天皇皇后両陛下、イギリス訪問(2024/06/26)
伝統と歴史を共有するイギリスを訪問している天皇皇后両陛下への歓迎ぶりが報じられている。
6月25日付
『AP通信』:「チャールズ3世、訪英中の天皇皇后を歓迎」:
チャールズ国王は、25日から国賓として訪英中の天皇皇后を歓迎した。インド太平洋地域で最も影響力ある欧州の国としての威厳を示した。
両陛下は国王と共にウェストミンスター寺院で花束を手向けたが、40年前オックスフォード大学で18世紀の商業運河を研究した天皇が今週の訪問で最初に向かったのは、特別な意味を持つテムズバリアだった。...
全部読む
6月25日付
『AP通信』:「チャールズ3世、訪英中の天皇皇后を歓迎」:
チャールズ国王は、25日から国賓として訪英中の天皇皇后を歓迎した。インド太平洋地域で最も影響力ある欧州の国としての威厳を示した。
両陛下は国王と共にウェストミンスター寺院で花束を手向けたが、40年前オックスフォード大学で18世紀の商業運河を研究した天皇が今週の訪問で最初に向かったのは、特別な意味を持つテムズバリアだった。
ロンドン中心部を流れるテムズ川の水路に長年興味をもち、英国と英国の人々への親しみを込めた回想録「テムズとともに」を書いた天皇陛下にとって、テムズ川の可動式水門の訪問は自然なものだった。未来の天皇は英国で、アイロンをかけ、銀行へ行き、パブめぐりをするなど、王室の壁の外の生活を経験する機会を得た。
25日は温かな歓迎ムードに包まれ、長年の信頼関係にあるチャールズ国王と天皇陛下は馬車での会話も弾んだ。世界的な政治変革で不安定な情勢の中においても、両国は相互に安定と信頼関係の源となっている。
ケンブリッジ大学地政学センターのジョン・ニルソン・ライト博士は、「両国には長年の歴史的交流があるが、今回の訪問は、地政学的にも、最も重要な両国の王室の個人的関係が反映されたもの」だと指摘している。
6月26日付『ロイター通信』:「チャールズ国王、国賓として訪問中の徳仁天皇を歓迎」:
3日間滞在予定の徳仁天皇と妻を、チャールズ国王がバッキンガム宮殿での晩餐会に25日招待、両国の経済、外交、文化的交流を称賛し、「両国政府は未来の世代にむけ安定した世界を共に築くべく協力している」と述べた。
コロナ禍のため2020年から延期された天皇の訪問は、二国間の緊密な軍事的、文化的、科学的協力を求めるもの。
徳仁天皇は、招待が届いた時に在任中だったエリザベス女王を追悼し、チャールズ国王の環境プロジェクトや両国の緊密関係を強調。「教育をはじめとした政治、外交、経済、文化、芸術、科学技術など様々分野で二国間は協力関係にある」と述べた。
英国では来月4日に総選挙が行われるため、晩餐会には出席していたものの、スナク首相や野党のキア・スターマー党首との首相官邸での面会等、政治的要素は省かれた。
閉じる
プーチン政権、ウクライナ支援団体に51ドルを寄付した女性を“反逆罪”で逮捕・拘留の上で密室裁判の暴挙【英国メディア】(2024/06/24)
プーチン政権は、ウクライナ軍事侵攻に反対する全ての活動家らを徹底的に取り締まる恐怖政治を敷いている。そうした中、軍事侵攻当日にウクライナ支援団体に51ドル(約8千円)を寄付したロシア生まれの米国人女性が、ロシア当局に逮捕され、密室裁判にかけられていることが判明した。
6月21日付
『ジ・インディペンデント』紙は、ロシア系米国人のバレリーナが、ウクライナ支援団体に51ドル寄付したことを以て逮捕された挙句、密室裁判にかけられていると報じた。
ロシア系米国人のバレリーナがこの程、“反逆罪”容疑で逮捕された挙句、密室裁判にかけられていることが分かった。
クセニア・カレリーナ氏(33歳)で、彼女はロシア生れながら2021年に米国市民権を取得していた(すなわち、ロシアと米国の二重国籍保有)。...
全部読む
6月21日付
『ジ・インディペンデント』紙は、ロシア系米国人のバレリーナが、ウクライナ支援団体に51ドル寄付したことを以て逮捕された挙句、密室裁判にかけられていると報じた。
ロシア系米国人のバレリーナがこの程、“反逆罪”容疑で逮捕された挙句、密室裁判にかけられていることが分かった。
クセニア・カレリーナ氏(33歳)で、彼女はロシア生れながら2021年に米国市民権を取得していた(すなわち、ロシアと米国の二重国籍保有)。
彼女は2022年2月、ロシアがウクライナに軍事侵攻をした当日に、ウクライナを支援する非営利法人「ラゾム・フォー・ウクライナ(RFU、注後記)」に51.8ドルを寄付していた。
ところが今年1月28日、ロシア在住の家族に会うために帰国したところ、ロシア連邦保安庁(FSS、1995年設立、旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後継組織)に逮捕されてしまった。
FSSは当時、彼女の逮捕理由を、“ウクライナ軍の戦術医療品、装備、破壊手段、弾薬の手配のための資金確保に積極的な役割を演じていたため”との声明を発表していた。
『ロイター通信』報道によると、彼女の密室裁判はロシア中部のエカテリンブルグで6月20日に開廷していて、最悪懲役12年の有罪判決が下る恐れがあるという。
ただ、同裁判所のウェブサイト上では、当該裁判が8月7日まで順延されたと記載されているが、理由等詳細は明らかにされていない。
彼女の恋人が米『CNNニュース』、『ロスアンゼルス・タイムズ』紙に語ったところによれば、“彼女は、ウクライナ戦争に何ら直接関わったことはない”という。
更に、旅行先のトルコ・イスタンブールから帰国する際、自分は米国に直帰したが、彼女はロシアの家族に会いに行くというので、“ロシアに帰るのは危険と感じていたが、彼女が何の心配もないと言ったので、そのまま行かせてしまった”とした上で、“今は(彼女を行かせてしまった)自分の頭を殴ってやりたい”と後悔しているという。
なお、彼女が寄付をしたNPO法人「RFU」は、彼女の逮捕の一報後すぐさま、“米政府が、ウラジーミル・プーチン大統領(71歳、2000年就任)に対して、彼女含めて不当に拘束されている人たちを即刻解放するよう強く働きかけ、また、謂れなきウクライナへの侵攻の責任を負わせるべく、引き続き全力を尽くして欲しい”との声明を発表している。
(注)RFU:2014年のロシアによるクリミア半島併合を非難して、ウクライナ同胞を支援するためにニューヨークで立ち上げられたNPO法人。ラゾムはウクライナ語で「共に」の意。
閉じる
その他の最新記事