米国で反ユダヤ主義事案急増、ハマス奇襲から1年(2024/10/07)
10月7日に中東での紛争が激化して1周年となるが、米国では反ユダヤ事件が記録的な数となっており、警察はユダヤ人やイスラム教関連施設への警備を強化しているという。
10月6日付米
『CNN』:「反ユダヤ事案歴史的急増」:
ハマスによるイスラエル攻撃から1年、米国でユダヤ人への脅威が3倍となっている。
名誉毀損防止連盟(ADL)が発表しているデータによると、2023年10月7日から2024年9月までで反ユダヤ事件は前年より3325件増加。1979年の統計開始以来、1年間で最多となった。
10月7日に中東での紛争が激化して1周年を迎えるにあたり、警察はユダヤ人やイスラム教徒関連機関への警備を強化している。...
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10月6日付米
『CNN』:「反ユダヤ事案歴史的急増」:
ハマスによるイスラエル攻撃から1年、米国でユダヤ人への脅威が3倍となっている。
名誉毀損防止連盟(ADL)が発表しているデータによると、2023年10月7日から2024年9月までで反ユダヤ事件は前年より3325件増加。1979年の統計開始以来、1年間で最多となった。
10月7日に中東での紛争が激化して1周年を迎えるにあたり、警察はユダヤ人やイスラム教徒関連機関への警備を強化している。
イスラエル・ハマス戦争開始後、全米ではヘイトクライムやユダヤ人、イスラム教徒、アラブ人への偏見が急増。アメリカ・イスラム関係評議会(CAIR)によると、2023年にはイスラム教徒への偏見で8061件の報告があった。これは統計開始以来28年で最も多くなっている。
連邦捜査局(FBI)と国土安全保障省は今月4日、中東紛争から1周年にあたり、過激派による暴力事案が高まるとの懸念から合同で注意勧告を発表した。FBIによると、宗教に起因する犯罪の中で、ユダヤ人は突出して攻撃対象となっているという。
ADLによると、身体暴力が159件以上、破壊行為が1840件以上、言葉による嫌がらせを含む差別行為が8千件以上と報告されている。また、過去1年で米国の大学内での差別事件は前年比で5倍となる1200件起きているという。
同日付英『BBC』:「米国で記録的な反ユダヤ事件」:
昨年のハマスによるイスラエルへの攻撃以来、米国では反ユダヤ事件が記録的な数となっている。
名誉毀損防止連盟(ADL)によると、反ユダヤ事案は1万件以上が報告されており、言葉や書面によるハラスメントが約8015件、破壊行為が1840件、身体への暴力が150件だという。
最も事案が多い州はカリフォルニア州で1266件、順にニューヨーク州が1218件、ニュージャージー州で830件、フロリダ州では463件となっている。
これらは暫定的な数字であり、ADLの2024年度最終報告書が発表される2025年春には更に増えるとみられている。
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マーマレードで日英友好に貢献の英国人女性に旭日小綬章【英国メディア】(2024/10/05)
2005年にワールド・マーマレードアワードを立ち上げた英国人女性に、日英友好の貢献への証として旭日小綬章が授与された。
10月4日付
『BBCニュース』は、マーマレードアワード創設者の英国人女性に日本から勲章が贈られたと報じている。
英国湖水地方(北西部)カンブリア州ペンリス在住のジェーン・ヘイゼル・マコッシュ氏は2005年、同地方で有名なマーマレードの英国内外での普及を広めるべく、住居のダルメイン邸(12世紀建築、1992年に登録されたユネスコ世界文化遺産の一部)を会場としてダルメイン・ワールド・マーマレードアワード(DWMA、マーマレードの腕を競う品評会)を開催した。...
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10月4日付
『BBCニュース』は、マーマレードアワード創設者の英国人女性に日本から勲章が贈られたと報じている。
英国湖水地方(北西部)カンブリア州ペンリス在住のジェーン・ヘイゼル・マコッシュ氏は2005年、同地方で有名なマーマレードの英国内外での普及を広めるべく、住居のダルメイン邸(12世紀建築、1992年に登録されたユネスコ世界文化遺産の一部)を会場としてダルメイン・ワールド・マーマレードアワード(DWMA、マーマレードの腕を競う品評会)を開催した。
以降、二十年近くの間に同アワードが世界的に有名になり、日本・スペイン・豪州・カナダ等からも参加者が増え、3千個ものマーマレードが出品されるまでになった。
中でも、日本の柑橘類生産の中心地である八幡浜市(愛媛県西端)では、2019年から毎年DWMA日本大会を開催するまでに至っている。
そうした中、日本政府からこの程、マーマレード普及等を通じて日英友好に貢献した証として、旭日小授章が同氏に贈られることになった。
同章はこれまで、ビル・ゲイツ氏(68歳、米マイクロソフト創業者)、ウィリアム・ヘイグ氏(63歳、2010~2014年英国外相)、オリビア・ニュートン=ジョン氏(1948~2022年、豪州出身ポピュラー歌手)、ナンシー・ペロシ氏(84歳、2007~2011年及び2019~2023年米下院議長)、クリント・イーストウッド氏(94歳、米俳優・映画監督・プロデユ―サー)等錚々たる人たちが受賞している。
駐英日本大使の林肇氏(66歳、2020年就任)が10月1日、同章を直接マコッシュ氏に手渡した。
同大使は、自身もDWMAに3回参加しているが、“これまでの努力に敬意を表し、深く感謝している”と述べている。
同氏も、“この章を受章できたのは、日本と英国のDWMAフェスティバルに長い間関わってくれたボランティアのお陰だ”とした上で、“八幡浜市でこれまで5回DWMAフェスティバルを開催してくれた、大城一郎市長(59歳、2009年初当選)が率いるチームのお陰でもある”とコメントした。
なお、DWMAは2025年4月で二十周年を迎えるが、これまでに得た収益金は25万ポンド(約4,900万円)余りに上り、地元の慈善団体「カーライル及びノースレイクランド・ホスピス・アット・ホーム(1997年設立の湖水地方自宅療養支援看護団体)」や英国内外の緩和ケア支援団体に寄付されている。
(注)旭日小綬章:国家や公共に対し功労のある人、または功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた人に贈られる勲章。勲四等に相当。
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