米アップル、性的に中立な絵文字をiPhoneに追加(2019/11/01)
米IT大手アップルは10月28日、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の基本ソフト(iOS)の最新アップデートを公開したが、殆どの人物の絵文字に、性的に中立(ジェンダーニュートラル)なものを新たに追加した。
『AFP通信』や英
『ガーディアン』『インデペンデント』などによれば、アップルが28日に公開したiOS 13.2で提供された絵文字には、障害者を表現する車椅子、介助犬、屈曲可能な義手や義足などが含まれている。また、科学者、探偵、会社員、スーパーヒーロー、パンクスタイルの人物、ピエロ、人魚、妖精など、様々な人物などのキャラクターについて、ジェンダーニュートラルな絵文字が登場した。
アップルが今回新たに追加した性的に中立な人物の絵文字は、これまでの男性や女性を表すものとは少し異なっている。...
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『AFP通信』や英
『ガーディアン』『インデペンデント』などによれば、アップルが28日に公開したiOS 13.2で提供された絵文字には、障害者を表現する車椅子、介助犬、屈曲可能な義手や義足などが含まれている。また、科学者、探偵、会社員、スーパーヒーロー、パンクスタイルの人物、ピエロ、人魚、妖精など、様々な人物などのキャラクターについて、ジェンダーニュートラルな絵文字が登場した。
アップルが今回新たに追加した性的に中立な人物の絵文字は、これまでの男性や女性を表すものとは少し異なっている。服装のスタイルや色、髪型などが違っており、専門家によると、ジェンダーニュートラルな顔のつくりが用いられているという。
アップルはこの数年、多様性を尊重する包摂的(インクルーシブ)なデザインを数多く取り入れており、様々な肌の色や職業などの人の絵文字を提供している。米IT大手グーグルも今年5月、男女以外の顔の絵文字を追加した。
今年アップルが新たな絵文字のデザインを発表した際、同社は「キーボードにさらに多様性を導入」し、絵文字の選択の「大きなギャップを埋める」と説明。「ユーザーは全てのジェンダーと肌の色の組み合わせを選択することが可能となる。」と強調していた。
しかしながら、スクリーン上で「インクルーシブ」を提供する取り組みには、必ずしも全ての人が満足している訳ではない。性的少数者の人々の多くが新たな絵文字の追加を歓迎した一方で、追加されたジェンダーニュートラルな絵文字は、「既存の性に当てはまらない人の見た目はこうあるべき」と強要するものだとの指摘も出ている。あるユーザーはツイッターに、「なぜ全て最初から中立的でないのか理解できない。以前の普通の顔文字は全て中立だった。なぜ全て性差を付け始めたのか分からない。」と投稿した。
近年、多くの企業が「インクルーシブ」になることに留意している。米玩具大手のマテルは、従来のバービー人形やG.I.ジョーなどのような体形を持たないジェンダーニュートラルな人形を9月末に発売した。ファッションブランドや化粧品会社なども、男女の性差のない商品を販売している。
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バービー人形に車椅子や義足のキャラクターが加わる、広がる多様性(2019/02/15)
米玩具大手マテルは、今年6月から同社のバービー人形シリーズに、車椅子や義足のキャラクターが新たに登場することを発表した。バービー人形は今年で60周年を迎えるが、ファンの要望も取り入れ、さらに多様性を持った新シリーズを導入する。
『CNN』『USTトゥデイ』『BBC』など多くのメディアが14日までに報じた。新キャラクターなどは、「バービー・ファッショニスタ」の2019年版新シリーズの一環であり、子供たちに美しさの表現の多様性を示すことを狙いとしている。
マテルは声明で、「1つのブランドとして、美しさやファッションに関する多次元的な見方をさらに紹介するため、当社の人形にそれら(キャラクターなど)を取り入れることによって、障害をめぐる人々の会話を高めていくことができる。...
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『CNN』『USTトゥデイ』『BBC』など多くのメディアが14日までに報じた。新キャラクターなどは、「バービー・ファッショニスタ」の2019年版新シリーズの一環であり、子供たちに美しさの表現の多様性を示すことを狙いとしている。
マテルは声明で、「1つのブランドとして、美しさやファッションに関する多次元的な見方をさらに紹介するため、当社の人形にそれら(キャラクターなど)を取り入れることによって、障害をめぐる人々の会話を高めていくことができる。」と説明した。
同社は義足のある人形の開発にあたり、左腕に障害を持つ13歳の活動家ジョーダン・リーブスさんに協力を求めた。人形で遊ぶときに「より現実的な」経験ができるよう、義足は取り外すことができる。
同社はさらに小児病院や車椅子の専門家からの助言を得て、人形用の車椅子を設計したが、車椅子はバービー人形のファンから最も望まれていたアクセサリーの1つだった。車椅子用の新しい人形は、関節が曲がりやすく、車椅子に簡単に乗せられるようにできているが、他の人形も使えるという。
身体障害者の権利を守る活動家団体は、今回のマテルの動きを好意的に捉えている。米国の障害者団体NDRNの幹部カート・デッカー氏は、バービーのような社会で良く知られた商品が、様々なタイプの人々がいることを示すのは象徴的なことであると評価した。同氏は、新しい人形が障害に対する偏見を取り除き、子供たちに対し、障害者は何も悪くないと教えてくれれば良いと期待感を示した。
2019年版「ファッショニスタ」には、髪を編んだり、モデルのようなスタイルではなく、一般人に近い体形だったり、筋肉質の腕を持つものなど、様々な容姿の人形が登場する。マテルは、肌や目の色、髪型、衣服などに変化を持たせたバービー人形を生み出し、多様性を取り入れてきたが、その取り組みの一環だ。同社は2017年、イスラム教徒の女性が頭髪を隠すために用いるスカーフ「ヒジャブ」を着用した人形を導入した。同社は今後、同性婚をしたバービー人形のカップルをシリーズに取り込むことも検討しているという。
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