米ホワイトハウスは4月6日、マイク・ペンス副大統領(57歳、注1後記)が4月15~25日、日本・韓国・インドネシア・豪州を初訪問すると発表した。日本では、安倍晋三首相と会談する他、過日の日米首脳会談で決められた日米経済対話の一環で、麻生太郎財務相とも協議する。
4月6日付米
『AP通信』:「ペンス氏、アジア太平洋地域の4ヵ国歴訪後にハワイ立ち寄り」
ホワイトハウスは4月6日、マイク・ペンス副大統領が4月15日から10日間、アジア太平洋地域の日本・韓国・インドネシア・豪州を初めて訪問すると発表した。
現在、北朝鮮の核・ミサイル開発の影響で朝鮮半島の緊張が高まっている中で、米同盟国を歴訪し、対応策を協議するものとみられる。...
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4月6日付米
『AP通信』:「ペンス氏、アジア太平洋地域の4ヵ国歴訪後にハワイ立ち寄り」
ホワイトハウスは4月6日、マイク・ペンス副大統領が4月15日から10日間、アジア太平洋地域の日本・韓国・インドネシア・豪州を初めて訪問すると発表した。
現在、北朝鮮の核・ミサイル開発の影響で朝鮮半島の緊張が高まっている中で、米同盟国を歴訪し、対応策を協議するものとみられる。
同副大統領は、韓国の黄教安(ファン・ギョアン)大統領代行、日本の安倍晋三首相、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領、豪州のマルコム・ターンブル首相とそれぞれ会談する予定である。
なお、同副大統領は、在韓米軍基地、横須賀基地配備の原子力空母“ロナルド・レーガン”を訪問する他、帰路ハワイに立ち寄り、真珠湾のアリゾナ記念館を慰霊訪問する。
4月7日付英
『メール・オンライン』(
『ロイター通信』配信):「麻生財務相、ペンス副大統領と貿易・為替問題に限定せず協議予定とコメント」
麻生太郎財務相は4月7日、日米経済対話の一環で4月18~19日に初来日するペンス副大統領と、貿易・為替問題に限定せず、エネルギーやインフラ関係についても協議するとコメントした。
ただ、同財務相は、米原子力企業のウェスティングハウスの多額の損失を抱えている、東芝問題についてまで話題になることはないだろうとも付言した。
同日付韓国
『KBSニュース』:「米副大統領が4月16日に訪韓」
ペンス副大統領は4月16日に最初の訪問国である韓国に到着し、在韓米軍とその家族とともにイースター・サンディ(注2後記)を祝い、翌17日には黄大統領代行、丁世均(チョン・セギョン)国会議長と会談する。
同副大統領は、北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対する対応策や、米韓経済協力などについて協議する予定である。
同日付豪州
『キャンベラ・タイムズ』紙:「マイク・ペンス米副大統領、訪豪してマルコム・ターンブル首相と会談し、アジア太平洋地域の同盟強化の意向」
ペンス副大統領は、アジア諸国を歴訪後の4月22日に訪豪し、ターンブル首相、ジュリー・ビショップ外相やビル・ショートゥン野党党首と会談する。
同副大統領は、ドナルド・トランプ政権が特にアジア太平洋地域の同盟国との連携強化を図るとの方針の下、豪州においても、軍事協力はもとより米豪経済関係について協議する予定である。
(注1)マイク・ペンス副大統領:第48代副大統領(因みに、ドナルド・トランプ氏は第45代大統領)。弁護士出身の共和党保守派政治家で、インディアナ州知事、連邦下院予算委員会委員長などを歴任。
(注2)イースター・サンディ:十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念・記憶する復活祭を祝う日。キリスト教において最も重要な祭である復活祭は、基本的に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」に祝われるため、年によって日付が変わる移動祝日だが、必ず日曜日に祝われる。2017年は4月16日。
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8月29日付米
『ボイス・オブ・アメリカ』:「ポルトガルのグテーレス氏、国連トップに更に近づく」
「●国連安全保障理事会15ヵ国のメンバーが8月29日に実施した、第3回非公式予備選の結果、元ポルトガル首相のアントニオ・グテーレス氏(67歳)が11票の“支持”を集め、10人の候補者中連続してトップとなり、新事務総長就任の可能性が更に拡大。
●ただ、3票の“不支持”、1票が“意見なし”だったため、拒否権を有する常任理事国の1ヵ国でも“不支持”票を投じている場合、選出を阻まれる恐れ。...
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8月29日付米
『ボイス・オブ・アメリカ』:「ポルトガルのグテーレス氏、国連トップに更に近づく」
「●国連安全保障理事会15ヵ国のメンバーが8月29日に実施した、第3回非公式予備選の結果、元ポルトガル首相のアントニオ・グテーレス氏(67歳)が11票の“支持”を集め、10人の候補者中連続してトップとなり、新事務総長就任の可能性が更に拡大。
●ただ、3票の“不支持”、1票が“意見なし”だったため、拒否権を有する常任理事国の1ヵ国でも“不支持”票を投じている場合、選出を阻まれる恐れ。
●今回、東欧出身の候補が善戦していて、2位がスロバキアのミロスラフ・ライチャーク外相の9票、3位がセルビアのビューク・イェレミッチ元外相の7票。
●また、同率3位にブルガリアのイリナ・ボコヴァ氏(女性、ユネスコ事務局長)が返り咲き。
●安保理は少なくともあと2回非公式予備選を行う予定だが、次回より、拒否権保有の常任理事国5ヵ国の投票用紙が区別されるため、“不支持”票を投じられた候補者は撤退を余儀なくされる。」
同日付米
『ワシントン・ポスト』紙(
『AP通信』記事引用):「ポルトガルのグテーレス氏が予備選で3回連続トップ」
「●国連駐在外交官によると、スロバキアのライチャーク外相が2位と、前回投票時に下から2番目の得票から大幅アップしたことは予想外とコメント。
●前回3位で、女性候補の最高位となったアルゼンチンのスサーナ・マルコーラ外相は、5位に後退。
●国連事務総長はこれまで、アジア・アフリカ・中南米・欧州から順番に選ばれる慣習となっているが、ロシアを含めた東欧諸国が、今回は東欧から選出するよう強く主張。」
同日付英
『ザ・ガーディアン』紙:「アントニオ・グテーレス氏が国連事務総長選挙で地固め」
「●国連駐在外交官の話では、今回の投票で、ロシアもしくはその同盟国がグテーレス氏に“不支持”票を投じたと推測され、たとえ同氏が次回の非公式予備選でトップを維持したとしても、拒否権を有するロシアの反対で事務総長の道は閉ざされる可能性があるとコメント。
●英国のマシュー・ライクロフト国連大使は8月29日、得票数が伸びない候補者は撤退し、次回予備選では最終候補に絞り込むことが望ましいと発言。」
8月31日付アルゼンチン
『アルゼンチン・スター』紙:「元ポルトガル首相のグテーレス氏が国連新事務総長に1歩前進」
「●国連筋によれば、東欧出身の候補を推すロシアが、グテーレス氏に“不支持”票。
●前回予備選で最下位だったモンテネグロのイゴール・ルクシッチ氏が、今回予備選前の先週、撤退を表明
●現候補者10人は得票順に、①アントニオ・グテーレス(元ポルトガル首相)、②ミロスラフ・ライチャーク(スロバキア外相)、③イリナ・ボコヴァ(ブルガリア、ユネスコ事務局長)、④ビューク・イェレミッチ(元セルビア外相)、⑤スサーナ・マルコーラ(アルゼンチン外相)、⑥スルジャン・ケリム(元マケドニア外相)、⑦ヘレン・クラーク(元ニュージーランド首相)、⑧ダニロ・トゥルク(前スロベニア大統領)、⑨ナターリア・ゲルマン(元モルドバ外相)、⑩クリスチアーナ・フィゲレス(コスタリカ、元国連気候変動担当チーフ)。」
同日付豪州
『ザ・キャンベラ・タイムズ』紙(
『ロイター通信』記事引用):「元ポルトガル首相のアントニオ・グテーレス氏が国連新事務総長選抜レースで首位固め、ヘレン・クラーク氏は後退」
「●直近の第3回非公式予備選の結果、元ニュージーランド首相のヘレン・クラーク氏は7位に後退。
●同予備選は、安保理メンバー15ヵ国が全会一致するまで続けられる見込み。
●元豪州首相のケビン・ラッド氏も当初立候補を望んでいたが、ターンブル現首相の推薦を得られず断念。
●安保理は、拒否権保有の常任理事国5ヵ国の支持も含めて全会一致の候補者を絞り込み、10月開催の国連総会(加盟193ヵ国)で承認を求める考え。」
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