選挙を終えたバイデン米大統領、プーチン氏に捕虜交換を求める(2022/11/10)
米国のバイデン大統領は、中間選挙結果に関する記者会見で、ロシアで服役中の米国人捕虜の釈放交渉に応じるようプーチン大統領に求めている。
11月9日付米
『ポリティコ』:「バイデン氏、プーチン氏との捕虜交換交渉に期待」:
中間選挙を終えたバイデン大統領は9日、WNBAのブリトニー・グライナー氏の釈放にむけ、ロシアのプーチン大統領と「より真剣な」協議をすることを求めた。
ホワイトハウスで中間選挙後の記者会見を行ったバイデン氏は、「彼女の無事な帰国を願っている。これまでロシアと協議を重ねてきたが、今選挙を終え、捕虜の交換について真剣に協議する時だ」と述べた。...
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11月9日付米
『ポリティコ』:「バイデン氏、プーチン氏との捕虜交換交渉に期待」:
中間選挙を終えたバイデン大統領は9日、WNBAのブリトニー・グライナー氏の釈放にむけ、ロシアのプーチン大統領と「より真剣な」協議をすることを求めた。
ホワイトハウスで中間選挙後の記者会見を行ったバイデン氏は、「彼女の無事な帰国を願っている。これまでロシアと協議を重ねてきたが、今選挙を終え、捕虜の交換について真剣に協議する時だ」と述べた。
来週、バイデン氏はアジアを訪問し、G20サミットが開かれるインドネシアに滞在する予定。そこでロシアの首脳と交渉に望みたい考え。プーチン氏が参加するかは不明で、バイデン氏は協議を求めているが、捕虜釈放についてのみの協議となる。
ロシアで違法となるマリファナオイル入りの麻薬の吸引器を持ち込んだとして2月から拘束されていたグライナー氏は8月、9年の禁固刑の判決を受け、現在は囚人収容所(刑務所)に移送されている。この種の刑務所はロシアでも劣悪な生活環境にあるとされる。
米国は、グライナー氏や、スパイ容疑で服役中であるポール・ウィーラン氏などの米国人捕虜釈放に向け、ロシア側へ重要な提案を継続して行ってきたとしている。
同日付『ABCニュース』(AP通信):「バイデン氏、WNBAグライナー氏の釈放交渉を求める」:
バイデン大統領は、ロシアのプーチン大統領がWNBAのグライナー氏の釈放交渉に前向きに考なるよう求めている。
国務省のプライス報道官はツイッターで、「彼女は硬い意志で持ちこたえている。拘束中にあるすべての米国人にフェアな扱いを求める」とした。ホワイトハウスのピエール報道官は、「政府は(グライナー氏と、スパイ容疑で服役中のポール・ウィーラン氏の)不当な拘束問題の解決に向け尽力している」とした。
グライナー氏は2月、当時オフシーズンでロシアチームに参加していたが、モスクワの空港で、麻薬吸引器の所持により逮捕された。2月はウクライナ侵攻の直前で、米ロが緊張関係にあった時期となる。
裁判で同氏は吸引器をスーツケースに入れていたことを認めたが、飛行機に間に合うよう、急いで意図せず入れたもので、罪を犯すつもりはなかったと主張。
米国政府は、グライナー氏とウィーラン氏の逮捕は不当だとの立場で、数ヶ月間、釈放に向けロシアと交渉を重ねてきた。ブリンケン国務長官は7月、米国は、釈放にむけロシアへ「実質的な提案」を提示したと述べていた。
バイデン氏は9月、ホワイトハウスで捕虜の家族と面会。関係者の話では、米国はロシアの武器商人ビクトール・バウト氏との捕虜交換を提案したとされるが、その後は進展はみられなかった。
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プーチン大統領と習近平国家主席が会談(2022/09/16)
ウズベキスタンでの上海協力機構(SCO)首脳会議に合わせ、ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席が、ウクライナ侵攻後初めて対面で会談した。
9月15日付米
『U.S.ニューズ&ワールド・レポート』:「プーチン氏:中国の疑問と懸念を認識」:
注目の中ロ会談が15日行われた。経済面での外交的成果は強調されたものの、両者からウクライナ侵攻への言及はされなかった。
アナリストや関係者からは、独裁者プーチンが正当化するロシアの軍事作戦への中国の「疑問と懸念」を認めたことが注目されている。プーチン氏は用意したコメントで、習氏の「ウクライナ危機へのバランスの取れた姿勢に非常に感謝している」と評価した。...
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9月15日付米
『U.S.ニューズ&ワールド・レポート』:「プーチン氏:中国の疑問と懸念を認識」:
注目の中ロ会談が15日行われた。経済面での外交的成果は強調されたものの、両者からウクライナ侵攻への言及はされなかった。
アナリストや関係者からは、独裁者プーチンが正当化するロシアの軍事作戦への中国の「疑問と懸念」を認めたことが注目されている。プーチン氏は用意したコメントで、習氏の「ウクライナ危機へのバランスの取れた姿勢に非常に感謝している」と評価した。
このコメントは、「際限のない」パートナーシップを約束し、ロシアにとってのウクライナ、中国にとっての台湾において相互支援を誓った、2月の冬季五輪初日の侵攻前の会談時とは対象的なもの。実際、今回習氏は、ウクライナへの言及は一切しなかった。マイケル・マクフォール元駐ロシア大使はツイッターで、「これは驚きだ。習氏はプーチン氏を支持していない。全く団結していない」とコメントしている。
プーチン氏の補佐官からは、それほど中身のあるコメントは出ておらず、ロシアのラブロフ外相は、「中ロ首脳会談は通常どおり、素晴らしい内容だった。国際情勢に関するわれわれの評価は完全に一致している」としている。
先週、東部でのウクライナ軍の劇的反撃が伝えられ、ロシア軍が戦闘機を捨て敗走し、地元民に混じっているとの報道もある。以前からも、ロシア軍内部の腐敗や士気低下が露呈していた。ロシア国内でのプーチン氏の権力は健全だが、地方議会からの辞任要請など、政府内部からも反対勢力が増しているのも確かだ。
このタイミングでの首脳会談で、農業、経済、貿易側面に留め、中国がロシアへの軍事支援をする意志がないことを伝えるのは都合が良かった。中国の公式会議録では、ウクライナに言及せず、「地域の安全保障体制確立」や「台湾が中国の一部だという一つの中国主義への理解に感謝する」などの表現に留めている。
中国の英字新聞「グローバルタイムズ」では、ウクライナ侵攻を中ロ関係から切り離し、「現在の中ロ関係は歴史的発展と国益を考慮して築かれたものであり、軍事支援の必要性を排除すべき」とする専門家の意見を引用している。
米国は、中国が自国の利益となるよう、ロシアの情勢を利用した外交政策を行うとみている。過去20年間中国は、旧ソ連国との関係強化を進めてきたが、それらの国は、ウクライナ侵攻に大きな懸念を抱いている。
同日付米『ポリティコ』:「プーチン氏、ウクライナ戦争への中国の疑問と懸念認める」:
15日、中国がウクライナ侵攻に疑問と懸念を示していることを、ロシアのプーチン大統領が公に認めた。
ウズベキスタン・サマルカンドでの会談で、不機嫌なプーチン氏が、「中国の友人のウクライナ危機へのバランスの取れた姿勢」を評価すると述べた。このように中国との緊張関係を認めることは、侵攻直前、中国の冬季五輪を訪れ協調関係を宣言していた頃とは全く違っている。
ロシアのウクライナ侵攻開始後初となる首脳会談は、ウズベキスタンの上海協力機構(SCO)首脳会議に合わせて行われた。中国は、ウクライナ侵攻後への言及も行わなかったという。
中国国営CCTVによると、プーチン氏は、「世界では現在多くの変化が起きているが、唯一変わらないのは、ロシアと中国の信頼関係である」と述べたという。だが、中国語版では、「ウクライナ」への言及は全くなく、「限りない関係」への言及もなかったとされている。
ロシアとの関係で、習氏は良好な関係継続を迫られている。中国は、米国やNATO諸国に共に対抗する同盟国としてロシアの価値を認めているが、一方で、ロシアの戦争を支援することで、西側の反発を招き、制裁などにより経済関係を悪化させることは避けたいと考えている。
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