米スターバックス、売上予想下回る:中東ボイコット、中国低価格競争など影響(2024/01/31)
大手コーヒーチェーンのスターバックスは、年間の売上高見通しを下方修正。イスラエル・ハマス戦争での打撃や中国市場での低迷が影響しているという。
1月30日付米
『CNBCニュース』:「スタバ売上期待下回る、不買運動や中国の影響」:
30日の四半期売上報告によると、国内外ともに売上が下回った。ラクスマン・ナラシムハンCEOは、中国のライバル店や国内のボイコットが原因としている。
株価は下落したものの、3%回復した。第1四半期売上総額は10.2億ドル、1株あたり90セント増。8.5億ドル、74セントだった前年比で草加となった。...
全部読む
1月30日付米
『CNBCニュース』:「スタバ売上期待下回る、不買運動や中国の影響」:
30日の四半期売上報告によると、国内外ともに売上が下回った。ラクスマン・ナラシムハンCEOは、中国のライバル店や国内のボイコットが原因としている。
株価は下落したものの、3%回復した。第1四半期売上総額は10.2億ドル、1株あたり90セント増。8.5億ドル、74セントだった前年比で草加となった。海外の既存店舗売上は7.2%との予測を下回り、5%増だった。
北米では、飲食への支出が増えたことで、既存店売上高は5%増。国内の11月中旬から客足が遠のいたのは、イスラエル・ハマス戦争に関する「誤解」にあるなどとしている。
不買騒動はカフェ数百社からなる労働組合ワーカーズ・ユナイテッドが、パレスチナを支持する投稿をしたことが発端となり、保守派層からの批判に繋がった。この投稿から同社は距離を置こうと商標侵害で提訴した。
ナラシムハンCEOは12月、従業員への書簡で、誤情報を批判した。スターバックス社は顧客も取り戻すべく、サービスやバレンタインの新メニュードリンクに力を入れているという。国外売上は13.2%予測を下回り7%増。中東では戦争が原因で下回ったとする。
第二位の市場となる中国では、既存店売上が10%増も平均では9%減となった。中国の経済回復が遅れている中、好調なラッキンコーヒーなどの低価格店との競争が激化している。
1月31日付『Yahooファイナンス』:「スターバックス、四半期予測を下回り、売上見通し下方修正」:
大手コーヒーチェーンのスターバックスは、年間の売上高見通しを下方修正。第1四半期の売上は10.2%の予測に届かず8%となった。
2025年までに、巨大市場、中国国内の店舗9千店増を目標としていたが遠く及ばすとなった。既存店の売上は今期、中国で10%増加。客の出足はコロナ禍と比べ21%増と好調だが、売上自体は9%ダウン。中国では顧客が支出に敏感で、高価格商品の売上は鈍化しているという。ラッキンコーヒーや、コッティコーヒーなど中国国内店が価格戦略をうちだし競争が激化している。
スターバックス社は、メニューの開発、技術面への投資増、新規市場での店舗増加を計画している。海外では2030年までに現在3.8万超ある店舗を5.5万店舗に拡大させる計画。第一四半期には549店舗を新規オープンさせている。
閉じる
米アラバマ州で窒素ガスでの死刑執行(2024/01/26)
米国の最高裁判所は25日、アラバマ州に窒素ガスを使用した死刑執行を行うことを認める判決を下した。1982年以来の新たな執行方法となる。米国の死刑執行では薬物注射が主流だが、近年、薬物の供給不足がおきているという。
1月26日付
『AP通信』:「米最高裁が米国初アラバマ州での窒素ガス注入による死刑執行認める」:
米最高裁は25日、アラバマ州に窒素ガスを使用した死刑執行を行うことを認める判決を下した。
1982年以来となる新たな執行方法となる。同州は、これを人道的な方法だとしているが、残酷で実験的だとの批判もある。
これにより、ケネス・ユージーン・スミス58歳に死刑執行が行われる。2022年には静脈注射による執行がおこなれていたが、静脈への注入に失敗し中止となっていた。...
全部読む
1月26日付
『AP通信』:「米最高裁が米国初アラバマ州での窒素ガス注入による死刑執行認める」:
米最高裁は25日、アラバマ州に窒素ガスを使用した死刑執行を行うことを認める判決を下した。
1982年以来となる新たな執行方法となる。同州は、これを人道的な方法だとしているが、残酷で実験的だとの批判もある。
これにより、ケネス・ユージーン・スミス58歳に死刑執行が行われる。2022年には静脈注射による執行がおこなれていたが、静脈への注入に失敗し中止となっていた。同人の弁護士は、実験的な方法だとして異議申し立てをしていたが、最高裁で棄却された。
同州は、窒素ガスにより数秒で意識を失い、数分で死に至ると予測。州判事は第11巡回区連邦控訴裁判所に、「最も痛みのない、人道的方法による執行方法」としているが、警鐘を鳴らす医師や団体もいる。
同日付米『NBCニュース』:「最高裁の差し止め請求却下を受け、アラバマ州で米国初窒素ガスによる死刑執行へ」:
アラバマ州では25日、窒素ガスを使用した死刑が行われた。この方法での刑執行は全米では初となる。執行の差し止めが棄却されての決定となった。
窒素ガスによる低酸素症で、ストレッシャーに載せ、マスクを通してガスを吸引させる方法だという。刑執行は現地時間午後6時、同州アトモアのウィリアム・Cホルマン矯正施設で予定されている。
アラバマ州では注射での執行に失敗するケースがしばしばみられ、2022年、再検討のためこの方法が停止された。
ケネス・ユージーン・スミスが有罪判決を受けたのは1988年で、ここまで執行が伸びたのは珍しいケース。2022年、注射による執行が行われたが、看守員が適切な静脈への注射に失敗した。彼はPTSDを発症し、嘔吐を繰り返したという。彼の弁護士は、刑執行中にも嘔吐し窒息する恐れがあると主張した。
同州では2018年には既に窒素ガスの使用が承認されていたが、薬物注射が主流として行われていた。近年、徐々に薬物の供給不足がおきており、オクラホマ州とミシシッピ州でも、窒素による低酸素症が承認されているが、実施された州はない。
スミス死刑囚は22歳の時、他の二人と共に保険金目当ての夫で伝道師のチャールズ・セネットから各々千ドルで伝道師の妻の殺害依頼を受けた。45歳の妻エリザベス・セッネット氏は自宅で殺害された。その後、夫は自殺、仲間の1人は2010年殺人罪で死刑が執行された。
被害者の息子は25日、「30年以上も経過しておりとにかく終わりにしたい。直接でも間接的にでも、一度も謝罪を受けていないが、我々はクリスチャンとして彼を許す」と述べている。
閉じる
その他の最新記事