北朝鮮がクリスマス禁止令を強化し、酒や歌などの娯楽を伴う集会を禁止
北朝鮮の金正恩委員長は今年、従来のクリスマス禁止令を強化し、酒や歌などを伴う集会を禁止したと報じられている。
米紙USAトゥデイ他のメディアは21日までに、韓国の国家情報院(NIS)からの情報として、金委員長は昨年発したクリスマス禁止令に満足せず、今年はそれを強化し、アルコールや歌のある集まりを禁じたと伝えた。
国家情報院は、北朝鮮の核開発計画を巡る国連の制裁が発効したことにより、反対派の動きを封じるためにこの政策が導入されたとしている。韓国の聯合ニュースは「北朝鮮は、党組織に国民の経済的な窮状を日々報告する仕組みを確立し、飲酒や歌などの娯楽を伴ういかなる集会も禁止し、情報の統制を強化している。...
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米紙USAトゥデイ他のメディアは21日までに、韓国の国家情報院(NIS)からの情報として、金委員長は昨年発したクリスマス禁止令に満足せず、今年はそれを強化し、アルコールや歌のある集まりを禁じたと伝えた。
国家情報院は、北朝鮮の核開発計画を巡る国連の制裁が発効したことにより、反対派の動きを封じるためにこの政策が導入されたとしている。韓国の聯合ニュースは「北朝鮮は、党組織に国民の経済的な窮状を日々報告する仕組みを確立し、飲酒や歌などの娯楽を伴ういかなる集会も禁止し、情報の統制を強化している。」と国家情報院が述べたと報じた。
7月に、ツアー会社2社が、北朝鮮で毎年行われる大同江(テドンガン)ビール祭りが突然中止になったと伝えていたが、これは干ばつが理由と見られている。
北朝鮮の憲法では宗教の自由が認められているものの、実際には国に対する忠誠が重んじられ、金一族に対する敬意の表明以外、神聖なものへの宗教的崇拝などは禁じられている。金委員長の祖父である金日成氏は神のように崇められており、こうした観点でキリスト教やクリスマスは同国で歓迎されるものではなく、キリスト教徒らは処罰を恐れ、秘密裡に祈りをささげているという。
昨年、金委員長は国内のキリスト教信者らにクリスマスを祝うことを禁じ、それに代わって1919年のクリスマス・イブに生まれた自身の祖母、金正淑氏の誕生日を祝うよう命じた。正淑氏は金日成氏の夫人であり、国民には「革命の聖母」として知られている。平壌の高級な店やレストランでは、安物の装飾品や電球で飾られたクリスマスツリーのようなものを見かけるが、木には宗教を表すようなものは飾られていない。
先月、北朝鮮は母の日のメッセージを厳しく取り締まった。国民の母への愛や感謝の気持ちの表現が、金委員長の祖父の金日成氏と父の金正日氏への尊敬の念を弱めると考えたからである。元々母の日は、金正恩委員長が自らの体制の支持に貢献した母たちを祝福するとともに、金日成氏が1961年11月16日に行った演説「子供の教育における母親の義務」を記念し、2012年に制定したものである。
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北朝鮮が米韓軍本部をパラグライダー奇襲計画
韓国軍の発表では、先月数日間、北朝鮮の特殊戦部隊がパラグライダーを使って韓国にある韓米連合司令部を奇襲する訓練をしていたという。パラグライダーは軽いため背負うこともでき、山頂から標的に降りる事が可能。また、音もなく低空を飛ぶため、ドローン(無人機)同様の奇襲効果があり、韓国軍のレーダーでは夜間の探知が難しいといい、北が限られた物資を使い奇襲してくることに警戒を強めている。
10月10日付韓国
『聯合ニュース(ヨンハップ)』は「北朝鮮特殊部隊がパラグライダーでの指令部襲撃作戦の訓練実施」との見出しで以下のように報道している。
「北朝鮮軍の特殊部隊が9月の数日間、パラグライダーを使用した米韓統合本部への襲撃作戦の訓練を行っていたと、韓国軍当局が火曜発表。パラグライダーは操縦が簡単で、重量も僅か3,4キロで軽いため、折り畳み式のパラグライダーを肩に背負い、山頂から標的に奇襲をかけられる。...
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10月10日付韓国
『聯合ニュース(ヨンハップ)』は「北朝鮮特殊部隊がパラグライダーでの指令部襲撃作戦の訓練実施」との見出しで以下のように報道している。
「北朝鮮軍の特殊部隊が9月の数日間、パラグライダーを使用した米韓統合本部への襲撃作戦の訓練を行っていたと、韓国軍当局が火曜発表。パラグライダーは操縦が簡単で、重量も僅か3,4キロで軽いため、折り畳み式のパラグライダーを肩に背負い、山頂から標的に奇襲をかけられる。パラグライダー訓練は特殊部隊の陸・海・空軍の数班に分かれて実施され、参加した北朝鮮兵は司令部に見立てた地点で訓練を行ったという。既に、韓国の大統領府をモデルとした建物を使った奇襲訓練をしていることは知られていた。
国防当局によると、韓国陸軍のレーダーは夜間、空からの襲撃(パラグライダー)を探知する能力は低く、音のしない低空飛行のパラグライダーはドローンのように効果があるため懸念されている。先月の米韓空軍による米空母参加の合同軍事演習は、このパラグライダー奇襲作戦を受けて行われていたのだという。」
同日付英国『エクスプレス』は「第三次大戦:北朝鮮が米韓合同軍へのパラグライダー奇襲訓練」との見出しで以下のように報道している。
「本日の韓国軍の発表によると、北朝鮮の陸空海軍が9月にパラグライダー訓練を行っていたという。昨夜の電話会談でロシアのラブロフ外相は米国ティラーソン長官に対し、朝鮮半島の緊張の高まりは「容認できない」と警鐘を鳴らした。また、軍事訓練を行う米国に対し、対話での解決をするという決意との矛盾点を指摘したという。
今日は先週3日間北朝鮮を訪問してきたロシアのモロゾフ議員が、北は米国やグアムを射程とする弾道ミサイル開発を進展させるつもりだと述べている。同氏によると米国の西海岸に達する計算のようであるという。」
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