米国:皆既日食は、数百万人の旅行者を米国に呼び込む効果がある(2024/04/09)
『フランス24チャンネル』4月8日付けでは、メキシコから米国を通過して、カナダまでに至る地域で3月8日の月曜日に皆既日食現象が予測されていると報じている。今回の皆既日食は、まずメキシコで始まり、米国を横断した後、カナダに抜ける順序で進む。数百万人の北米大陸の住人たちが4月8日月曜日の皆既日食が驚きをもって観測できるという。皆既日食はとても稀な天文現象で、いつも驚嘆の目で観測されているが、それと同時に、科学的および経済的にも格好の機会を与えてくれるという。
NASAによると、米国では、3000万人以上の住人が、ほんの数分間の皆既日食を観測できるという。さらに、NASAのビル・ネルソン長官は、「日食は特別な力を持っている。我々は日食を経験するたびに天体の美しさを感じ、天体に対し、我々の心にある種の畏敬の念をいだかせる」と語った。
皆既日食は、月の位置が正確に、地球と太陽の間に並んだ時に起こる。これが起こると、日中にも拘らず、地球への太陽光が一時的にブロックされる。...
全部読む
NASAによると、米国では、3000万人以上の住人が、ほんの数分間の皆既日食を観測できるという。さらに、NASAのビル・ネルソン長官は、「日食は特別な力を持っている。我々は日食を経験するたびに天体の美しさを感じ、天体に対し、我々の心にある種の畏敬の念をいだかせる」と語った。
皆既日食は、月の位置が正確に、地球と太陽の間に並んだ時に起こる。これが起こると、日中にも拘らず、地球への太陽光が一時的にブロックされる。太陽は月に比べ、約400倍大きいが、同時に月より400倍遠くにある。そのため、月と太陽の2つの星は地球から見ると、ほぼ同じサイズに見えるという。これは、皆既日食の起こる理由である。
皆既日食は最初、18:07 GMTに、メキシコの西海岸で観測され、その後は米国のテキサス州からメイン州に至る15の州を横断する。その後はカナダの東部に到達する。皆既日食が観測される185㎞巾の帯状の部分から外れた地域の住人には、部分日食が観測されるという。
米国政府は、数週間前から、安全衛生面上の考慮から、太陽を見る時に特別なメガネの着用を行うように注意を喚起している。それを怠ると眼を痛める危険性があると指摘している。
なお、米国では種々のイベントが計画されている。NASAでは3時間にわたる各地域からの皆既日食の望遠鏡での映像や専門家のコメントを交えた中継放送を予定している。
閉じる
英国人ランナー、アフリカ大陸縦断チャリティーマラソン完走【欧米メディア】(2024/04/09)
英国人ランナーがこの程、アフリカ大陸縦断のチャリティーマラソンを完走した。
4月8日付
『ロイター通信』、
『AFP通信』、
『AP通信』等は、英国人ランナーがこの程、慈善募金のためにアフリカ大陸縦断全長1万6千キロメートル余りをほぼ1年がかりで完走したと報じている。
352日かけてアフリカ大陸縦断マラソンを完走したのは、英国人ランナーのラッセル・クック氏(27歳)である。
同氏は昨年4月22日、アフリカ最南端の南アフリカ・ケープアグラスを出発し、16ヵ国を走り抜け、4月7日晩に最終目的地のチュニジア・アンジェラ岬にゴールインした。...
全部読む
4月8日付
『ロイター通信』、
『AFP通信』、
『AP通信』等は、英国人ランナーがこの程、慈善募金のためにアフリカ大陸縦断全長1万6千キロメートル余りをほぼ1年がかりで完走したと報じている。
352日かけてアフリカ大陸縦断マラソンを完走したのは、英国人ランナーのラッセル・クック氏(27歳)である。
同氏は昨年4月22日、アフリカ最南端の南アフリカ・ケープアグラスを出発し、16ヵ国を走り抜け、4月7日晩に最終目的地のチュニジア・アンジェラ岬にゴールインした。
同氏にとっては、紛争地域を迂回しながらも、途中ジャングルやサハラ砂漠を縦断する、全長1万6千キロメートル余りに及ぶ非常に過酷な走行であった。
更に、アンゴラで銃強盗に遭って現金・パスポート等を略奪され、ナイジェリアでは腰痛に見舞われ、更にはアルジェリアでは入国ビザが発給されない等で多くの時間を費やした。
しかし、同氏による走行途上でのSNS投稿に賛同した多くの人たちから、約60万ポンド(75万8千ドル、約1億1,400万円)の募金が集まった。
同氏は、家のない若者たちを支援する英国慈善団体「ザ・ランニング・チャリティ」や、西サハラ問題(注後記)で住処を追われた難民を助ける団体「サンドブラスト」(2005年設立)に寄付するとしている。
(注)西サハラ問題:アフリカ北西部にある西サハラの領有権を巡って、南北分割統治を主張するモーリタニアとモロッコ、独立を画策するサハラの狼と呼ばれるポリサリオ戦線の対立問題のこと。
(補足)同氏が走り抜けた16ヵ国:南アフリカ、ナミビア、アンゴラ、コンゴ民主共和国(前ザイール)、コンゴ、カメルーン、ナイジェリア、ベナン、トーゴ、ガーナ、コートジボワール、ギニア、セネガル、モーリタニア、アルジェリア、チュニジア
閉じる
その他の最新記事