ウクライナ戦争で初めてロシア軍女性将校が死亡【英国メディア】(2022/08/05)
2月下旬に勃発したウクライナ戦争では、ロシア側は中々認めようとしないが、ウクライナ軍の巧みな攻撃によって多くのロシア軍将校や兵士が死亡している。そしてこの程、ロシア軍で初めて女性将校がウクライナ軍のミサイル攻撃で死亡した。2014年のロシア軍によるクリミア半島併合に続く戦闘でも大きな功績をあげていた将校であっただけに、今後のロシア軍の士気に影響を及ぼしかねないとみられる。
8月5日付
『ザ・テレグラフ』紙(1961年創刊)は、「ウクライナ人殺害を“自慢”していたロシア軍女性将校が死亡」と題して、ウクライナ戦争で初めてロシア軍女性将校が死亡したと報じた。
ロシア地元メディアによると、“ウクライナ人を殺害するのは何と楽しいことかと自慢”していた一個師団司令官が、ロシア軍内で最初に死亡した女性将校となった。
オルガ・カチューラ大佐(52歳)で、ウクライナ東部ドネツク州ホルリウカ市において車で移動中にウクライナ軍のミサイル攻撃を受けて死亡したという。...
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8月5日付
『ザ・テレグラフ』紙(1961年創刊)は、「ウクライナ人殺害を“自慢”していたロシア軍女性将校が死亡」と題して、ウクライナ戦争で初めてロシア軍女性将校が死亡したと報じた。
ロシア地元メディアによると、“ウクライナ人を殺害するのは何と楽しいことかと自慢”していた一個師団司令官が、ロシア軍内で最初に死亡した女性将校となった。
オルガ・カチューラ大佐(52歳)で、ウクライナ東部ドネツク州ホルリウカ市において車で移動中にウクライナ軍のミサイル攻撃を受けて死亡したという。
彼女はロシアの傀儡政権であるドネツク人民共和国(DPR、2014年一方的に独立宣言した親ロシア反政府組織)に所属する大佐で、DPRはウクライナ市民を狙って砲撃しているとして西側諸国から糾弾されていた。
ウクライナ軍の戦略通信部はかつて、ウクライナ軍に汚名を着せるため、彼女が率いる部隊がウクライナ軍の制服をまとって市民を攻撃していたと非難している。
ドネツク州出身の彼女は、悪名高い親ロシア派の反乱軍指導者のイゴール・ベズラー少佐(56歳)が率いる部隊に所属するまでは、長い間警察官の職に就いていた。
そして今年1月、ウクライナ西部在の裁判所から、彼女が不出頭のまま、市民を巻き込んだテロ行為に加わった罪で禁固12年の有罪判決が出された。
ウクライナ情報部によると、彼女が2014~2015年の間、ウクライナ東南部ドンバス地方で発生した大規模戦闘の際に市民に向けて大砲を撃ち込むよう命令を下し、多くの犠牲者を出したことが上記の有罪判決に繋がっているという。
彼女はかつて、ロシアのテレビ局のインタビューに答えて、“ウクライナ人との戦闘を楽しんでいる”と豪語していた。
しかし、亡くなる1週間前のインタビューでは、自分は“ウクライナと戦っているのではなく、北大西洋条約機構(NATO)軍と戦っている”と主張していた。
なお、ウラジーミル・プーチン大統領(69歳)は8月4日、ロシア軍の最高の栄誉となる“ロシアの英雄賞”を授けることを決めた。
8月4日付『ザ・サン』紙(1963年創刊)は、「プーチン、ロシア軍で初めて女性将校を喪失」と、“邪悪な女性将校”と呼ばれた一個師団女性司令官が死亡したと報じている。
プーチン大統領は8月4日、ウクライナ軍によるロケット弾攻撃で死亡したオルガ・カチューラ大佐に、ロシア軍の最高の栄誉賞を授けることを決定した。
同大佐は、ウクライナ戦争で死亡した97人目の将校となる。
彼女の死亡のニュースは、プーチン信奉者の一人である国営メディア『RT』テレビのマルガリータ・シモニャン編集長(42歳、2005年就任)が報じた。
同編集長は、“プーチン大統領がカチューラ大佐に「ロシアの英雄賞」を授けた”とした上で、“彼女は私たちの共通の英雄だ”と称賛した。
彼女は2人の子供を持つ母親であったが、同時にDPR所属の大佐で140人の射撃手を率いていた。
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トルコが公式文書の国名変更(2022/06/03)
トルコ国内や、国際機関で使用される公式文書において、トルコ(英語表記:Turkey)の公式名称が「Türkiye(テュルキエ)」へ変更されつつあるという。 Turkey(ターキー)には、クリスマスに食される「七面鳥」や「愚か者」などの意味があり、適切ではないと判断されたという。
6月2日付
『Yahooニュース』(ユーロニュース):「トルコが国名を”テュルキエ”へ公式変更するよう国連へ要請」:
トルコ政府が、国連で使用される国名を現在の英語の「Turkey(ターキー)」から、トルコ語の「Türkiye(テュルキエ)」へ変更するよう国連に要請した。
トルコの国営アナドル通信社によると1日、チャブシオール外相から国連へ書簡が送られ、すぐにこれが承諾されたという。...
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6月2日付
『Yahooニュース』(ユーロニュース):「トルコが国名を”テュルキエ”へ公式変更するよう国連へ要請」:
トルコ政府が、国連で使用される国名を現在の英語の「Turkey(ターキー)」から、トルコ語の「Türkiye(テュルキエ)」へ変更するよう国連に要請した。
トルコの国営アナドル通信社によると1日、チャブシオール外相から国連へ書簡が送られ、すぐにこれが承諾されたという。国名変更の理由は、「Turkey」が鳥の七面鳥を連想することや、ネガティブなイメージを払拭したいという狙いがあるとみられている。
昨年12月エルドアン大統領は、よりトルコの文化や価値観が伝わりやすいとして、政府や公式文書での「テュルキエ」を使用することに言及していた。また、輸出商品にもトルコ産を示す「メイド・イン・ターキー」の代わりに「メード・イン・テュルキエ」と記すよう提案していた。トルコでは1923年の独立宣言から「テュルキエ」の名称が使われている。
トルコ国営英語放送局「TRT World」は、まだ司会者らも不慣れだが、既に「テュルキエ」を使っているとしており、同局は今年初旬の記事で、「Turkey」を検索すると、良くないイメージや記事、定義に行き当たり、辞書では「失敗、愚かな人」等ネガティブな意味となるとしていた。
政府は国民も改名を支持しているとの認識を持っており、今年初旬、国名変更への啓蒙活動の一貫として、外国人観光客が国内の数々の観光名所で「ハロー テュルキエ」と挨拶をするプロモーション動画を発表していた。
同付米『ポリティコ』:「トルコが国連での国名変更」:
国連は、トルコの要請に従い、トルコの公式名称を変更することに合意した。トルコ政府はこれまでにも国名変更への動きをみせており、昨年12月、エルドアン大統領は、国際機関との通信文書では新名を使用すべきで、「テュルキエが、トルコ国民の文化、文明、価値観を最も象徴する名称」だと報道発表文書で述べていた。
同日付英『BBC』:
トルコの国名変更は、国連他、複数の国際機関へも要請されるものとみられている。この国名変更に、ネット上では様々な反応が見られ、経済危機の中で、効果のない支離滅裂な対策だとの厳しい意見もあった。
国名を変更することは、決して珍しいことではない。2020年、オランダは「Holland」の使用を廃止した。マケドニア共和国は、ギリシャとの政治論争(マケドニアは元々ギリシャ北部の地名だった)により、北マケドニア共和国へ名称を変更している。スワジランドも2018年エスワティニへ改名。更に古くは、イランが嘗てペルシアと呼ばれ、タイはシャムと呼ばれていた。
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