米バイデン大統領、記者会見で再びホワイトハウスの発表と矛盾した発言
アメリカのバイデン大統領が28日の記者会見で、最高裁判事候補の上院承認公聴会を見たかどうかという質問に対して、「残念ながら、見る機会が全くなかった」と答えた。しかしホワイトハウスはその前の週に、大統領が公聴会を「部分的に」視聴したと報告していた。
米
『フォックスニュース』によると、28日に行われた記者会見で、CBSニュースの特派員エド・オキーフが、先週行われた上院司法委員会でのジャクソンの公聴会を見る機会があったかと大統領に質問した。バイデン大統領は、「残念ながら見る機会が全くなかった」と答えた。
しかしホワイトハウスは、前の週の記者会見で、バイデン大統領が公聴会の「一部」を視聴したと報告していた。クリス・ミーガー副報道官は記者団に対して、「大統領は、昨日と今日のジャクソン裁判官の公聴会の一部を見ました。...
全部読む
米
『フォックスニュース』によると、28日に行われた記者会見で、CBSニュースの特派員エド・オキーフが、先週行われた上院司法委員会でのジャクソンの公聴会を見る機会があったかと大統領に質問した。バイデン大統領は、「残念ながら見る機会が全くなかった」と答えた。
しかしホワイトハウスは、前の週の記者会見で、バイデン大統領が公聴会の「一部」を視聴したと報告していた。クリス・ミーガー副報道官は記者団に対して、「大統領は、昨日と今日のジャクソン裁判官の公聴会の一部を見ました。並外れた資質、経験、そして公平性を示していることを誇りに思っているとのことです。裁判官として、事実と法律と憲法に従うという彼女の献身は明らかです」と語っていた。「大統領はまた、判事が示した優雅さと威厳、上院議員への敬意、そして、詳細な情報提供は、経験、知性、人格の強さを物語るものだと感動を受けていました。」と述べていた。また、ジャクソン判事が、警察官である家族もいることを強調した場面などが、大統領の印象に残ったようだと伝えていた。
ホワイトハウス関係者はフォックスニュースの問い合わせに対し、「大統領は一部を見たり報道を読んだりしたが、公聴会全体を見たわけではない」と釈明した。しかし、大統領の公聴会を「全く」見なかったという発言は、言い間違いではなかったのかという質問には、ホワイトハウスは、「言い間違えではない」と回答した。
米『ポリティコ』と米『ニューヨークポスト』は、バイデン大統領は28日の記者会見で、米軍がポーランドでウクライナ軍を訓練していることも漏らしてしまった可能性があると伝えている。
バイデンはその前の週にポーランドにいるアメリカ軍に対して米軍がまもなくウクライナに駐留することを示唆するような発言を行った。このことに対して、ホワイトハウスの報道官は「大統領はウクライナに米軍を派遣しないことを明言しており、その立場に変わりはない。」と釈明した。
バイデン大統領は28日の記者会見で、ポーランドでアメリカ軍がウクライナに行くことをほのめかしたコメントについて、質問されたところ、アメリカ軍がウクライナに行くことを意味したのではないと答えた後、「ポーランドにいるウクライナ軍の訓練を助けることについて話した」と述べた。再度質問され、バイデン大統領は、「ポーランドにいるウクライナ軍と一緒にいて、話をすることに言及している」と言った。
『ポリティコ』は、バイデンが「ウクライナ人」と言ったのは「アメリカ人」と言いたかったのかもしれない。あるいは、アメリカ兵がウクライナ軍に提供した武器の使い方を助言する程度のものを誇張して表現した可能性もある、と指摘している。
ホワイトハウス関係者は「ポーランドには米軍と定期的に交流しているウクライナ兵がおり、大統領が言及したのはそのことだ」と述べている。一方、国家安全保障委員会の複数の議会スタッフは、そのような訓練任務について知らなかったと述べており、そのような訓練は機密扱いになるため、それが行われていることは確認できないという。
『ニューヨークポスト』によると、テッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)はフォックスニュースの番組に出演し、「大統領が全国放送で秘密を説明してしまっているのかもしれない。彼が何か一つ説明するたびに、どんどん悪くなり、核兵器がお互いに向けられている。このような大統領の弱点は信じられないほど危険だ。」と語った。
ホワイトハウスのケイト・ベディングフィールド広報部長は、大統領の新たな失言に関して「大統領がポーランドで会った部隊は、日常的にウクライナ人と交流している。これは既に知られている。決して危険な情報を明らかにしたわけではない。とりあえず大統領が昨日述べたこと以外、言うことは何もない。」と述べた。
先週、ホワイトハウスの国家安全保障顧問ジェイク・サリバン氏は、記者団に対し、「現在、米軍がウクライナ人を訓練していることはない」と述べたばかりであった。
閉じる
米ホワイトハウス、バイデン大統領がコロナに感染しないよう過剰なほどの感染防止対策
『AP通信』は2月頭、バイデン大統領が新型コロナウイルスに感染するのを防ぐためにあらゆる手段を使っていると報じた。
バイデン大統領が1月末にホワイトハウスで州知事たちと会談した際、大統領だけ水の入ったグラスが渡された。州知事たちの飲料水は、マスクを外して飲むことがないよう、用意されなかった。また、大統領が座る場所も、ハリス副大統領や閣僚を含む全員から3メートル以上離されていた。バイデンが部屋に入ったとき、サージカルマスクをしていたホワイトハウスのスタッフには、すぐにN95マスクが手渡された。
これらは、大統領がブースター接種まで受けているにもかかわらず、感染しないようにするためのホワイトハウス側の並々ならぬ努力のほんの一部だという。...
全部読む
バイデン大統領が1月末にホワイトハウスで州知事たちと会談した際、大統領だけ水の入ったグラスが渡された。州知事たちの飲料水は、マスクを外して飲むことがないよう、用意されなかった。また、大統領が座る場所も、ハリス副大統領や閣僚を含む全員から3メートル以上離されていた。バイデンが部屋に入ったとき、サージカルマスクをしていたホワイトハウスのスタッフには、すぐにN95マスクが手渡された。
これらは、大統領がブースター接種まで受けているにもかかわらず、感染しないようにするためのホワイトハウス側の並々ならぬ努力のほんの一部だという。
一方で、『AP通信』によると、バイデン政権は何カ月もの間、コロナから最も保護されている人々が最も慎重であり続け、国の経済的、心理的回復の足を引っ張っているとして、過度に慎重な姿勢に悩まされてきた。バイデンは、感染力の強いオミクロン株が発生したとき、「心配の種ではあるが、パニックの種ではない」と述べた。側近や専門家たちも、コロナワクチンがオミクロン株に対して有効であることを示す研究を次々と取り上げ、ワクチン接種を受けた人々に日常生活を送ることができると主張してきた。1月19日の記者会見で、バイデンは「我々は、ワクチン、ブースター、マスク、テスト、薬など、命を救い、ビジネスや学校をオープンにしておくためのツールを持っている」と宣言し、まだ広がっている規制が「ニューノーマル」を反映しているという考えを否定し、「きっと良くなる」と約束した。
その一方でバイデン大統領の感染防止のために厳格な警戒態勢が取られていることは、現政権がワクチンを接種している人やブースターまで終わっている人たちに、オミクロン株が流行する中でも通常の生活に近い形でやっていけると発信している現政権の努力を自ら台無しにする恐れがある、と『AP通信』は指摘している。
政治ニュース専門の米左派メディア『ポリティコ』は、補佐官たちが、バイデン大統領がコロナに感染することを恐れているのは、政府関係者の中に、ブースターまで接種している大統領が感染すれば、政治的・政策的に大惨事になる可能性を予見している者がいるからだと伝えている。コロナ規制やワクチンに反対している人たちが声を上げ、政府のコロナ対策に対する信頼を損ねる可能性が懸念されているという。さらには、79歳と高齢の大統領は、回復に少なくとも数日かかると思われ、年齢と健康についての懸念を高める可能性も心配されているという。
これに対し、右派政治ニュース誌『ナショナルレビュー』は、ブースターまで済ませた大統領の感染が恐れられているのであれば、バイデンが大統領を務められるほど健康かどうかを問うことが妥当だろう、と伝えている。11月下旬、バイデンの医師は、彼が「健康で活力があり」、「職務に適しており、免除や便宜を図ることなく、すべての責任を完全に果たしている」と断言した。
同誌は、「バイデンの最新の健康診断が正確であれば、バイデンも彼のスタッフも彼がコロナに感染することを怯える必要はないだろう。もしバイデンが感染しても、最高レベルの医療スタッフ、設備、薬、治療法などをすべて利用できる上に、通常の風邪やインフルエンザの症状が出る可能性が高く、入院に至る可能性は極めて低く、回復するはずだ」と指摘している。
そして、「バイデンは本当に健康で丈夫で、職務に適しているのだろうか。それとも、ホワイトハウスはまだオミクロン株を実際よりもずっと危険なものとして扱っているのか。ホワイトハウスはバイデンがまだオミクロンに感染していないことを、政治的な勝利とみなしているのだろうか。少なくとも7800万人のアメリカ人がコロナに感染している今、なぜ感染していない人がある種の勝利者と見なされるのだろうか。」と疑問を唱えている。
閉じる
その他の最新記事