トランプ大統領姪の回顧録;デートを断られたポップスの女王マドンナをボロクソにいう身勝手な男と暴露【英国・ロシアメディア】(2020/07/11)
先月のGLOBALiで報じたとおり、ドナルド・トランプ大統領(74歳)は、大統領補佐官だったジョン・ボルトン氏発刊の回顧録の中で、“無能”かつ“大統領に必要とされる適性もない”と扱き下ろされた。そして今度は、来週発刊される同大統領姪のメアリー・トランプ氏の回顧録の中でも、“ポップスの女王マドンナからデートを断られた腹いせに、彼女を散々侮辱する発言をした”身勝手な男だと暴露されている。
7月10日付英国
『ジ・インデイペンデント』紙:「トランプ大統領の姪の回顧録、かつてマドンナからデートを“断られて”いたと暴露」
ドナルド・トランプ大統領の姪であるメアリー・トランプ氏(55歳)が執筆した回顧録、「尽きることなき貪欲さ(Too Much and Never Enough);如何にして我が一族は世界一危険な男を生み出したか」が来週発刊される。
米メディア『USAトゥデイ』紙の引用によれば、同氏は1990年代、実業家だった当時のトランプ氏のアシスタント経由、半生記「復活を果たした男(The Art of the Comeback、注1後記)」のゴーストライターを依頼されたという。...
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7月10日付英国
『ジ・インデイペンデント』紙:「トランプ大統領の姪の回顧録、かつてマドンナからデートを“断られて”いたと暴露」
ドナルド・トランプ大統領の姪であるメアリー・トランプ氏(55歳)が執筆した回顧録、「尽きることなき貪欲さ(Too Much and Never Enough);如何にして我が一族は世界一危険な男を生み出したか」が来週発刊される。
米メディア『USAトゥデイ』紙の引用によれば、同氏は1990年代、実業家だった当時のトランプ氏のアシスタント経由、半生記「復活を果たした男(The Art of the Comeback、注1後記)」のゴーストライターを依頼されたという。
結局断ったが、アシスタントから送られてきた元になる10ページの原稿の中に、トランプ氏がかつてデートに誘ったものの思いを遂げられなかった相手の女性に対して、“自身が会った中で最悪で最も醜く、しかも超肥満の愚か者、だと酷評する件があった”ことに辟易したという。
同氏のデートの誘いを断って、後に酷評された女性の中には、ポップスの女王マドンナ(61歳、注2後記)も含まれているという。
なお、同氏の回顧録は、同氏とトランプ一族との間で法廷闘争に持ち込まれているが、発刊は差し止められていない。
また、ホワイトハウスのケイリー・マケナニー報道官(32歳)は、同回顧録は“嘘の塊”でかつ“真実を一切含まない、愚かでばかばかしい記述”だと非難している。
一方、マドンナは、今回『ジ・インデイペンデント』紙はコメントを得られていないが、かつて、トランプ氏が当選後の2017年に行われたウィメンズマーチ(注3後記)に集まった50万人の女性の前で、“ホワイトハウスを爆破させてしまいたい気持ち”だと発言して、同大統領を嘲っている。
同日付ロシア『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「回顧録;マドンナに袖にされたトランプ大統領がその腹いせに“最も醜く超肥満の愚か者”と罵ったと暴露」
メアリー・トランプ氏の回顧録によれば、トランプ氏は女性から袖にされても、静かに引き下がることはせず、逆に手のひらを返して振った女性を罵倒したという。
例えば、マドンナには“最も醜く超肥満の愚か者”と腐したかと思えば、冬季オリンピックで2つ連続の金メダル、世界選手権でも4回の優勝を誇るカトリナ・ビット元フィギュアスケート選手(東ドイツ出身、現54歳)に対しては、太いふくらはぎの持ち主だと誹謗したという。
これに対してマドンナは、2017年のウィメンズマーチの際に聴衆の前で同大統領を嘲っただけでなく、先月もインスタグラムの中で、トランプ氏は“ナチス党員(高圧的な人)”でまた“社会病質者(人格障碍者)”だと酷評している。
(注1)The Art of the Comeback:1997年発刊のドナルド・トランプ氏半生記。実業家の同氏とジャーナリストのケイト・ボウナー氏の共著で、1990年に破産した同氏が如何に復活を果たしたかを詳述。
(注2)マドンナ:本名はマドンナ・ルイーズ・ベロニカ・チッコーネ。米国の音楽家で、歌手、女優、作曲家、ダンサー、ギタリスト、映画監督、文筆家、実業家など、活動は多岐にわたる。世界で最も成功を収めた女性音楽家であり、史上最も売れたアーティストの一人。一般的に「クイーン・オブ・ポップ」と称される。
(注3)ウィメンズマーチ:2017年1月21日のトランプ大統領就任日に行われた、同大統領の女性差別等に抗議する大規模デモ。首都ワシントンDCの50万人を初め、全米408ヵ所に総勢300~500万人が参加したと言われ、1日のデモ参加者規模としては米国最多。また、この運動に賛同して、世界81ヵ国、168ヵ所でも同様趣旨の抗議デモが繰り広げられた。
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トランプ米大統領の姪による暴露本(2020/07/08)
ドナルド・トランプ米大統領の姪で臨床心理士のメアリー・トランプ氏による暴露本が14日に出版される。本を巡っては、差し止め訴訟も継続中で、その内容の多くをホワイトハウスは否定している。トランプ大統領の考え方や性格はその父親の影響を大きく受けていると専門家の見解と自身のエピソードから綴っている。
同日付英国
『ガーディアン』は「ドナルド・トランプの行動は彼の反社会的父親の影響を受けていると暴露本でトランプの姪」との見出しで以下のように報道している。
ドナルド・トランプの変わった性格や突飛な行動は、世界の保健、経済の安全、社会の仕組みを脅かしている。そしてそれは、幼少期の父親の高機能な反社会性の影響による、とトランプの姪が7月14日発売予定の「トゥー・マッチ・アンド・ネバー・イナフ:如何にしてわが一族は、世界一危険な男を生み出したのか」で述べている。...
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同日付英国
『ガーディアン』は「ドナルド・トランプの行動は彼の反社会的父親の影響を受けていると暴露本でトランプの姪」との見出しで以下のように報道している。
ドナルド・トランプの変わった性格や突飛な行動は、世界の保健、経済の安全、社会の仕組みを脅かしている。そしてそれは、幼少期の父親の高機能な反社会性の影響による、とトランプの姪が7月14日発売予定の「トゥー・マッチ・アンド・ネバー・イナフ:如何にしてわが一族は、世界一危険な男を生み出したのか」で述べている。この暴露本は、ジョン・ボルトン元国家安保補佐官の暴露本と同じ出版社から出されている。
臨床心理士としての見解から、トランプの性格を分析。家庭の欠陥の他にも、有名なビジネススクールへ入るための不正や、女性への酷い扱いなど、複数の大統領のショッキングな行動の例を挙げている。一種の児童虐待だ、期待が高すぎるのだという。ドナルドは、成長期に母との関係が途切れることにより、頑張ってもまだ不十分だ、という期待を持たれた。彼の母は緊急子宮摘出により、健康上の問題を抱えていた。その為家族は、父親でニューヨークの不動産デベロパーのフレッド・トランプ(1999死去)に頼ることになった。一年余り母から見捨てられ、父には思いが満たされず、 安心感と愛情を感じたく、苦しんだことが一生傷になっていると分析。そのため彼の人格は、ナルシスト、弱い者いじめ、大口たたきになったのだという。
父は高機能反社会性をもち、弱い者いじめ、反ユダヤ主義、人種差別主義、女性差別主義、外国人嫌いの性質を持っていた。これら全てが現大統領がしばしば批判される性質である。同じ名前の長男フレッド・ジュニア(ドナルド・トランプの兄)は、アルコール依存症関連で40代で亡くなった。彼の娘(メアリー・トランプ)は、ドナルド・トランプの性格は兄の苦悩を見たことにより形成されたと言っている。評判の悪い女性への扱い方の点も本の中で記されている。
7月7日付米国『CNN』は「叔父をこき下ろすメアリー・トランプの本から分かること」との見出しで以下のように報道している。
ドナルド・トランプの姪で臨床心理士のメアリー・トランプは、この差し止め訴訟となっている暴露本の目的は、米国から民主主義が無くなることを阻止するために他ならないとする。大統領をこき下ろし、彼が破壊的で攻撃的な所は支配的な父親による屈折した教育によるものだと明かしている。
同氏は叔父の政策に反対を表明しているが、彼の幼少期を知る者として、より深くドナルド・トランプの人物像を捉えている。火曜ホワイトハウスやトランプファミリーの一部が、一族の内情を公表しないことを定めた取り決めに反するとして、暴露本の差し止めを要求をし、その内容の多くを認めないとした。
ドイツ系移民第一世代の息子だった父との関係は、常に複雑で、彼の公私の人格を形造る要素となっていると指摘。父親が彼の人間的な経験や感情の発達を阻み、世界観を歪めたと分析する。火曜、ホワイトハウスは、父親との関係は良好で愛情のある父だったとして、この描写を否定している。
また、大統領の政治手法のスタイルの多くが幼少期のエピソードにみて取れるという。彼の幼少期には、適切な親からのしつけや共感の欠如があったという。絶対君主的リーダー、独裁主義者らに引かれ近づいていく。休暇の家族の集まりには、皆が彼の会話に合わせ、彼が一番だとほめまくる、これが今の政権の側近たちに似ているのだという。
世界とのかい離、幼少期の騙しと噓が今の利己主義的要素を助長したと指摘。正直な仕事は眼中になく、大学にも金で不正入試で入った。ビジネスでも、失敗した時も含め父の金銭的支援があってこそで、金に物を言わせていた。ホワイトハウスはトランプがSAT(入試試験)で不正としたというのは間違いだとしている。
噓をつく傾向にあるのは、他者に実際の自分より良く見せたい自己強化型であるからだと分析。美人コンテストへの発言、本人は否定をしているものの多くの女性が過去のセクハラ被害を訴えていることから、女性を対象物として見ている。幼少期からトランプは母から育てられた経験が乏しく、父母はパートナーだったことはなく、性差を明確にし、女子は母のもとに、男子は父のもとに育てられた。
本の要は、鬱とアルコール中毒で落ちていく著者の父フレッド・ジュニア対する残酷な家族の無関心、これが、今のトランプのアプローチにも通じていると主張する。
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