Twitter買収のマスク氏、認証アカウントへ課金
先週ツイッター社を買収したイーロン・マスク氏は、改革の一環として、アカウント認証サービスの有償化を検討しているという。同サービスは既に米国などで利用されているものだが、定額制のプランの一部に取り入れ、価格を引き上げるという。
11月2日付
『ロイター通信』:「マスク氏、ツイッターの青チェックマークに8ドル課金案」:
ツイッター社が認証バッジ機能などのあるブルーサービスに課金する意向を示している。サブスクリプション購入者を増やし、広告収入への依存を減らす狙いだという。
ユーザー名の隣に記されているマークは、ツイッターがアカウントを個人や企業本人のものと認証したことを表すもので、現在は殆どのユーザーが無料で使用できる。...
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11月2日付
『ロイター通信』:「マスク氏、ツイッターの青チェックマークに8ドル課金案」:
ツイッター社が認証バッジ機能などのあるブルーサービスに課金する意向を示している。サブスクリプション購入者を増やし、広告収入への依存を減らす狙いだという。
ユーザー名の隣に記されているマークは、ツイッターがアカウントを個人や企業本人のものと認証したことを表すもので、現在は殆どのユーザーが無料で使用できる。
先週の買収後、マスク氏はツイッターを独自色に塗り替え、前取締役幹部を解雇している。同社の広告部長サラ・パーソネットは、広告の不透明さに触れ、先週辞職したことを公表している。
11月1日付英『Guardian』:「マスク氏、ツイッターアカウント認証に8ドル課金提案、ユーザーからは批判」:
イーロン・マスク氏は、ツイッターの認証アカウントを月8ドルの課金制とすることを示唆した。
マスク氏は、ユーザーの信頼性を証明するとされる現行の青認証システムは「酷いものだ」等と批判。金額は国によって変わるとしている。この認証サービスは米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの数各国でしか運用されていない。米国では現在4.99ドルで、投稿のアンドゥ機能などがある。新サービスの利用者は、返信や検索で優先的に表示されたり、表示される広告は約半分に、長めの動画や音声投稿が可能となる。
この変更は40万アカウントに影響するとみられる。この機能で削減されるという広告は、ツイッターの年間収入の実に9割を占めている。
月曜に公表された課金案には批判も多く、側近の間でも意見が割れている。一方、買収へ出資した一人であるバイナンス(暗号資産交換)のチャンポン・ジャオCEOは、同サービスはボット対策になるとして支持している。
青認証システムはセレブリティのなりすまし対策として2009年に導入された。右翼の有名人の認証を取り消し、トラブルが起きたこともあった。
マスク氏は先週、ツイッター社を買収後すぐに改革にとりかかり、前CEOなどを解任し自身を唯一の取締役とした。今週にも広告部長や営業部長などの上級スタッフの離職が相次いでいる。
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ノルウェー:ロシア人をスパイ容疑者で逮捕
ノルウェー警察が、ブラジル人研究員を装い、ロシアのスパイとして活動していた疑いで男を逮捕。ロシアによるウクライナ侵攻後、治安を強化しているノルウェーでは、ここ数週間、北極圏をドローンで撮影するなどして、ロシア人の逮捕が相次いでいる。
10月26日付
『ロイター通信』:「ノルウェー警察、”違法工作員”としてロシア人スパイを逮捕」:
ノルウェー警察は25日、北部北極圏の町トロムソで、ロシア人をスパイ容疑で逮捕。
ノルウェー国家公安警察(PST)が26日明らかにした。トロムソ大学の研究員として勤務していた男は、ブラジル国籍を装っていたが、ロシア人とみられている。このニュースはノルウェー国営放送(NRK)が最初に伝えている。...
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10月26日付
『ロイター通信』:「ノルウェー警察、”違法工作員”としてロシア人スパイを逮捕」:
ノルウェー警察は25日、北部北極圏の町トロムソで、ロシア人をスパイ容疑で逮捕。
ノルウェー国家公安警察(PST)が26日明らかにした。トロムソ大学の研究員として勤務していた男は、ブラジル国籍を装っていたが、ロシア人とみられている。このニュースはノルウェー国営放送(NRK)が最初に伝えている。
PST局長は、この違法工作員の男は、「基本的な国益に対する脅威」であり、国外追放すべきだとする。政府との直接的なパイプを持たず、実名や故人の名前を使い覆面で活動する知的工作員とみられ、複数の国際安全保障サービスの協力により逮捕に至ったという。
研究所によると、男はカナダで修士号を取得後、2021年12月に無給の客員研究員としてトロムソ大学にやってきて、ノルウェー北極圏への対外脅威に関する政府機関との共同研究に携わっていたという。同大の教授は、カナダにいる既知の教授からの紹介もあり、有能な研究員だったという。
NATOに加盟しているノルウェーは北極圏でロシアと国境を接しており、ウクライナ侵攻以降、治安を強化している。
10月25日付英『Guardian』:「ノルウェー、ブラジル人研究者を名乗るロシア人スパイを逮捕」:
ノルウェーの治安当局は、ブラジル人研究員だと主張する男を、ロシアによる諜報容疑で逮捕した。当局は、男がノルウェー政府の北方政策に関するネットワークや情報を入手していた疑いがあるとして警戒している。
男の弁護士によると、男は「見に覚えがない」と容疑を否定している。裁判所によると、勾留機関は4週間となっている。
研究を共にしていた研究員らの話によると、容疑者は、ホセ・アシス・ジアマリアと名乗る人物で、北極圏の治安に関する研究をしたいと研究員へ応募し、採用の際には人物調査も行なわれたという。だが正式な研究員ではなく、自費で研究を続けながら、講義やセミナーの助手をしていた。重要な研究に近いところにいたので、治安情報には精通しているとされる。
ノルウェーではここ数週間の間に、ドローンを使ったり、大量の写真や動画を所持するなどして、ロシア人6人が逮捕された。先週も、主に北部の禁止区域で違法にドローンで撮影をしていたとして、ロシア人が逮捕されている。
ノルウェーは、最大の天然ガス供給国で、先月ノルドストリームパイプラインが停止してから、治安が強化されている。一方オランダでも6月、ブラジル国籍を装ったロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)の工作員スパイが国際犯罪裁判所でのインターンシップを試み失敗し逮捕された。8月にもペルー人のジュエリーデザイナーを装い、NATO職員とパーティにも参加していたGRUの女性スパイが逮捕されている。
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