北朝鮮、日本を射程内とする弾道ミサイル発射(2022/12/19)
北朝鮮が18日、日本を射程内とする弾道ミサイル2発を発射した。北朝鮮と中国に対する新たな防衛戦略強化に対抗する狙いがあるとみられる。
12月18日付
『AP通信』:「北朝鮮が日本を射程内とする弾道ミサイル2発を発射」:
北朝鮮が18日、日本を射程内とする弾道ミサイル2発を発射した。北朝鮮と中国に対する新たな防衛戦略強化に対抗する狙いがあるとみられる。
2日前にも北朝鮮は、移動性が高く、より威力となる大陸間弾道ミサイルの試射を誇示する主張をしていた。韓国と日本政府によると、ミサイルは北西部のトンチャンリ一から高度最大550キロで発射され、朝鮮半島と日本の間の日本海に落下した。...
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12月18日付
『AP通信』:「北朝鮮が日本を射程内とする弾道ミサイル2発を発射」:
北朝鮮が18日、日本を射程内とする弾道ミサイル2発を発射した。北朝鮮と中国に対する新たな防衛戦略強化に対抗する狙いがあるとみられる。
2日前にも北朝鮮は、移動性が高く、より威力となる大陸間弾道ミサイルの試射を誇示する主張をしていた。韓国と日本政府によると、ミサイルは北西部のトンチャンリ一から高度最大550キロで発射され、朝鮮半島と日本の間の日本海に落下した。
韓国軍によると、高角度で発射された中距離ミサイルとみられ、標準的軌道で発射されれば、更に距離が伸びるものとみられる。今回のミサイルは、新型の中距離ミサイルとの味方もある。
北朝鮮は通常では、中・長距離ミサイルを隣国を避けるよう高角度に発射。10月には日本を超える大陸間弾道ミサイルが発射され、日本では避難警報が発動され、電車が停止する事態となった。
韓国国防省は緊急会議で、市民が寒さと食糧難で苦しむ中での北朝鮮の挑発を批判し、米国や日本との三国間安保体制を強調した。猪野敏郎国防副大臣も、日本と周辺地域、国際コニュニティの安全を脅かす北朝鮮を批判した。米インド太平洋司令部は、北朝鮮の大量破壊兵器と弾道ミサイル計画を批判し、日韓の防衛へのコミットメントを強調した。
日本政府は16日、防衛先制攻撃と防衛費増額に関する防衛戦略への転換を決定した。防衛のみに限定されていた戦後の体制への大きな変革となる。戦略では、北朝鮮やロシアよりも中国を「最大の脅威」と位置づけている。
同日付米『ニューヨーク・ポスト』:「北朝鮮、日本が射程内の弾道ミサイル2発発射」:
北朝鮮が18日、日本を攻撃射程内とする弾道ミサイル2発を発射した。韓国は、朝鮮半島で高まる脅威を強く非難している。
ミサイルは高角度に発射され、通常の軌道だとより遠くに飛行したとみられる。韓国軍は緊急会議を招集し、このミサイル発射を強く非難している。日本の猪野防衛副大臣も、日本の安全に脅威を与える北朝鮮を批判した。
米インド太平洋司令部は、米国民や同盟国へ「差し迫った脅威を与えるものではない」とするも、北朝鮮のミサイル開発計画を非難し、韓国と日本の防衛へのコミットメントを強調した。
北朝鮮は数日前、高出力固体燃料エンジンの実験を行っており、金正恩氏もミサイル発射を視察した。専門家の間では、これが実用されると、移動性が高く、迅速なミサイル発射が可能となると懸念されている。
18日のミサイルは「Pukguksong2」とみられ、通常の軌道で発射されれば、日本や米軍施設も射程内となる1240マイル(約1995キロ)飛行するとみられている。
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著名米映画監督、サメの乱獲に繋がった大ヒット海洋アクション・スリラー映画制作を陳謝【米メディア】(2022/12/19)
12月18日付GLOBALi「
いよいよ米国でも日本人・中国人等アジア諸国で好まれるフカヒレ取引全面禁止に」で触れたとおり、海洋自然保護活動団体は米国政府のフカヒレ取引全面禁止措置法について、絶滅危惧種に指定されたサメの保護活動に追い風になると歓迎した。一方、大ヒット海洋アクション・スリラー映画を制作した著名米映画監督が、同映画を契機にサメの乱獲を後押しする契機となった恐れがあったとして、同映画制作に関わったことを陳謝している。
12月17日付
『ニューヨーク・ポスト』紙は、「スティーブン・スピルバーグ監督、“ジョーズ”公開後のサメ乱獲という“狂騒劇”を引き起こしたことを陳謝」と題して、同監督が1975年に同映画を制作・公開して以降、人々が挙ってサメを毛嫌いして乱獲騒ぎに繋がるような事態を引き起こす原因を作ったことを陳謝していると報じた。
スティーブン・スピルバーグ監督(75歳)はこの程、自身が手掛けた1975年の大ヒット映画“ジョーズ”を契機に、サメの乱獲による個体種激減に繋がった事態を陳謝した。...
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12月17日付
『ニューヨーク・ポスト』紙は、「スティーブン・スピルバーグ監督、“ジョーズ”公開後のサメ乱獲という“狂騒劇”を引き起こしたことを陳謝」と題して、同監督が1975年に同映画を制作・公開して以降、人々が挙ってサメを毛嫌いして乱獲騒ぎに繋がるような事態を引き起こす原因を作ったことを陳謝していると報じた。
スティーブン・スピルバーグ監督(75歳)はこの程、自身が手掛けた1975年の大ヒット映画“ジョーズ”を契機に、サメの乱獲による個体種激減に繋がった事態を陳謝した。
同監督が、英国『BBCラジオ』の番組“無人島のディスク(円盤状の記憶媒体)”(1942年放送開始)に出演し、ラジオパーソナリティのローレン・ラバーン氏(44歳、2019年就任)のインタビューに答えたものである。
同監督は、“自身が作った映画とその原作の小説の影響で、サメ個体種の減少が起こったことを今は申し訳なく思っている”と吐露した。
ラバーン氏が更に、サメに囲まれた小島に取り残されたとしたらどう感じるか、と質問したことに対して、同監督は、“自身が依然恐ろしいと感じる事態のひとつだ”と答えている。
その上で同監督は、“サメに喰われるとは思っていないが、やはり1975年以降サメ乱獲の狂騒劇が起こったことから、サメには随分と恨まれていると思う”とも語った。
米映画の祭典の「アカデミー賞(初回1929年)」を受賞した同映画は、米小説家ピーター・ベンチリー(1940~2006年)執筆の“ジョーズ”を題材にして、ニューイングランド(米北東部6州の総称)の架空のアミティ島で人を喰い殺す巨大なホオジロザメと格闘する人々を描いた海洋アクション・スリラー映画である。
サメ研究者のジョージ・バージェス氏(68歳)は2016年、フロリダ自然史博物館(1891年設立)のインタビューに答えて、当該映画が上映された途端、サメの捕獲が俄かに注目された、とコメントしていた。
同氏は、“当該映画が世に出るや否や、米東海岸の広範囲でテストステロン(ほとんどの脊椎動物が有するステロイドホルモン・男性ホルモンで攻撃性を誘発)を発揮した荒くれ漁師によるサメの乱獲が始まった”とし、“100年余り前に騒がれた「サメに関わる懸賞金(注後記)」に由来したサメ捕獲競争が始まり、多くの漁師が勇敢さを誇るためにより大きく、かつ大量のサメを捕まえるようになった”と言及している。
一方、『ジ・インディペンデント』紙によると、2千万部も売れた当該小説を書いたベンチリーも執筆したことを後悔していたという。
同紙によると、同作家は2000年、米『アニマル・アタックファイルズ(動物に襲われた被害に関わる公文書館)』のインタビューに答えて、“執筆したときは思いもしなかったが、今はサメが如何に種の保護が難しい生き物かということを思い知っている”と述懐していたという。
(注)サメに関わる懸賞金:ニューヨークの大富豪ハーマン・オルリッチ(1850~1906年)が1891年、“サメが人を襲うかどうか”証明した者に500ドル(現在価値1万3千ドル、約180万円)の賞金を出すと発表したもの。
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