中国海軍;国際社会が米朝首脳会談の行方に目を奪われている最中、南シナ海での実戦訓練を活発化【米・ロシアメディア】(2018/05/27)
5月20日付
Globali「米国防総省;中国空軍による南シナ海における長距離核攻撃可能な爆撃機の離着陸訓練を非難」で触れたとおり、中国空軍は、西沙(パラセル)諸島内の軍事基地において初めての大型爆撃機の離着陸訓練を実施したが、当該大型爆撃機が同基地に配備されることになれば、中国は南シナ海のほぼ全域が攻撃可能な態勢を敷くことになる。そして更に中国は、国際社会が米朝首脳会談の行方に目を奪われている最中、南シナ海で中国戦闘機の空母への夜間着陸や、また、実弾訓練を実施し、米国はもとより、同海域周辺国への圧力強化を着々と進めている。
5月27日付米
『ロイター通信米国版』:「中国軍戦闘機、空母への夜間着陸を完璧にこなし、また、南シナ海における実弾訓練も着々と実行」
中国国営メディアの『チャイナ・デイリィ』は5月26日、J-15中国戦闘機が空母“遼寧(リャオニン)”への夜間着陸訓練を無事にこなしたと報じた。
同訓練の実施によって、“万能な臨戦態勢整備への大きな前進”だとも言及している。
また、『人民日報』も同日、中国戦闘機が南シナ海において実弾訓練を実施したと報じた。...
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5月27日付米
『ロイター通信米国版』:「中国軍戦闘機、空母への夜間着陸を完璧にこなし、また、南シナ海における実弾訓練も着々と実行」
中国国営メディアの『チャイナ・デイリィ』は5月26日、J-15中国戦闘機が空母“遼寧(リャオニン)”への夜間着陸訓練を無事にこなしたと報じた。
同訓練の実施によって、“万能な臨戦態勢整備への大きな前進”だとも言及している。
また、『人民日報』も同日、中国戦闘機が南シナ海において実弾訓練を実施したと報じた。
習近平(シー・チンピン)指導部が強調しているとおり、南シナ海及び台湾に関わる主権問題において優位性を保つべく、軍の最新鋭化に積極的に取り組んでいる。
中国の軍事専門家は、米国が10隻の空母を保有し、更に2隻が建造中である以上、中国軍としては少なくとも6隻の空母が必要だとコメントしている。
更にまた、海軍力の増強は、アジア太平洋海域での米軍の優位性を損なわせるとの中国長期戦略にとって重要な達成目標だとも言及している。
5月26日付ロシア『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「南シナ海での緊張が高まる中、中国戦闘機が空母への夜間着陸訓練実施」
『チャイナ・デイリィ』は、J-15戦闘機パイロットの“攻撃能力”向上のためかかる訓練を実施したとしている。
夜間着陸は、短い滑走路上の信号が捉え難く、非常に難しいと言われている。
これに先立つ数日前、米国防総省は、中国による南シナ海の継続的な軍事拠点化を理由に、今年開催の環太平洋合同軍事演習(RIMPAC、ハワイ沖で実施)に中国軍を招待しないことを決めた。これに対して中国側は、“非建設的な話”と非難している。
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習近平国家主席の右腕である王岐山副主席の初外遊先はロシアとベラルーシ【米・ロシア・中国メディア】(2018/05/22)
王岐山(ワン・チーシャン、69歳)国家副主席は、習近平(シー・チンピン、64歳)国家主席の右腕として、同主席が最重要課題の一つとして挙げた“反腐敗取り締り政策”推進に当り、中国共産党中央規律検査委員会書記(委員長)として大きな成果を上げることで、同主席の指導体制確立に大いに貢献した。それもあってか、一旦は慣例によって68歳を以て中央政治局常務委員(最高指導部)を退いたが、今年3月の全国人民代表大会で国家副主席に選出され、更に、憲法改正を受けて、「習・王終身体制」を確立することになった。そこで、同副主席の外交政策が注目されるが、初の外遊先として、米国ではなくロシア及びベラルーシが選択されたと報じられている。
5月21日付
『ロイター通信米国版』:「中国No.2の副主席、初の外遊先はロシアとベラルーシ」
中国外交部(省に相当)は5月21日、王岐山国家副主席が今週、初の外遊先としてロシア及びベラルーシを訪問すると発表した。
王副主席(69歳)は習国家主席の片腕と目され、かつては反腐敗運動の先鋒として活躍したが、一旦定年によって中央政界から身を引いた。しかし、習主席の強い引きもあって、今年3月、国家副主席に就任している。...
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5月21日付
『ロイター通信米国版』:「中国No.2の副主席、初の外遊先はロシアとベラルーシ」
中国外交部(省に相当)は5月21日、王岐山国家副主席が今週、初の外遊先としてロシア及びベラルーシを訪問すると発表した。
王副主席(69歳)は習国家主席の片腕と目され、かつては反腐敗運動の先鋒として活躍したが、一旦定年によって中央政界から身を引いた。しかし、習主席の強い引きもあって、今年3月、国家副主席に就任している。
同氏は、かつて米国との年次通商交渉に関わっていたことから、副主席就任によって、貿易摩擦問題となっている米国との関係修復に当ると期待されている。
しかし、予想に反して、最初の外遊先は米国ではなく、5月24~29日の間、ロシアとベラルーシを訪問することになった。
同副主席は、ロシアではサンクト・ペテルブルグ経済フォーラムに出席し、また、ベラルーシでは、習主席が力を入れている“一帯一路経済圏構想”の対象のプロジェクトを視察するという。
なお、米高官によると、目下交渉が進められている米中貿易交渉が纏ることになれば、今年半ばにも同副主席が調印のために訪米することになるだろうという。
同日付ロシア『RT(ロシア・トゥデイ)ニュース』:「中国の新任の王岐山国家副主席、最初の外遊先としてロシア・ベラルーシを訪問」
王国家副主席は、かつての経験より、目下懸案となっている対米政策において中心的役割を担うことになると期待されている。
ただ、同副主席の最初の外遊先は、米国ではなくロシア・ベラルーシに決まった。
同日付中国『環球時報』(『新華社通信』配信):「中国国家副主席、ロシアの経済フォーラムに参加、また、ベラルーシも訪問」
王国家副主席は、5月24~29日の間にロシア及びベラルーシを訪問する。
中国外交部の陸慷(ルー・カン)報道官は5月21日の記者会見で、王副主席が、第22回サンクト・ペテルブルグ国際経済フォーラムに出席し、また、ロシア首脳と中ロ間関係について協議する予定だと表明した。
一方、ベラルーシにおいては、同国首脳と会談する他、一帯一路経済圏構想の一環である両国共同事業である経済特区を訪問するという。
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