ドゥテルテ比大統領;犯罪撲滅アピールのため密輸高級車560万ドル相当を破壊命令【米・英国メディア】
フィリピンのトランプと揶揄されるドゥテルテ大統領は、自身の麻薬撲滅政策を非難する人たちに対して、それが他国の首脳でも国際人権団体でも構わず罵詈雑言を浴びせる。そして今度は、犯罪撲滅を国内外にアピールするためか、密輸された高級車約60台、総額560万ドル相当(約6億1千万円)をブルドーザーで破壊するよう命令を出し、その執行に立ち会いもした。
8月1日付米
『ABCニュース』:「密輸取締りの一環で、フィリピン大統領が68台、総額520万ドル以上の高級車・二輪車を破壊命令」
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領の命令に従って7月30日、密輸された高級車(ランボルギーニ・ポルシェ・メルセデスベンツ)や二輪車(ハーレー・ダビッドソン)60台余り、総額520万ドル以上相当がブルドーザーで破壊された。
同大統領は、フィリピンが投資に有益な国として認知されるよう、密輸犯罪に厳しい対応を取る方針を打ち出してきている。...
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8月1日付米
『ABCニュース』:「密輸取締りの一環で、フィリピン大統領が68台、総額520万ドル以上の高級車・二輪車を破壊命令」
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領の命令に従って7月30日、密輸された高級車(ランボルギーニ・ポルシェ・メルセデスベンツ)や二輪車(ハーレー・ダビッドソン)60台余り、総額520万ドル以上相当がブルドーザーで破壊された。
同大統領は、フィリピンが投資に有益な国として認知されるよう、密輸犯罪に厳しい対応を取る方針を打ち出してきている。
同日付米『ニューズウィーク』誌:「フィリピン大統領、密輸された高級車が破壊される場面に立ち会い」
ドゥテルテ大統領は7月30日、68台、総額560万ドル(約6億1千万円)総統の密輸高級車が破壊される行政執行に立ち会った。
同大統領は、フィリピンの経済特区政策を推進するため、公衆の面前で密輸製品を破壊して、密輸犯罪は絶対許さないことをアピールする狙いがある。
8月2日付英『ジ・インディペンデント』紙:「フィリピンのドゥテルテ大統領、汚職犯罪防止政策の一環で400万ポンド相当の高級車を破壊」
大統領府が流したニュース映像によると、ドゥテルテ大統領立会いの下、7月30日に76台の密輸高級車・二輪車、400万ポンド相当(約6億1千万円)がブルドーザーで一挙に破壊された。
同大統領は今年2月にも、密輸された30台の高級車を破壊するよう命じている。その際同大統領は、(破壊しないで)密輸業者から押収した車をオークションで捌くことは、結局密輸業者がそれを安価で買い戻して、出所を判らなくして再販する等犯罪者を助けることになりかねないためだ、と説明している。
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米下院共和党議員、トランプ政権に不利となる捜査を続ける特別検察官を指揮する司法省副長官を罷免する運動展開【米・英国メディア】
ドナルド・トランプ大統領とウラジーミル・プーチン大統領の首脳会談が7月16日、1年振りに実施された。しかし、その直前、2016年米大統領選への不当介入容疑で12人のロシア軍容疑者(ロシア軍参謀本部情報総局の諜報部員)が、ロバート・マラー特別検察官によって起訴された。タイミングが最悪であることもさることながら、同特別検察官がトランプ政権を脅かすような捜査を続けることに異議を唱えている下院共和党議員らが、同特別検察官を指揮するロッド・ローゼンスタイン司法省副長官を罷免する運動を展開している。
7月14日付米
『ザ・デイリィ・コーラー』政治ニュース:「下院共和党議員、ローゼンスタイン副長官罷免の運動を展開」
米政治誌『ポリティコ』によると、下院共和党議員の3名が、早ければ7月16日にも、ロッド・ローゼンスタイン司法省副長官を罷免するよう求める提案を議会に提出するという。
同記事によると、下院自由連盟会長のマーク・メドウズ議員(ノースカロライナ州選出)やジム・ジョーダン議員(オハイオ州選出)らは、ローゼンスタイン副長官が指揮するロバート・マラー特別検察官チームによる大統領選ロシア介入疑惑の捜査の進め方への不満や、また、反トランプ派とみられる連邦捜査局(FBI)捜査官による捜査が偏っているとの証拠を秘匿していること等を理由に、同副長官の罷免要求について下院共和党議員団が支持するよう求めている。...
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7月14日付米
『ザ・デイリィ・コーラー』政治ニュース:「下院共和党議員、ローゼンスタイン副長官罷免の運動を展開」
米政治誌『ポリティコ』によると、下院共和党議員の3名が、早ければ7月16日にも、ロッド・ローゼンスタイン司法省副長官を罷免するよう求める提案を議会に提出するという。
同記事によると、下院自由連盟会長のマーク・メドウズ議員(ノースカロライナ州選出)やジム・ジョーダン議員(オハイオ州選出)らは、ローゼンスタイン副長官が指揮するロバート・マラー特別検察官チームによる大統領選ロシア介入疑惑の捜査の進め方への不満や、また、反トランプ派とみられる連邦捜査局(FBI)捜査官による捜査が偏っているとの証拠を秘匿していること等を理由に、同副長官の罷免要求について下院共和党議員団が支持するよう求めている。
なお、それと同じ日の7月13日、同副長官は、マラー特別検察官の捜査に基づき、大統領選不当介入容疑で、ロシア人諜報部員12人を起訴した旨発表した。
同副長官は、ロシア人グループの容疑は、サイバー攻撃による不当介入によって大統領選を妨害しようとした罪だが、現段階では、米国人がその犯罪に関わったとの証拠はないとする。
7月15日付英『ジ・インディペンデント』紙:「共和党下院議員、大統領選不当介入容疑でロシア人12名の起訴が発表されるや否や、その捜査を指揮する“ローゼンスタイン副長官を罷免すべく準備”」
ローゼンスタイン副長官の罷免を画策しているのは、下院情報委員会委員長のデビン・ヌーンズ議員(カリフォルニア州選出)、自由連盟会長のメドウズ議員及びジョーダン議員で、彼らは今年4月頃から、同副長官の罷免について話題にしていた。
ただ、専門家によると、主要閣僚や高官の罷免には上院議員の3分の2以上の賛同が必要で、共和党51:民主党49の現状では困難だとみている。
なお、共和党の動きについて民主党議員団は、マラー特別検察官チームの捜査を妨害するための脅しだと非難している。何故なら、トランプ大統領が事ある毎に、同特別検察官チームの捜査は政治謀略がはたらいた“魔女狩り”だと批評していることもあり、トランプ政権に肩入れするための策謀だとしているからである。
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