急速に都市化するアフリカ(2024/08/23)
若者の人口増加により世界一都市化が進むアフリカでは、2035年までに6都市で人口が10億人以上になると予測されている。
8月22日付英
『Guardian』:「急速に都市化するアフリカの6都市、2035年人口10億人突破へ」:
若者の人口増加により世界一都市化が進むアフリカでは、2035年までに6都市で人口が10億人以上となると予測されている。
アフリカの都市に関する「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」の報告書によると、その6都市とは、アンゴラの首都ルアンダ、タンザニアの商業中心地ダルエスサラームを加えた、カイロ、キンシャサ(コンゴ)、ラゴス(ナイジェリア)、ヨハネスブルグ(南アフリカ)である。...
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8月22日付英
『Guardian』:「急速に都市化するアフリカの6都市、2035年人口10億人突破へ」:
若者の人口増加により世界一都市化が進むアフリカでは、2035年までに6都市で人口が10億人以上となると予測されている。
アフリカの都市に関する「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット」の報告書によると、その6都市とは、アンゴラの首都ルアンダ、タンザニアの商業中心地ダルエスサラームを加えた、カイロ、キンシャサ(コンゴ)、ラゴス(ナイジェリア)、ヨハネスブルグ(南アフリカ)である。
これらの都市は創造性やイノベーションの宝庫として期待される一方、今年は政治腐敗、増税、雇用の少なさへの反発に端を発した抗議デモで注目された。2035年までには、アフリカの人口の半数以上が都市に居住することから、富、経済的活力、ビジネスチャンスが増えるとみられるが、過密化、住所未登録の住人や失業者の増加、公的サービスの劣化、気候変動など、都市計画における大きな課題も指摘されている。
また、アフリカでは2035年までに人口500万人以上の都市が17に、100万人以上の都市が100に達すると予測されている。100都市の中でも、エチオピアの首都アディスアベバが年平均10.6%の成長が見込まれ、カンパラ(ウガンダの首都)、ダルエスサラーム(タンザニアの首都)、アビジャン(コートジボワールの都市)では約9%と予測されている。
昨年には約6千500万人だったアフリカの都市人口は2035年までに10億人に達すると予測されており、最も都市化が進んでいる地域は東アフリカ、次に中央アフリカ、西アフリカと続く。西部海岸600キロにまたがるコートジボワールのアビジャンから東へガーナ、トーゴ、ナイジェリアのラゴスまでが、人口5千万人超で、世界で最も人口が伸びている人口密集地帯だと指摘される。
他の都市化地域には、エジプトのカイロやアレクサンドリア、南アフリカのヨハネスブルグやプレトリア、ケニアのナイロビ、ウガンダのカンパラ、モロッコとアルジェリアの回廊地帯がある。
国連によると、アフリカの人口は今後30年で22億万人と倍以上に増加し、その70%が30歳未満と試算している。
同日付ガーナ『MyJobOnline』:「クマシ等の6都市が急成長、人口は10億人に」:
アフリカのクマシ他6都市は、インフラの発達、都市化、メガ都市の台頭により急速に成長している。
英国の「エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)」によると、アフリカの100経済都市の中でも、カイロ、ラゴス、ヨハネスブルグは2035年にも巨大都市であり続ける。
他の成長著しい6都市には、キンシャサ、ダルエスサラーム、アディスアベバ、アビジャン、アビジャン、ダカール(セネガル)がある。これらはアフリカの産業、商業や流通、貿易の拠点として市場成長が期待されているという。その一方、都市では過密化や非定住者の増加、失業率の悪化、公共サービス低下等が懸念されている。
EIUの報告書によると、都市人口は2035年に約10億人となる。これは年平均成長率が約3.5%で、2035年に都市部に住む人の割合が50%を超えることを意味する。
アフリカ地域の都市化と人口増加は2030年代に急速に進むが、アジア地域では人口が減少、欧米は2030年代に横ばいとなる。アフリカでは、東部、中央アフリカ、西アフリカで2023年から2035年にかけて都市の人口増加が最も早く進むと予測されてている。
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反捕鯨活動家がグリーンランドで逮捕、日本への引き渡しも(2024/07/22)
有名な反捕鯨環境活動家ポール・ワトソン氏が日本が国際刑事警察機構(ICPO)を通じて発行した国際手配により、グリーンランドで逮捕された。新しい日本の捕鯨船を妨害するためのミッションで北太平洋に向かう途中だったという。
7月22日付米
『AP通信』:「反捕鯨活動家をグリーンランドで逮捕、日本へ追放の可能性も」:
グリーンランド警察は長年にわたる環境活動家であり反捕鯨活動家ポール・ワトソン氏が21日、日本の国際手配により逮捕されたと発表した。
キャプテン・ポール・ワトソン財団によると、同氏は25人の有志乗組員とともに、日本の捕鯨の阻止活動目的で、北大西洋に向かっていたが、グリーンランドに補給で寄港した際、警察に逮捕されたという。...
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7月22日付米
『AP通信』:「反捕鯨活動家をグリーンランドで逮捕、日本へ追放の可能性も」:
グリーンランド警察は長年にわたる環境活動家であり反捕鯨活動家ポール・ワトソン氏が21日、日本の国際手配により逮捕されたと発表した。
キャプテン・ポール・ワトソン財団によると、同氏は25人の有志乗組員とともに、日本の捕鯨の阻止活動目的で、北大西洋に向かっていたが、グリーンランドに補給で寄港した際、警察に逮捕されたという。同財団はデンマーク政府に対し、政治目的の要求を受け入れないようにと同氏の開放を求めている。
ワトソン氏は73歳のカナダ系米国人で、シーシェパード保護協会の元会長、捕鯨船との格闘は著名人セレブリティの支持をうけ、「クジラ戦争」シリーズのリアリティ・ショー等の活動がある。
その一方で当局との対立も生んでおり、コスタリカの国際手配により2012年ドイツで拘束されたが、南極海での活動中にクジラを危険にさらしたとして日本の国際手配が確認されると、保釈中に所在不明となりその後フランスや米国などの国に滞在していたという。
シーシェパードを2022年脱退し自身の団体を設立、グリーンピースの主要メンバーでもあったが、1977年その過激なやり方による不和で脱退した。
財団によると、ワトソン氏の現在の船「M/Yジョン・ポール・デジョリア」は、日本の捕鯨船に対抗する目的で北大西洋に向かっていたという。
同日付英『Guardian』:「シーシェパード創立者で反捕鯨活動家のポール・ワトソン氏がグリーンランドで逮捕される」:
著名な反捕鯨環境活動家ポール・ワトソン氏が21日、日本が発行した国際手配により、グリーンランドで逮捕された。
グリーンランド警察は声明で、「シーシェパードを創立し、グリーンピースの共同創立者でもあるワトソン氏はジョン・ポール・デジョリア船でヌークに寄港。地方裁判所にて日本への引き渡しが決定するまで勾留されるものとみられる」としている。
キャプテン・ポール・ワトソン財団は声明で、「逮捕は北大西洋での新規捕鯨母船の阻止中に行なわれた。以前の南極区での反捕鯨行動へのいわゆる”赤手配”に関連するものと考えられる。手配は差し戻されたと顧問弁護士から聞いていたため驚きを持って受け止められた」等としている。
ワトソン氏はリアリティTV番組「クジラ戦争」で注目を集めた。
5月、日本を出港した総トン数9300トンの「関鯨丸」は、小型漁船で捕獲したクジラを解体、加工できる。70トン級のクジラも引き揚げ可能で、一度に600トンの肉を保存でき、長期間航行可能。同種の捕鯨船としては70年ぶりとなる。
だが航続距離13000キロには疑問がある。南大西洋での調査捕鯨を諦め、自国沿岸で商業捕鯨を再開して5年で、再び遠洋での捕獲に乗り出そうとしているとみられる。前身の「日新丸」は、2019年まで南極区や北大西洋での調査捕鯨時に、反捕鯨活動家の激しい追跡にあっていた。
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