食事と飲み物を事前に注文し、スタッフがお茶を淹れるのを断っていた。セキュリティカメラには、5人のベトナム人が荷物をもって到着した様子が確認されているという。
15日午後2時17分から誰も部屋を出ておらず、翌日16日夕方にこの部屋から遺体が見つかった。死亡者にチョンも含まれている。
チョン容疑者は被害者らは30代から50代の5人に建設プロジェクトへの投資話を持ちかけ、そのうち夫婦が日本の病院への1000万バーツ(約4330万円)の投資計画が勧められていたという。しかし、このプロジェクトが進展していなかったため、彼らは法的措置をとっていたという。
6人は2週間後に裁判所で面会する予定となっていたが、チョン容疑者が5人に示談交渉を提案しており、日本で行う予定だったもののビザの関係で実現せずバンコクでの交渉に至った。
5人は15日正午ころチェックアウトを済ませたが、チョン容疑者が部屋の宿泊を延長し、示談交渉が再開されたという。6人のティーカップからシアン化物が検出され、鑑識によると、部屋にあったティーバックからも検出されたという。警察は、違法に持ち込まれたものか国内で入手されたものかを含め、毒物の入手先を捜査している。
同日付米『NBCニュース』:「バンコクの高級ホテルでベトナムと米国人6人の血液中からシアン化物検出される」:
タイ当局によると、バンコクの高級ホテルでベトナム国籍と米国籍の6人の客が死亡した事件で、解剖結果により死因はシアン化物と判明したという。
17日の記者会見で、バンコク警察のティティ・サンサワン署長は、死亡したのは37歳から56歳の米国二重国籍をもつ2人とベトナム男性3人と女性3人だとした。セター首相は、事件を受け当局は米国とベトナム大使館と連携しており、米中央情報局(FBI)も捜査を開始する予定だとしている。
タイ警察の捜査から、6人のうち4人が共同で投資を行っており、資金回収を巡るトラブルとなっていたとみられる。
バンコク警察のノッパシン・プンサワット副警察署長は記者会見で、投資は日本の病院建設が目的だったとしている。一方、事件の状況から「これはテロやセキュリティ違反ではない」と述べ、当ホテル17日に予定されているロシアエネルギー相との会合への影響はないとしている。
タイでは2023年にもシアン化物を使った毒物事件により15人が被害にあっている。「エム・サイヤナイド」とも呼ばれる連続殺人者の女性が15人に体内の酸素吸収を阻害する劇薬を使い、14人が死亡、1人が一命をとりとめている。
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