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2024年04月20日(土)
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【Globali】
 

欧州銀行の資産査定結果(2016/08/01)

欧州の銀行はリーマンショック、ギリシャ危機を経て、公的資金導入により回復途上にあるが、特にイタリアの銀行が引き続き多額の不良債権を抱えているのではないかと言われてきた。EUの銀行監督機関である欧州銀行監督機構(EBA)、7月29日欧州の主要51行に対して健全性を測定するために行った資産査定の結果を発表した。全体の結果は2014年の前回の資産査定に比べると資本増強が進んでいるが、改善は道半ばというもので未だ健康状態とは言えないとしている。中でも以前から資産内容の悪さが指摘されているイタリアのモンテパスキ銀行は最悪の部類に入るとされたほか、オーストリア1行、スペイン1行、アイルランド2行が最悪の部類と評価された。モンテパスキ銀行については、増資による再建計画が進んでいるが、計画自体難問を抱えておりスムーズに行くかどうかわからない。暫く欧州の銀行には目を離せない状況が続く。

7月30日付『ヤフーニューズ』(ロイター通信引用)は、「EU銀行資産査定で健康証明出ず」という見出しで、銀行監督当局による最近のEU銀行資産査定により、イタリア、アイルランド、スペイン、オーストリアの銀行が最悪の結果となったが、地域経済のため与信を増加させるためには未だ課題が残っていることを示したと報じた。2007年~2009年の金融危機の際に税金を投入して銀行救済を行って以来3回目の資産査定であるが、今回は今後3年間GDP成長率が想定よりも7.1%下回り、結果として銀行の金利収入が20%減少した場合の銀行への影響を調査した。...
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日本銀行が小規模の追加金融緩和(2016/08/01)

7月29日日本銀行は金融政策決定会合で上場投資信託(ETF)の買い入れ額を現状の年3.3兆円から6兆円に増額する追加金融緩和策を決定したと発表した。会合前には市場はマイナス金利を更に引き下げる案や、国債の購入額を更に増額する案など大幅な追加緩和を予想していたので、小規模の追加緩和を受け大幅な追加緩和を織り込んで円安に振れていたドル円の為替レートは104円台から102円台まで円高が進んだ。東京株式市場は追加緩和発表を受けて乱高下したが、実質的な日銀による株式購入増加を素直に評価して前日比92.43円高で引けた。

日銀としては、市場が追加緩和を織り込んでいるほか、政府が大規模の経済対策を打ち出している中で、追加緩和を全く行わない場合市場が大きく失望して円高株安が進むことは避けねばならず、かと言ってマイナス金利や国債買い入れは効果よりも弊害のほうが目立ち始めており、大規模な追加緩和も出来ない状況にあり、ETFの増額という小規模追加緩和でお茶を濁した感が深い。日銀は同時に次回9月の政策決定会合で13年3月に黒田総裁が就任して以来行ってきた異次元緩和の検証を行うと発表したが、海外のメディアでもこの検証後日銀はこれまでの政策について何らかの変更を行うのではないかという見方が出てきている。

7月29日付『ニューヨークタイムズ』は、「日銀、景気刺激の劇薬を拒絶」という見出しで、日本経済が緩やかに年後半に入る中、市場では日銀のマイナス金利の深堀や、所謂ヘリコプターマネーと言われる消費者へ直接現金を渡す政策が期待されたが、日銀は少なくとも当面は穏やかな政策に止める選択をしたと報じた。同時にこれまでの政策の包括的評価を行なうと発表したが、これまでデフレとの戦いに勝利出来ていないことを暗に認めるものだ。...
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