10月27日付米
『AP通信』:「フィリピン大統領、米軍事同盟堅持は認めるも米軍駐留取り止め希望」
「●訪日中のロドリゴ・ドゥテルテ大統領は10月26日、安倍晋三首相と会談を持ち、地域の平和と安定に向け相互に協力していくことで合意。
●その際同大統領は、今後も米軍事同盟を堅持するとしたものの、米軍の駐留は今後2年間で取り止めたいと発言。
●一方安倍首相は、南シナ海問題の平和的解決が地域の安定をもたらすことから、同大統領が訪中して、中国との関係改善に努めていることを評価するとコメント。...
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10月27日付米
『AP通信』:「フィリピン大統領、米軍事同盟堅持は認めるも米軍駐留取り止め希望」
「●訪日中のロドリゴ・ドゥテルテ大統領は10月26日、安倍晋三首相と会談を持ち、地域の平和と安定に向け相互に協力していくことで合意。
●その際同大統領は、今後も米軍事同盟を堅持するとしたものの、米軍の駐留は今後2年間で取り止めたいと発言。
●一方安倍首相は、南シナ海問題の平和的解決が地域の安定をもたらすことから、同大統領が訪中して、中国との関係改善に努めていることを評価するとコメント。
●なお両首脳は、日本側が210億円(2億1千万ドル)の海上安全保障及びプロジェクト開発のための融資をすることで合意と発表。」
同日付米
『CNBCニュース』:「ドゥテルテ氏訪日:日本と中国が1兆ドル相当のミンダナオ資源開発で競合」
「●フィリピンのカルロス・ドミンゲス財務相は10月27日、日中両国がそれぞれ、1兆ドル(約104兆円)にも及ぶミンダナオ島の天然資源開発への資金投与で競合しているとコメント。
●フィリピンで2番目に大きいミンダナオ島には、銅・金・アルミニウム・鉄の他、天然ガス・石油等、フィリピン国内全埋蔵量の半分を占める天然資源が賦存。
●先週訪中したドゥテルテ大統領は、今週訪問している日本ともミンダナオ資源開発プロジェクトについて討議。
●同財務相は、日本からは既に57億ドル(約590億円)と最大の政府開発援助(ODA)資金供与を受けていて、中国からは今後60億ドル(約620億円)のODA供与の話が持ち上がっているが、フィリピンとしては日中両国からの支援が得られることを期待とコメント。」
10月26日付英
『メール・オンライン』(
『ロイター通信』配信):「フィリピンと米国、来月
に合同軍事演習終了で合意見込み」
「●フィリピン軍高官は10月26日、同国軍と米軍高官が11月24日に会談し、今後の合同軍事演習を終了させることにつき協議予定と発言。
●当初10月24日会談予定だったが、米大統領選終了後が望ましいとして1ヵ月延期。
●一方、米国防総省のゲリー・ロス報道官は、当該会談についてのコメントは避け、ただ、ドゥテルテ大統領の真意を直接確かめる意向とのみ表明。」
10月27日付フィリピン
『マニラ・ブルティン』:「ドゥテルテ氏の天皇陛下謁見中止」
「●10月27日朝、皇族の三笠宮殿下が逝去(享年100歳)したため、訪日中のドゥテルテ大統領の天皇陛下謁見は中止。
●同大統領は早速、三笠宮妃殿下他親族への弔意を表明。
●なお同大統領は同日、横浜海上保安庁を訪問した際、日本との合同軍事演習について協議したいとコメント。」
一方、10月27日付中国
『環球時報』:「専門家:ドゥテルテ氏の訪日時のコメントは対中関
係に影響なし」
「●ドゥテルテ大統領は安倍首相と10月26日に会談した際、中国訪問は安全保障ではなく経済連携が主目的だったとし、また、南シナ海問題での日本側主張に沿うと発言。
●更に、日本は“兄弟よりももっと親密な友人”だともコメント。
●しかし専門家は、同大統領の4日間の訪中によって、対中関係が改善したこと、また、中国側がフィリピンの助けとなる人工島の建設にも手を差し伸べており、今回の訪日時の同大統領のコメントは、両国関係に影響はないと分析。
●なお、ドゥテルテ大統領は訪中の成果として、中国から240億ドル(約2兆5千億円)投資を引き出しており、更に、90億ドル(約9,400億円)のソフトローン(条件の緩い長期借款)の話も進展。
●一方、中国外交部の陸康(ルー・カン)報道官は10月24日、フィリピンが望んでいるスカボロー(中沙)礁海域での漁業について、両国間の今後の対話で問題解決しようとコメント。」
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