アフガン残留軍用装備を中国、ロシアが模倣する:トランプ前大統領(2021/09/13)
アメリカのドナルド・トランプ前大統領は、バイデン政権のアフガニスタン撤退を批判し、米軍が残した最先端装備に中国やロシアがアクセスする危険性を指摘。またアフガンの難民がテロリストになる危険性も指摘した。
9月12日付米国
『FOXニュース』は「アフガン撤退で中国やロシアが米軍の装備を模倣製造する可能性があるとするトランプ」との見出しで以下のように報道している。
ドナルド・トランプ前大統領がバイデン政権のアフガニスタン撤退を批判。中国やロシアが既に米軍が残した軍装備を模倣製造しているとの考えを述べた。
日曜放送された「フルメジャー」でのインタビューで、トランプ氏はアフガン撤退を「無能」だと激しく批判、撤退による敵優位の裏で米国が危険にさらされる可能性を指摘。...
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9月12日付米国
『FOXニュース』は「アフガン撤退で中国やロシアが米軍の装備を模倣製造する可能性があるとするトランプ」との見出しで以下のように報道している。
ドナルド・トランプ前大統領がバイデン政権のアフガニスタン撤退を批判。中国やロシアが既に米軍が残した軍装備を模倣製造しているとの考えを述べた。
日曜放送された「フルメジャー」でのインタビューで、トランプ氏はアフガン撤退を「無能」だと激しく批判、撤退による敵優位の裏で米国が危険にさらされる可能性を指摘。また、難民審査を通っていないアフガン難民が米国はじめ世界中に渡っていると強調し、「世界に散らばっている誰かもわからない人々、彼らは米軍が雇った通訳ではない。飛行機に飛び乗った人々で、よく助けてくれた!とうそぶいている。これがテロリストかもしれないのだ。飛行機に飛び乗るほど力があるのだ。」と述べ、アフガン戦争終結に疑問を呈した。
更に敵は米軍が残していった大量の武器、武装車両、航空機を利用していると指摘。「この装備をどう使うのだ。中国やロシアは既にアパッチヘリコプターを持っている。米軍の最先端装備を調べるため、同じものを製造しようと分解しているに違いない。彼らの得意なことだ。何という恥だ。」と述べた。
米国は、2001年以降、アフガニスタン軍への訓練や装備で約840億ドル相当を使っている。米軍は使用不可なものも含め73の航空機をアフガニスタンに残しているという。米国防総省当局は、アフガンのパイロットが国外に飛行したのを確認したが、残りの殆どの機体は残されたままだとしている。
9月13日付ロシア『Suputnik』は「アフガン撤退で中国やロシアが米軍装備を模倣する事態も」との見出しで以下のように報道している。
米国中央軍の見立てによると、劇的なアフガン撤退の後、米軍が残した軍装備は少なくとも170に上っており、この数に共和党議員は懸念を示し、残留装備の正確な把握を求めている。
一方、トランプ前大統領がバイデン政権への口撃を再開。アフガン撤退に関し、残された軍装備に焦点をあて、中国やロシアが模倣するだろうと主張した。撤退後米国入りしたアフガン難民の数に触れ、アフガン戦争が終わったとの見方にも疑問を投げかけた。
残された170の装備の殆どは、非武装化されるか動作不能。中には、耐地雷・待ち伏せ攻撃防護車両( MRAP)70台、高機動多目的輪車両(ハンビー)27台、航空機73機(飛行不能)が含まれるという。
ジェイク・サリバン国家安全保障補佐官は、多くの米軍装備は既にタリバンの手中にあるとし、当局は「空港で米国側に引き渡し出来る状況になるとは考えにくい」としている。
マルコ・ルビオ、チャック・グラスリー等の共和党議員連は、残留武器に関する完全な「説明責任」と、撤退時に「非武装化された装備のリスト」を求めており、ロイド・オースティン国防長官への書簡で「国の税金によるハイテク軍装備がタリバンやテロリストらの手に渡ることはあってはならない」としている。共和党は以前から、タリバンが軍装備にアクセスするのを懸念し、武装グループが中国、イラン、ロシア等の支援を求める可能性についても懸念を示していた。
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アフガン駐留軍撤退:バイデン米大統領がアフガン政府軍とトランプを批判(2021/09/01)
火曜バイデン大統領はアフガニスタン駐留軍撤退後初めて国民に向け演説。演説では、撤退で起きた混乱には一部トランプ前大統領にも責任があると非難した。
9月1日付
『ロイター通信』は「アフガン撤退を正当化するバイデン、政府軍とトランプの責任を指摘」との見出しで以下のように報道している。
バイデン大統領は火曜テレビ演説で、今週期限を迎えたアフガン撤退決定への批判を跳ね除けた。米兵と関係者数千人を残した撤退について、「トランプ前大統領から不安定な状況を受け継いだ。20年戦争はもっと早く終わらせるべきだった。この戦争を永久に続けるつもりはない」等と述べた。...
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9月1日付
『ロイター通信』は「アフガン撤退を正当化するバイデン、政府軍とトランプの責任を指摘」との見出しで以下のように報道している。
バイデン大統領は火曜テレビ演説で、今週期限を迎えたアフガン撤退決定への批判を跳ね除けた。米兵と関係者数千人を残した撤退について、「トランプ前大統領から不安定な状況を受け継いだ。20年戦争はもっと早く終わらせるべきだった。この戦争を永久に続けるつもりはない」等と述べた。アフガンには米国人100~200人が残留しており、その安否が最も不安視されるが、その多くは二重国籍者や長期滞在者で、政府は希望すれば退去を支援するという。
昨年トランプ政権が行ったタリバンとの合意で、「5000人の囚人が釈放され、タリバン幹部が含まれていた。撤退が6月や7月に始まっていても、脱出を求める人が空港に押し寄せていたことだろう。」とし、タリバン勢力に屈し、米国とNATO同盟国の早期撤退を招いたアフガン政府の無能さも非難した。
バイデン氏は、6月ホワイトハウスでガニ大統領と面会した際は旧友とよび、7月の電話会談では、アフガン政府への外交政治経済上の支援を約束していたのだが、演説では、「アフガン国民は大統領が亡命し、敵に国を明け渡した自国政府の崩壊を見届けた。」と非難。
多くの米国民は米軍撤退に賛成だが、この混乱と犠牲を伴う結末は今後数か月新たな試練を政権にもたらすだろう。コロナ対策と経済再建に追われたバイデン政権は、今、米軍基地に移住したアフガニスタン人数千人の住居探しにも対処しなければならない。また、コロナ感染者急増や、ハリケーン、山火事災害への対応、国会では各予算通過が待たれる。
バイデン氏の撤退対応は与党、民主党の一部、そして海外から激しい批判にあい、支持率低下につながっている。
多くの議員は、民間人の脱出が済むまで8月末の撤退期限の延長を要求し、共和党員、民主党員の一部は不満と怒りを見せる。共和党はこの危機を中間選挙の争点にすると予想される。月曜に公表されたロイター・イプソス世論調査によると、バイデンの撤退を支持する国民は40%未満。4分の3は、米国人全員撤退まで残留すべきとした。
8月31日付米国『FOXニュース』は「アフガン撤退後の初演説で、一部トランプの責任を指摘したバイデン」との見出しで以下のように報道している。
バイデン大統領は「前政権の撤退期限の5月1日の合意を守るか、増派するかの選択肢しかなかった」と、トランプ前政権のタリバン交渉を批判。政権は、2020年2月のアフガン駐留米軍撤退確約を含む、ドーハでのタリバンとトランプ前大統領との合意が足かせとなっていたとする。また8月31日は、「米軍撤退の任意期限ではなく、人命救助のための期限だった」とし、バイデン氏が就任した時には「タリバンの勢力は2001年以来最強となっていた」とする。「大規模な退避をもっと早くすべきだったとの意見もあるが、これほどの秩序をもって出来ただろうか」とし、「アフガン撤退の決定とそれに伴う結果に責任をとる」と述べた。
演説の終わりにかけて、バイデン氏によるトランプへの責任転嫁に納得がいかない保守派で「トランプ責任」はツイッターのトレンドワードとなった。FOXのコントリビュータ、タミー・ブルースは「半世紀かけた後、1月でもタリバン勢力が最大だったと言っている。数週間前にはタリバンが支配するはずがないと言っていたが」と投稿。前政権のリチャード・グレネル国家情報長官代行は、「タリバン猛攻はバイデン就任以来始まった。タリバンはトランプ時代には動けないとわかっていた。」とした。ここ数日間トランプ氏は、「(バイデン氏の)不名誉な退任の時だ」等とコメント。
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