東京オリンピック、反対していたはずの日本人が熱中し始めていると欧米メディア報道(2021/08/03)
1年遅れで開催された夏季オリンピック。開催前は、日本の世論調査では圧倒的に開催反対が多かった。海外から何万人もの人々がオリンピックに参加することで、コロナ感染者が急増し、死亡者が増えることへの恐れが主な理由であった。今でも時折、小規模な抗議活動が行われている。しかし、オリンピックが始まり、日本チームが活躍している今、日本の人々は再びオリンピックを受け入れ始めていると欧米メディアが報じている。
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『ナショナル・パブリック・ラジオ』は、東京の人々は新型コロナウィルスの感染拡大に警戒しつつも、オリンピックに夢中になり始めていると伝えている。
渋谷交差点の道行く人々にインタビューを行うと、若者の多くが感染防止のための規制で直接観戦することができないにもかかわらず、日本選手の活躍に興奮していると語るという。
ある大学生は、家族と一緒にテレビ観戦を楽しんでいる反面、サッカー決勝戦のチケットを持っていたため、生で観戦したかったと語っている。...
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『ナショナル・パブリック・ラジオ』は、東京の人々は新型コロナウィルスの感染拡大に警戒しつつも、オリンピックに夢中になり始めていると伝えている。
渋谷交差点の道行く人々にインタビューを行うと、若者の多くが感染防止のための規制で直接観戦することができないにもかかわらず、日本選手の活躍に興奮していると語るという。
ある大学生は、家族と一緒にテレビ観戦を楽しんでいる反面、サッカー決勝戦のチケットを持っていたため、生で観戦したかったと語っている。また、多くの日本人アスリートがメダルを獲得したことで、日本人がこの大会に対する見方が変わってきたと述べている。
仏『BFMTV』は、レストランでの観戦を楽しんでいる若い数名の男女のグループを紹介している。彼らは、オリンピック開催前は東京大会の開催に真っ向から反対していたものの、オリンピックが始まり、日本のアスリート達の活躍ぶりを見るうちに、心が変わったと話している。今ではオリンピックに夢中になっており、一人は、様々な競技を毎日2時間から多い時は6時間観戦していると語った。
東京オリンピックオフィシャルショップでも、閑散としていた7月とは対照的に、開催直後から連日多くの人が訪れるようになったという。品薄または完売したグッズも出てきている状態で、一番人気は日本の公式ユニフォームだという。
最新の世論調査では、依然として37%が「オリンピックに反対」と答えているものの、この数字は1週間前より半減している。
米『USAトゥデイ』は、日本の国民が反対する中スタートした東京大会だが、開催後の柔道をはじめとした日本人アスリート達のメダルラッシュのおかげで、国民の受け止め方が一気に変わったと伝えている。
国際オリンピック委員会(IOC)マーク・アダムス報道官は、7月29日、「日本のツイッターでは、ポジティブな話題がネガティブな話題を上回っている。これはあまり科学的な判断方法ではないと思うが、明らかに日本が15個の金メダルを獲得したことは大きな効果があると思う」と語った。アダムス氏は、「通常のオリンピックでは、大会が進むにつれて、特に今回のように開催国が好調になると、必ず支持が持ち直してくる。今回は効果がさらに大きかったのだと思う」と述べている。
オリンピック開催前の世論調査では、日本国民の80%が東京大会の開催に反対していた。
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スケートボード、オリンピック競技の仲間入りに成功(2021/07/28)
東京オリンピックでは、史上初の試みとしてスケートボードが登場した。リラックスしたスタイルで、華やかなパフォーマンスが繰り広げられる競技は、メダリストの平均年齢が非常に若い。この新しいオリンピック競技に対してフランスメディアの注目が集まっている。
東京オリンピックの新競技、スケートボードは、2016年8月の国際オリンピック委員会(IOC)の決定を受けて、東京大会で新競技として盛り込まれた。IOCは東京大会で、パークとストリートという2つの種目をプログラムに加えた。大きな窪地状のコースで、技を競い合うパークと、階段やベンチなど都市中を再現したコースで技を競い合うストリートの2種目である。
仏『ウエストフランス』紙は、1つ目の種目「ストリート」が開催され、技の華やかさが観客にとって魅力的なものだったと伝えている。...
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東京オリンピックの新競技、スケートボードは、2016年8月の国際オリンピック委員会(IOC)の決定を受けて、東京大会で新競技として盛り込まれた。IOCは東京大会で、パークとストリートという2つの種目をプログラムに加えた。大きな窪地状のコースで、技を競い合うパークと、階段やベンチなど都市中を再現したコースで技を競い合うストリートの2種目である。
仏『ウエストフランス』紙は、1つ目の種目「ストリート」が開催され、技の華やかさが観客にとって魅力的なものだったと伝えている。そして、オリンピックでの知名度が上がることで、新しい世代が感化され、多くの選手が生まれてくる可能性があると報じている。
同紙は、「ストリート」の結果を見ると、あることが目に留まると伝えている。メダリストたちが非常に若いことである。男性のメダリスト3人はそれぞれ22歳、28歳、20歳であるのに対し、女性のメダリストたちは金メダリストが13歳、銀と銅は、16歳である。
これまで主流と見なされていなかった都市型のスポーツ競技であったが、2020年のオリンピックにスケートボードが採用されることが発表されたとき、オリンピックとは相容れない競技であると反発の声も上がった。しかし最終的には、オリンピック競技としても、ある種の自由なスタイルを維持することができた。イヤホンをしたまま滑走を行い、カラフルなTシャツとルーズパンツという、都会的なファッションが開催地東京にもぴったりはまった。
仏『ルモンド』紙は、未来のスポーツ競技が誕生したと報じている。メダリストたちの若さを指摘し、ファイナリストの中で最年長だった34歳のアメリカ人、アレクシス・サブロン選手のUSAトゥデイへのコメントを紹介している。「初めて椛やライッサ、そして多くの女の子たちを見たのは、彼女たちが11歳か12歳のときで、何が起きているのか悟りました。女性のスケートボーダーが増えたため、才能あふれる選手が出てくるようになったのです。彼女たちは他の女の子や世界に対して、何が可能であるかを見せてくれることでしょう。競技環境は、この2年間で急速に変化しました。」
7位だったフィリピンのマージリン・ディダル選手(22歳)も、若い選手がオリンピックを席巻していることを喜んでいた。「メダリストはみんなとても若い。歴史的なことであり、私はそれを目撃しただけです。今回初めてのオリンピック大会に、私も一緒に参加させていただきました。若い子にも、女の子にも、これからスケートボードを始めたいと思っている人にも、とにかく滑って楽しんでくださいと伝えたいです。気をつけて、安全装備をしてください。不可能なことはありません」。
『フランス24』によると、スケートボードは、何よりもまず、自由な精神で制約を受けない生き方をモットーとするスポーツであり、この15年間、多くのアウトドアブランドを魅了してきた。スケートボードがトレンドとなり、多くの若者を魅了し、関連商品の売れ行きも好調である。同ニュースサイトは、IOCが視聴者の若返りを図るための機会として導入したと伝えている。
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