フランス:憲兵隊が3Dプリンターでの拳銃製作、販売ネットワークを摘発(2024/02/08)
『フランス国際ラジオ局(RFI)』2月6日付けで、憲兵隊が、先週3Dプリンターでの拳銃やショットガンなどの武器の製造や販売ネットワークを、フランスとベルギーで摘発したことを伝えている。犯人グループの14人が尋問を受け、6人が逮捕された。この種の摘発は、今回が初めてのケースだという。
マルセイユの国家検察官の二コラ・ベッソン氏は、記者会見で、「今回の摘発は、フランスで最初となるが、これからも注意を怠ってはいけない。」と語った。フランス国家憲兵隊の「サイバー」グループにより1年間をかけた綿密な調査やテレグラムのシステムグループに入ってのネットワーク調査の結果、1月末に犯人グループの巨大なネットワークが明らかになった。
このネットワークは、南仏地域(PACA)、パリ周辺地域、アルザス地方を中心とした東部地域やミディピレネー地域およびベルギーを含んだ地域に広がった巨大なシステムであるがわかった。...
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マルセイユの国家検察官の二コラ・ベッソン氏は、記者会見で、「今回の摘発は、フランスで最初となるが、これからも注意を怠ってはいけない。」と語った。フランス国家憲兵隊の「サイバー」グループにより1年間をかけた綿密な調査やテレグラムのシステムグループに入ってのネットワーク調査の結果、1月末に犯人グループの巨大なネットワークが明らかになった。
このネットワークは、南仏地域(PACA)、パリ周辺地域、アルザス地方を中心とした東部地域やミディピレネー地域およびベルギーを含んだ地域に広がった巨大なシステムであるがわかった。
この捜査には国家憲兵隊治安介入部隊(GIGN)の300人のエリートたちが動員され、14人の容疑者に対して尋問を行い、8台の3Dプリンターを押収し、3Dプリントされた7丁の完成された銃を押収し、正式登録されていない24丁の従来型の銃も押収した。
摘発された銃製作、販売ネットワークの中心的なリーダーは、26才の男で、ベルギーで生活しており、麻薬取引での犯罪で過去に立件されている。今回の捜査の結果、リーダーの男に対し、フランスの警察に出頭するように国際逮捕状が発効された。6人の容疑者に対しては一時拘束され取り調べを受けた。なお、他の5人に対しては法的な拘束が科せられ、足に電子錠をはめられ、外出禁止となった。
なお、犯人グループの目的は、拳銃などの武器をより多くの人に供給し、抑圧的な国家に反抗心を煽り立てることであるという。そのため、ネットワークを通じて各希望者に150ユーロで3Dプリンターと拳銃作成用の3Dプリンター用ファイルを送り届け、自宅での武器の製作、販売を推奨した。なお、犯人グループとネットワーク利用者は、極右派か極左派かの過激な思想を持った危険な人物が多いという。
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フランス: 34才の若さでガブリエル・アタル厚生大臣が電撃的に首相に昇進(2024/01/11)
『フランス24チャンネル』1月9日付けによると、1月9日火曜日、34才のガブリエル・アタル教育大臣が首相に指名され、フランスでの歴史上、最も若い首相となった。数週間前から、マクロン大統領の率いる政党で最も最も人気のある政治家となったことが、アタリ氏の電撃的な昇進につながったものと見られる。
「‘そつ’がない」、「模範生だ」、「マクロ二ストのDNAをうまく具現化した」など、ガブリエル・アタルを賞賛する社会現象は今に始まったことではなく、2018年に最も若い教育大臣としてフランスの内閣に加わった時からだという。 このガブリエル・アタルが、1月9日にエリザベット・ボルヌ首相の後任として新首相に任命された。
なお、エマヌエル・マクロン大統領は、ガブリエル・アタルの人気にあやかって首相に任命したのかが疑問に残るところである。...
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「‘そつ’がない」、「模範生だ」、「マクロ二ストのDNAをうまく具現化した」など、ガブリエル・アタルを賞賛する社会現象は今に始まったことではなく、2018年に最も若い教育大臣としてフランスの内閣に加わった時からだという。 このガブリエル・アタルが、1月9日にエリザベット・ボルヌ首相の後任として新首相に任命された。
なお、エマヌエル・マクロン大統領は、ガブリエル・アタルの人気にあやかって首相に任命したのかが疑問に残るところである。
アタル氏は、政治家として長けていて、数か月にわたって世論調査を行い、その結果、政府や与党の中で最も人気のある人物として自分が選ばれたことをアピールしていたという。
ガブリエル・アタル新首相は、歴代のフランス首相の中では、40年前にメッテラン大統領が首相に任命したローラン・ファビウス氏当時よりも若いが、マクロン大統領の消沈ぎみの残された2027年までの5年間任期を再び活発化させる首相として期待されている。
アタル新首相は、先ず国民議会のマクロン派のみによる与党議員での結束を再構築し、移民法の採決で揺れ動いた政治危機を乗り越え、次期のEU議員選挙に備える必要があるという。
ところで、アタル新首相は、もともとストロス・カーン運動に共感した社会党出身で、ホランド元大統領内閣の厚生大臣(社会党のマリソル・ツレーヌ)を補佐していた。彼は、マクロン大統領と多少、似かよった経歴を持っている。
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