北朝鮮、米独立記念日に合せて今年11度目のミサイル発射実験断行!【米・英・ロシア・韓国・中国メディア】(2017/07/04)
7月4日付【時流:北朝鮮がまたもや弾道ミサイル発射】で報じられているとおり、北朝鮮が、米独立記念日に合わせたかのように、7月4日朝に今年11度目となるミサイル発射実験を断行した。米韓の当初の発表では、準中距離弾道ミサイルとみられるというが、飛行距離・飛翔時間などを考慮すると、北朝鮮発表の“アラスカまで届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)”の可能性が否定しきれず、いよいよ風雲急を告げる事態となりつつある。
7月4日付米
『AP通信』:「北朝鮮、初のICBM発射実験実施と発表」
北朝鮮は7月4日、初のICBM発射実験を実施したと発表した。米韓両軍は当初、準中距離弾道ミサイルとみられるとしていたが、飛翔時間約40分、最高到達高度2,500キロメーター(1,500マイル)、飛行距離約930キロメーター(580マイル)という数値から、軍事専門家は、最長飛行距離6,700キロメーター(4,160マイル)で、アラスカまで届くミサイルの可能性があるとコメントしている。...
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7月4日付米
『AP通信』:「北朝鮮、初のICBM発射実験実施と発表」
北朝鮮は7月4日、初のICBM発射実験を実施したと発表した。米韓両軍は当初、準中距離弾道ミサイルとみられるとしていたが、飛翔時間約40分、最高到達高度2,500キロメーター(1,500マイル)、飛行距離約930キロメーター(580マイル)という数値から、軍事専門家は、最長飛行距離6,700キロメーター(4,160マイル)で、アラスカまで届くミサイルの可能性があるとコメントしている。
ミサイル発射の一報を受けて、ドナルド・トランプ大統領は早速、北朝鮮のこれ以上の愚行は米国のみならず日韓も容赦できず、更に、中国もより厳しい対応に出てこよう、とツイートした。
なお、北朝鮮はこの直前の6月8日、地対艦巡航ミサイル発射実験を行っており、“望めば”米韓両国の軍艦を攻撃も可能であると発表していて、米国の軍事的脅威に対抗するため、今後も核兵器及び威力のあるミサイル開発を続けると宣言している。
同日付英
『デイリィ・メール・オンライン』(
『ロイター通信』配信):「韓国の文大統領、分析の結果北朝鮮発射のミサイルはICBMの可能性とコメント」
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7月4日、国家安全保障会議の冒頭、軍による分析の結果、北朝鮮が今朝発射したミサイルはICBMの可能性があるとコメントした。
更に同大統領は、トランプ大統領との米韓首脳会議の数日後に、北朝鮮のかかる暴挙に対して、とても失望したとも付言した。
同日付ロシア
『イタル・タス通信』:「米国防総省、北朝鮮が弾道ミサイル発射と発表」
米国防総省の太平洋軍幹部は7月4日、北朝鮮がまたも準中距離弾道ミサイルを発射したとみられると発表した。同ミサイルは、日本海に落下したが、北米大陸に脅威となるものではなかったと付言した。
安倍晋三首相は同日の記者会見で、度重なるミサイル発射実験で、北朝鮮の軍事的脅威-核弾頭ミサイル開発の進捗-が確実に高まっているとして、北朝鮮の行動を厳しく非難した。
同日付韓国
『聯合(ヨナプ)ニュース』:「米軍、北朝鮮発射のミサイルは準中距離弾道ミサイルだと断定」
米太平洋軍司令官は7月4日、当日朝に北朝鮮が発射したのは準中距離弾道ミサイルと断定されると発表した。そして同司令官は、今後も北朝鮮の暴挙に対抗していくため、日米韓で緊密に連携していくと付言した。
同日付中国
『シナ(新浪)英字ニュース』(
『新華社通信』配信):「北朝鮮、東海に向けて弾道ミサイル発射」
韓国国防部(省に相当)は7月4日、北朝鮮が同日朝に、東海(日本海の韓国標記)に向けて弾道ミサイルを発射したと発表した。米韓両軍は、ミサイルの特定を急いでいるが、同ミサイルは日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられる。
なお、韓国の文大統領は早速、国家安全保障会議を招集・開催し、今後の対応に当ることにしている。
*米・英・ロシアメディアは、日本海と報じているが、韓国・中国メディアは東海と標記している。
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北朝鮮、中国による国境封鎖の脅しにめげずに再び弾道ミサイル発射(米・英・フランス・韓国メディア)(2017/05/14)
トランプ政権が、北朝鮮問題解決のために、対中国批判から親中路線に方針を転換したことから、習指導部としても、北朝鮮にこれ以上勝手な真似をさせてはならじと、次に核実験を行った場合、国境を封鎖して兵糧攻めを行うと、北朝鮮宛に厳しく通告した。しかし、弾道ミサイル発射はこの対象ではないと勝手に解釈したのか、北朝鮮がまたも新たなミサイル発射(移動発射台からの発射とみられる)を実施した。なお、中国主導の“一帯一路”サミット開催日初日に合せたのかのような北朝鮮の暴挙に対して、中国の猛反発が予想される。
5月14日付米
『AP通信』:「北朝鮮、韓国の新大統領を試すべくミサイル発射」
日米韓軍部関係者は5月14日、北朝鮮が同日早朝に再度ミサイル発射実験を行ったと発表した。日本政府高官によると、同ミサイルは30分程飛翔し、距離は約800キロメーター(500マイル)、高度は2,000キロメーター(1,240マイル)に到達した後、日本海に落下したという。軍事専門家の分析では、4月15日の北朝鮮軍事パレードで披露の、移動式発射台から発射された二段式液体燃料補給の新型ミサイルの可能性があるとした。...
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5月14日付米
『AP通信』:「北朝鮮、韓国の新大統領を試すべくミサイル発射」
日米韓軍部関係者は5月14日、北朝鮮が同日早朝に再度ミサイル発射実験を行ったと発表した。日本政府高官によると、同ミサイルは30分程飛翔し、距離は約800キロメーター(500マイル)、高度は2,000キロメーター(1,240マイル)に到達した後、日本海に落下したという。軍事専門家の分析では、4月15日の北朝鮮軍事パレードで披露の、移動式発射台から発射された二段式液体燃料補給の新型ミサイルの可能性があるとした。
北朝鮮側の意図としては、今回就任した韓国の文在寅(ムン・ジェイン)新大統領が、どういう出方をするのか試すことと、また、太平洋で展開される日米英仏の共同軍事訓練への対抗姿勢を示したものとみられる。しかし、従来の政権と異なり、北朝鮮への柔軟な対応を取ると言われた文新大統領であるが、今回の暴挙に対しては、国連安全保障理事会による制裁決議の違反行為であり断じて許されないとして、厳しく非難した。
なお、稲田朋美防衛相は、今回の発射は、高度2,000キロメーターにも達する“新型ミサイル”とみられると発表したことから、
『共同通信』は、“ロフテッド軌道(通常より高い角度で、より高高度まで打ち上げる方法)”で打ち上げられたミサイルとみられ、実際には飛翔距離が4,000キロメーター(2,500マイル)にも達するものと思われると報道している。
同日付英
『インターナショナル・ビジネス・タイムズ』オンラインニュース:「北朝鮮が再度のミサイル発射で朝鮮半島の緊張が更に昂揚」
韓国統合参謀本部は5月14日、北朝鮮が同日朝に北西部の亀城(クソン)付近から弾道ミサイル1発を発射したと発表した。北朝鮮は、4月に発射したミサイルは2度とも失敗したにも拘らず、性懲りもなく再び発射したことになるが、今回の発射は成功だったとみられるという。
今回のミサイル発射の前日、北朝鮮は国連に対して、これ以上制裁を科すことは止めるよう警告を発していた。
同日付フランス
『フランス24』オンラインニュース(
『AFP通信』配信):「北朝鮮が弾道ミサイル発射」
北朝鮮が再度のミサイル発射を行った平壌(ピョンヤン)北西の亀城では、今年2月の中距離弾道ミサイルの発射を成功させていた。米太平洋軍は、発射されたミサイルの種類を特定すべく分析中であるが、大陸間弾道ミサイルではないと思われると発表した。
なお、北朝鮮外交部の崔善姫(チェ・ソンヒ)北米局長が5月13日、条件が整えばトランプ政権代表と対話する選択肢はあると語っていた。
同日付韓国
『聯合(ヨナプ)ニュース』:「文新大統領、北朝鮮のミサイル発射を非難、また対話のための挑発行為は即刻止めるよう勧告」
文新大統領は5月14日、朝鮮半島の緊張を高め、また、国連安保理制裁決議の違反でもあるとして、北朝鮮の再度のミサイル発射実験を非難した。そして同大統領は、北朝鮮がこのような挑発行為を繰り返す限り、対話の再開はできないともコメントした。
更に、同大統領は、北朝鮮の軍事的脅威に対して、米軍と協力して然るべく対応するよう韓国軍に命令するとともに、韓国独自のミサイル防衛システムの開発・設置を急ぐようにも指示した。
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