英国で初めて大手スーパーが肌の色に合わせた絆創膏を販売(2020/02/25)
英国大手スーパーマーケットTESCO(テスコ)が英国で初めて、色の違う絆創膏を販売する。同社はこの動きは真の改革に繋がるだろうとしている。
2月24日付米国
『ハフポスト』は「テスコが肌の色のバリエーションのある絆創膏を開発。その理由は。」との見出しで以下のように報道している。
テスコが肌の色のバリエーションのある絆創膏を英国で発売する最初のスーパーとなった。色の種類は黒、中間色、薄色の3色で月曜からネットや店舗で販売される。この開発に至ったのは、黒人男性が彼の肌に合うものを45年探しているというツイッター投稿を従業員が見たことがきっかけだった。...
全部読む
2月24日付米国
『ハフポスト』は「テスコが肌の色のバリエーションのある絆創膏を開発。その理由は。」との見出しで以下のように報道している。
テスコが肌の色のバリエーションのある絆創膏を英国で発売する最初のスーパーとなった。色の種類は黒、中間色、薄色の3色で月曜からネットや店舗で販売される。この開発に至ったのは、黒人男性が彼の肌に合うものを45年探しているというツイッター投稿を従業員が見たことがきっかけだった。同社は、子どもが学校に行くのに、絆創膏が肌の色に合わず、目立つのを気にするなど、このような事柄が感情的なものなのは理解しているとし、これまでなかったものを作り改革を起そうとしたという。
これまで、英国の大手スーパーで色の種類のある絆創膏や包帯は販売されておらず、僅かにネット上で手に入る程度だった。
同日付英国『デイリーメール』は「テスコが英国で初めて色が異なる絆創膏を販売。肌の色に合うものを見つけた黒人の感動のツイートを従業員が見たことがきっかけ。」との見出しで以下のように報道している。
テスコが英国で初めて色の違う絆創膏を販売する。同社はこの動きは真の改革に繋がるだろうとしている。絆創膏はインターネットか741ある全店舗で月曜から1ポンドで販売される。
カリフォルニアのレースフォワード社の研究副長で黒人のドミニク・アポロンさんが、肌の色に合う絆創膏を見つけた感動をつづったツイッター投稿を見たことが開発に繋がったという。彼は昨年4月ツイッターに感動を投稿。「45年かかって人生でやっと肌にあうバンドエイドが見つかった。(感動で)涙をこらえている。」この投稿は10.2万回リツイートされ、53万のいいねが付くほどの反響だった。多くの人が、黒人、アジア人、マイノリティにとりこれは重要な問題だと指摘する。
幼少期に絆創膏を貼られた時から人種問題を意識し始めたという人も多く、スターウォーズの俳優ジョン・ボイエガ氏は、メーク担当者に、傷が出来て貼った絆創膏を茶色に塗られたと回想している。
テスコのBAME(少数民族、非白人)会長は、「どのスーパーもやったことがなく、これは改革を起す良い機会だとらえている」としている。
閉じる
洗濯機のおしゃれ着(デリケート)洗いでより多くのプラスチック片(2019/09/26)
最新の研究によると、デリケートな素材の服も洗濯機で洗える「おしゃれ着(デリケート)」洗い設定で洗濯をすると、通常の設定よりもより多くの繊維くずが出てしまうという。デリケート設定では、多くの水で服を強く揺らすため、微小な繊維が剥がれ落ちるてしまうのが原因で、また服の量に対して水が多すぎる場合も同様である。
9月26日付英国
『デイリーメール』は「洗濯機をデリケート設定にしてはいけない。洗濯1回あたりのマイクロプラスチック片が通常設定より80万個増え140万個に」との見出しで以下のように報道している。
毎日デリケート設定を使用して洗濯をすると、高価な服を守ることは出来ても環境に非常に悪いことがニューキャッスル大学による研究から判明した。洗濯1回あたりで、通常の洗濯より140万マイクロ片多く排出されるという。...
全部読む
9月26日付英国
『デイリーメール』は「洗濯機をデリケート設定にしてはいけない。洗濯1回あたりのマイクロプラスチック片が通常設定より80万個増え140万個に」との見出しで以下のように報道している。
毎日デリケート設定を使用して洗濯をすると、高価な服を守ることは出来ても環境に非常に悪いことがニューキャッスル大学による研究から判明した。洗濯1回あたりで、通常の洗濯より140万マイクロ片多く排出されるという。これは服を守るために通常より多くの水が使われる事に起因している。デリケート設定では、多くの水で服を強く揺らすため、微小な繊維が剥がれ落ちるてしまうのである。服を洗濯するたびにナイロン、ポリエステル、アクリル製の服から、数百万個のプラスチック繊維が出る。非常に小さなプラスチック片は、近代的な処理施設のフィルターも通りぬけ、海洋に流れこむ。そのまま分解されずに留まり、魚が呑み込むことで食物連鎖に入り混んでしまう。
2年前、ニューキャッスル大学がこの繊維からのプラ片が海洋に流れ込むことを確認。ポリエステル素材からの繊維剥がれを洗濯回数、温度、水の量などを変え調査。洗濯機の回転スピードや洗浄力に関わらず、水の量が多いことが問題だとつきとめた。また、洗濯物の量に比例して、水が多すぎる場合もデリケート設定と同様の問題があるという。それゆえ、洗濯物の量に合わせ、服が半分の量の時には必要以上に水を使うのを避けるべきなのである。
研究に参加したP&Gの研究フェローは、「繊維同士のこすれが少ないため、くずが出にくいと考えている人が多い」という。ウールやシルクなどの天然繊維もデリケートモードで洗濯可能だ。 洗濯機メーカーは水道に流れ込まないようにする糸くずフィルターを開発する一方、繊維業界は繊維から出る糸くず防止に努めている。多くの調査報告がある中、今でも海洋プラスチックの健康への危険性は未解明のままである。
9月25日付米国『ハフポスト』は「デリケートモードでより多くのプラスチック超極細繊維が出る」との見出しで以下のように報道している。
洗濯機のデリケート洗い設定で通常より多くのプラスチック超極細繊維がでることが分かった。新たな研究によると、服の繊維剥がれは、回転動作よりも洗濯中の水の量に起因するという。この研究結果は今日の「環境科学とテクノロジー」に発表されている。研究リーダーは、「既存の研究では、ドラムの速さ、回転方向の変化の回数、止まる回数、これらが繊維剥がれの原因とされてきた。しかし、今回加わる力は弱くても、繊維の量に対する水の割合が大きいほど、これに影響することが示された。」とする。洗濯機メーカーからは、マイクロファイバーのフィルターを導入した機種も出始めている。研究フェローは、このような対策を歓迎し、今般の研究が解決に役立ってほしいとしている。
閉じる
その他の最新記事