日本以外の米同盟国は北朝鮮の不測の事態に対応万全【英・ロシア・韓国メディア】
日本では、“北朝鮮問題は国難”として解散総選挙に入っている。しかし、その他米同盟国は、いつ何時不測の事態が発生しても良い様に、万全の警戒態勢を敷いている。
10月9日付英
『デイリィ・エクスプレス』紙:「第三次世界大戦:英国、米朝間緊張の高まりに則して軍事行動の準備」
英国軍は、米朝間の軍事衝突の可能性が高まっていることから、空母“クィーン・エリザベス”を緊急配備することが明らかになった。
『デイリィ・メール』紙によると、最新型の同艦は、就役時期を早めて北朝鮮軍との対戦に備えることになるという。
なお、マイケル・ファロン国防相は、北朝鮮の違法な核・ミサイル実験は看過できず、また、同盟国である米国に対して“核攻撃”を辞さないと脅しており、英国軍としても然るべく対応する必要があると語った。...
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10月9日付英
『デイリィ・エクスプレス』紙:「第三次世界大戦:英国、米朝間緊張の高まりに則して軍事行動の準備」
英国軍は、米朝間の軍事衝突の可能性が高まっていることから、空母“クィーン・エリザベス”を緊急配備することが明らかになった。
『デイリィ・メール』紙によると、最新型の同艦は、就役時期を早めて北朝鮮軍との対戦に備えることになるという。
なお、マイケル・ファロン国防相は、北朝鮮の違法な核・ミサイル実験は看過できず、また、同盟国である米国に対して“核攻撃”を辞さないと脅しており、英国軍としても然るべく対応する必要があると語った。
10月8日付ロシア
『RT(ロシア・トゥデイ)テレビニュース』:「米韓両軍、北朝鮮の新型ミサイル発射実験に対応すべく監視を強化」
韓国の
『聯合(ヨナプ)ニュース』報道によれば、韓国軍高官情報として、北朝鮮における新たなミサイル発射実験に備えて、監視活動を強化しているという。具体的には、U-2S高高度偵察機、RC-800電子情報偵察機、RF-16偵察機、E-737早期警戒管制機、P-3C哨戒機が偵察に当っている。
更に、
『KBSニュース』によれば、東海(日本海の韓国表示)にはSPY-1D最新式レーダー搭載のイージス駆逐艦が、陸上にはミサイル防衛用可搬レーダーが配備されているという。
なお、平壌(ピョンヤン)訪問中のアントン・モロゾフ下院議員は10月6日、北朝鮮が米西海岸を標的とした弾道ミサイルの発射準備をしていると警告を発している。
一方、ドナルド・トランプ大統領は10月7日、過去25年間の北朝鮮との非核化交渉は何ら効果がなく、また、今後の交渉も無駄であり、残された道はひとつしかない、とツイートしている。
一方、10月9日付
『聯合ニュース』:「韓国軍高官:北朝鮮の挑発は差し迫った危機とはなっていないとコメント」
韓国軍の高官は10月9日、米韓両軍が協力して厳重警戒に当っているが、北朝鮮の挑発が新たな危機を招くような事態にはなっていないと表明した。
同高官によれば、10月10日の朝鮮労働党創立記念日等、今週には北朝鮮の祝日があるものの、新たなミサイル発射実験等のリスクは低いとみているという。ただ、万一に備えて、米韓両軍の様々な偵察機等を配備して、監視活動を強化していると語った。
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米軍の爆撃機が対北朝鮮攻撃訓練
米軍は8日、B-1B戦略爆撃機2機が、韓国北東部の江原道の演習場で、韓国軍と合同で、北朝鮮のミサイル発射場などの施設への攻撃を想定した精密爆撃訓練を実施したと発表した。韓国も訓練の実施について声明を発表している。B-1B爆撃機はその後、九州周辺で日本の航空自衛隊とも共同訓練を行った。米韓、日米の強固な同盟と軍事力を示し、4日にICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験を行った北朝鮮を強くけん制する狙いがあると見られる。
『AP通信』や
『ロイター通信』等のメディアが伝えている。
B-1B爆撃機2機は、グアムのアンダーセン空軍基地を出発し、在韓米軍、韓国軍、日本の航空自衛隊と共同で10時間の任務をこなしたという。訓練の想定は、B-1Bが北朝鮮の弾道ミサイル発射台を精密誘導爆弾で爆撃し、韓国軍のF-15K戦闘機が地下にある施設を攻撃するという内容であった。在韓米軍のF-16戦闘機もこれに加わった。
韓国の
『聯合ニュース』は、B-1B爆撃機はそれから西へ飛び、防備を固めた国境のDMZ(非武装地帯)付近をしばらく飛行したと報じた。...
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B-1B爆撃機2機は、グアムのアンダーセン空軍基地を出発し、在韓米軍、韓国軍、日本の航空自衛隊と共同で10時間の任務をこなしたという。訓練の想定は、B-1Bが北朝鮮の弾道ミサイル発射台を精密誘導爆弾で爆撃し、韓国軍のF-15K戦闘機が地下にある施設を攻撃するという内容であった。在韓米軍のF-16戦闘機もこれに加わった。
韓国の
『聯合ニュース』は、B-1B爆撃機はそれから西へ飛び、防備を固めた国境のDMZ(非武装地帯)付近をしばらく飛行したと報じた。韓国での訓練の後、B-1B爆撃機はグアムに帰る途中、九州周辺の東シナ海上空で、日本の航空自衛隊F-2戦闘機2機とも共同訓練を実施した。防衛省航空幕僚監部は「日米韓の強固で緊密な連携の一環」と説明している。
北朝鮮は4日、ICBMの発射実験を行い成功したと発表した。ミサイルは大型で重量のある核弾頭を装着可能としている。同国外務省は、ICBMは米国の敵意を打破し、「いついかなる時でも米国の心臓部を攻撃する」ことを可能とするものと強調した。北朝鮮は今回のICBMの試射を、原爆や水爆を含む戦略的兵器を保有する軍事力の完成と言えるものとして、高く評価している。金正恩委員長は、故金日成主席の命日に当たる8日、その墓を訪れた。ICBM試射の成功に貢献した軍の高官たちも同行したと、国営メディアである
『朝鮮中央通信』が報じている。
米国では、今回の弾道ミサイルはアラスカやハワイにまで到達可能であり、今回の発射実験は、北朝鮮が宣言した、米国本土を攻撃可能な、核弾頭を装着したミサイルの開発において、大きな進歩を遂げたという見方をする専門家もおり、新たな脅威と考えられている。
トランプ米大統領と韓国の文大統領、日本の安倍首相は、7日、G20首脳会議の間に会談した。北朝鮮のICBMの発射実験を非難し、「最大限の圧力」を要する世界的な脅威とする共同声明を発表した。3国はまた、国連の北朝鮮に対する新たな制裁について、安保理の早期の決定を求めていくことで合意している。
トランプ大統領は、その1日前にポーランドで、北朝鮮の行動に対して「何らかのかなり厳しい措置」を検討中であると言った。詳細は何も語らなかったが、軍事力行使のオプションを除外しなかった。米韓両国は、基本的にこの危機を平和的な手段で解決することを目指しているが、ティラーソン米国務長官は、7日にハンブルクで、「もし平和的に圧力をかけていく戦略が失敗すれば、余り良いオプションは残っていない。」とも述べている。
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