米国で2日連続で小児の車内置き去りによる死亡事故発生【米メディア】(2024/07/13)
日本では、報道されているだけで毎年2人程の小児が車内放置によって死亡する事故(注後記)が発生している。米国は、場所によっては日本以上に酷暑に見舞われ、また国土も広いこともあってか、今年既に11人の小児が死亡している。
7月11日及び12日付
『ABCニュース』は、今週の熱波襲来の中、2日続けて小児が車内置き去りによって死亡する事故が発生したと報じている。
今週、次のような痛ましい死亡事故が連続して発生した。
・7月9日午後、アリゾナ州マラナ市(トゥ―ソン郊外)、2歳児。父親が自宅前に停めた車内に置いたまま30~60分間自宅で作業。エアコンを作動させたまま車を離れたが戻ったときにはエンジンもエアコンも停止。...
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7月11日及び12日付
『ABCニュース』は、今週の熱波襲来の中、2日続けて小児が車内置き去りによって死亡する事故が発生したと報じている。
今週、次のような痛ましい死亡事故が連続して発生した。
・7月9日午後、アリゾナ州マラナ市(トゥ―ソン郊外)、2歳児。父親が自宅前に停めた車内に置いたまま30~60分間自宅で作業。エアコンを作動させたまま車を離れたが戻ったときにはエンジンもエアコンも停止。現地は熱波襲来で気温が111℉(44℃)。
・7月10日午後5時過ぎ、ネブラスカ州オマハ市(同州東端、東のアイオワ州との州境)、5歳児。養母が勤める美容院前駐車場に午前10時頃から約7時間車内に放置。当日の気温は89℉(32℃)。
小児の車内放置事故根絶運動を行っているNPO法人KidsAndCars.orgによると、今年に入って上記を含めて11人の小児が犠牲になっている。
更に、記録が残る1990年以降では、実に1,093人(毎年30人強、また3歳以下が88%)もが車内放置によって死亡しているという。
(注)車内放置による死亡事故:2022年5月新潟市で5歳児(父親の過失)、同年9月静岡県牧之原市で2歳児(幼稚園長の過失)、2023年8月北九州市で0歳児(両親の過失)、同年9月岡山県津山市で2歳児(祖母の過失)。
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世界最大規模のインド総選挙、200人余りの犠牲者を出す程の異常熱波の中で漸く終了【英国・豪州・シンガポールメディア】(2024/06/05)
インドの総選挙は、有権者が9億7千万人にも上り世界最大規模と言われる。2024年4月19日に投票が始まった5年振りの選挙が6月3日に漸く終わったが、折からの異常熱波に襲われたこともあって、200人余りの犠牲者を出してしまっている。
6月4日付
『ジ・インディペンデント』紙、豪州
『ABCニュース』、シンガポール
『ザ・ストレーツ・タイムズ』紙等は、世界最大規模のインド総選挙が漸く終わったものの、気温50℃に迫る異常熱波に襲われたことから、200人余りの犠牲者を出していると報じた。
インドにおける5年振りの総選挙が6月3日に漸く終わった。
4月19日に全国で開始された投票には、約9億6,800万人の有権者のうち約6億4,200万人が投票した。...
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6月4日付
『ジ・インディペンデント』紙、豪州
『ABCニュース』、シンガポール
『ザ・ストレーツ・タイムズ』紙等は、世界最大規模のインド総選挙が漸く終わったものの、気温50℃に迫る異常熱波に襲われたことから、200人余りの犠牲者を出していると報じた。
インドにおける5年振りの総選挙が6月3日に漸く終わった。
4月19日に全国で開始された投票には、約9億6,800万人の有権者のうち約6億4,200万人が投票した。
投票率は66.3%で、5年前の総選挙の67.4%(投票者総数6億1,200万人)より1%(約3千万人)減少したが、大きな理由は、各地で50℃に迫る異常熱波に襲われたことである。
その結果、不幸にも200人余りの有権者が異常気象の犠牲者となった。
そのうち、少なくとも33人は、投票最終日の6月3日、投票所における警備や衛生管理業務に従事していた労働者であった。
かかる事態より、インド選挙管理委員会(1950年設立)に対しては、異常熱波襲来リスクの高い時期を避ける等の検討が不十分であったとの非難の声が上がっている。
同委員会のラジブ・クマール委員長(64歳、2022年就任)は、“6億4,200万人という世界最大規模の投票者総数を誇る総選挙が無事に終わった”としながらも、“次回総選挙は、猛暑を避けるために1ヵ月ほど前倒しして実施することになろう”とコメントした。
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