シアトルでプラスチック製ストローや食器の提供を禁止
米ワシントン州シアトル市はレストランや移動販売にいたる全ての飲食店で、7月1日よりプラスチック製ストローやスプーンやフォークなどの食器類の提供を禁止した。客が頼めばコンポスト可能な代替品を提供するという。海に投棄されるプラスチックごみによる環境汚染への懸念の高まりを受け、カリフォルニア州でも条例案が提出されている。
7月2日付米国
『ハフポスト』は「米国の大都市で初、シアトル市がプラスチック製ストローや食器類禁止」との見出しで以下のように報道している。
食品サービス業界全体を対象に、シアトル市はプラスチック製ストローや食器類を禁止した。大都市でこの種の法律は初めて。1日施行されたこの法により、レストラン、デリ、コーヒー店、販売車、カフェテリア、生鮮食品スーパーで客に提供するサービスでのプラスチックが禁止される。...
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7月2日付米国
『ハフポスト』は「米国の大都市で初、シアトル市がプラスチック製ストローや食器類禁止」との見出しで以下のように報道している。
食品サービス業界全体を対象に、シアトル市はプラスチック製ストローや食器類を禁止した。大都市でこの種の法律は初めて。1日施行されたこの法により、レストラン、デリ、コーヒー店、販売車、カフェテリア、生鮮食品スーパーで客に提供するサービスでのプラスチックが禁止される。客からの要求があれば、コンポスト可能なストローや食器を提供することが出来るという。
2008年からシアトル市では、リサイクル不可のプラスチック禁止を検討していた。違反した際の罰金は250ドルだが、来年は強制より順守してもらうための啓もう教育や支援を広げたいとしている。
近年、プラスチックの環境への影響が問題視され、環境団体は都市にプラスチック削減法規制定を求めている。沢山廃棄されるストローなどの小さなゴミは大雨で流され海洋にも入り込み易く、小さすぎで処理しにくい。
5月サンフランシスコ議会では、プラスチック製ストローの禁止法案が提出された。また、カリフォルニア州サンタクルス群やマリブ市でもシアトル同様の条例案が出されている。
同日付米国『FOXニュース』は「シアトルがプラスチックのストローや食器禁止、全米都市初」との見出しで以下のように報道している。
環境問題に対応し、シアトルがプラスチック製ストローや食器を禁止した。5千件の食品店がある同市では、7月1日より客に対してプラスチックのストロー、カクテルピン、食器の提供を禁止。シアトル公益事業によると、客から特別に要求された場合のみ、提供できるが、コンポスト可能なものに限る。在庫分については、7月までに使い切るよう奨励されている。期限内に使い終わらない場合は、期限変更のため、シアトル公益事業に申し出るよう勧告されている。3年前にコンポスト可能なストローや食器を導入した地元シーフードとチャウダーのレストランは、当時コストが3,4割もアップしたという。
国立公園サービスによると、アメリカ人は一日あたりで5億本のストローを消費している。
尚、医療理由による曲がるストローの使用に関しては、客への提供が許可されている。
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プラスチックを分解する酵素
石油から作られるプラスチックやポリマーは分解に何百年もかかり、環境に蓄積するため世界的に深刻な汚染問題の元となっているが、英国の研究チームがプラスチックの分解を早める酵素を発見した。酵素の研究が進めば、数年以内にリサイクル問題への改善策となるかも知れないという。
4月16日付英国
『インディペンデント』は「研究室で偶然見つけたプラスチックを食べる酵素が汚染問題解決となるか」との見出しで以下のように報道している。
プラスチックを分解する物質は日本のリサイクルセンターにいたバクテリアから生成された副産物だという。酵素研究の際、科学者はプラスチック分解に関しやや違った角度の調整を行ったところ、PETを分解させる酵素を発見。酵素分解の仕組みが解明されたことで、分解速度を速める物質開発への光明となった。...
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4月16日付英国
『インディペンデント』は「研究室で偶然見つけたプラスチックを食べる酵素が汚染問題解決となるか」との見出しで以下のように報道している。
プラスチックを分解する物質は日本のリサイクルセンターにいたバクテリアから生成された副産物だという。酵素研究の際、科学者はプラスチック分解に関しやや違った角度の調整を行ったところ、PETを分解させる酵素を発見。酵素分解の仕組みが解明されたことで、分解速度を速める物質開発への光明となった。この発見は米国国立科学アカデミー紀要に掲載。このようにある研究で偶然別の発見をすることは良くある。
研究が進めば焼却などに頼らないより効率的なリサイクル方法の模索に繋がるだろう。リサイクル業界にまで改善が行きわたるには非常に長期間かかると考えられていたため、研究が進むことに喜びの声が聞かれる。
同日付英国『ハフポスト』は「最悪の汚染原因であるプラスチックを分解する酵素の発見」との見出しで以下のように報道している。
2人の科学者が偶然、プラスチックを分解する有機酵素を突き止め、世界で最も深刻な環境汚染原となっているプラスチックの問題解決への光明となった。ポリエチレン・テレフタレート(PET)は人口的に作られ、分解に何百年もかかる汚染物質だ。海洋プラスチック汚染は、何らかの対策が取られない限り、今後10年間で3倍になると予測されている。1年間に海に投棄されるごみは1200万トンと推定。
ポーツマス大のマクギーハン教授の研究チームは、米国立再生可能エネルギー研究所のベッカム博士と共同で、プラスチックの研究をする過程でこれを発見をした。元々は、研究チームは日本のリサイクルセンターで培養された酵素の研究をしていたのだが、現在はプラスチックを分解する酵素の更なる研究を進めており、数年以内のリサイクル問題解決を目指しているという。
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