ロシア外相、バルカン諸国の飛行禁止でセルビアに行けず(2022/06/06)
ロシアのラブロフ外相は、6,7日とセルビアを訪問する予定だったが、近隣のブルガリア、北マケドニア、モンテネグロの領空内飛行禁止措置により、セルビア行きを断念したという。
6月5日付英
『BBC』:「ウクライナ戦争:セルビア訪問予定のロシア外相に飛行禁止」:
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が、6、7日の日程で訪問予定だったセルビア行きを断念、セルビアの近隣3カ国が同氏の搭乗機の飛行を制限したからだという。
飛行を禁止をしたのは、EU加盟国であるブルガリア、そしてセルビア同様、EU加盟を希望している北マケドニアとモンテネグロ。EU圏での飛行禁止は、ロシアによるウクライナ侵攻が引き金となっている。...
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6月5日付英
『BBC』:「ウクライナ戦争:セルビア訪問予定のロシア外相に飛行禁止」:
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が、6、7日の日程で訪問予定だったセルビア行きを断念、セルビアの近隣3カ国が同氏の搭乗機の飛行を制限したからだという。
飛行を禁止をしたのは、EU加盟国であるブルガリア、そしてセルビア同様、EU加盟を希望している北マケドニアとモンテネグロ。EU圏での飛行禁止は、ロシアによるウクライナ侵攻が引き金となっている。ウクライナ侵攻以降、EUおよび英国は、オリガルヒの民間ジェット機を含む、ロシアの航空便に対し、飛行制限を行っている。
セルビアは今でもロシアとの友好関係を保っており、EUによるロシア制裁に加わっておらず、他の欧州国同様、ロシア産天然ガスに大きく依存している。ラブロフ氏はセルビアのベルグラードを訪問し、アレクサンダル・ブチッチ大統領と会談する予定だった。バルカン地域での飛行制限措置に関し、ロシア外務省は、「まだ外交上の意思疎通ができていない」としている。
ロシアはコソボ独立に反対するセルビアを全面支持し、1999年コソボ紛争でのNATOによるセルビアへの空爆を批判していた。3月、親露派セルビア人がベルグラードで数千人規模のデモを行い、ロシアとの結束をみせていた。
同付露『スプートニク』:「セルビアの近隣諸国がラブロフ外相の搭乗機の領空内飛行を禁止」:
セルビアの近隣諸国が、ラブロフ外相の搭乗機の領空域内飛行を制限。これにより、再び対話のチャンネルが阻止された。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、5日、イタリアのTV放送局に対し、「本日、セルビアの近隣国がセルビアへ訪問予定のラブロフ氏の搭乗機の飛行を禁止したため、協議の場が失われた。ロシアの代表が交渉のためベルグラード入りする予定だ。EU及びNATO加盟国が、また対話のチャンネルを閉ざしたのである」と述べた。
セルビアの新聞社「Novosti」は同日、ブルガリア、モンテネグロ、北マケドニア政府が、ロシア外相の飛行機を飛行禁止としたと報道。
2月24日、ロシアはドネツク、ルハンスク共和国の分離独立を支援するため、ウクライナへの軍事作戦を開始。これに対し西欧諸国は、すべてのロシア機の飛行禁止を含む、大規模な制裁を行っている。
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米上院幹部、ロシアが化学兵器使用の場合は飛行禁止区域設定を支持(2022/03/14)
米国共和党のリンゼー・グラム上院議員は、今月ロシアのウクライナ侵攻について、SNSでプーチン大統領の暗殺を呼び掛けていたが、今週のテレビのインタビューでは、ウクライナへの戦闘機供与を見送ったバイデン政権を批判し、ロシアがウクライナに生物兵器を使用の際の飛行禁止区域設定を呼びかけた。
3月14日付露
『スプートニク』:「グラム議員、ウクライナに化学兵器が使われた場合は飛行禁止区域設定を支持すると表明」:
リンゼー・グラム米上院議員は、プーチン大統領の暗殺と拘束を呼びかけていたのだが、バイデン米大統領が、世界戦争に発展することを危惧し、ポーランドのソ連製戦闘機をウクライナへ供与するのを拒否したことを厳しく批判した。
今月13日FOXニュースのインタビューで、共和党の重鎮であるグラム氏は、ロシアが化学兵器を使えば、ウクライナ上空の飛行禁止区域設定を支持するとし、ウクライナへ戦闘機供与を呼びかけ、供与をしても第三次戦争は起きないと主張した。...
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3月14日付露
『スプートニク』:「グラム議員、ウクライナに化学兵器が使われた場合は飛行禁止区域設定を支持すると表明」:
リンゼー・グラム米上院議員は、プーチン大統領の暗殺と拘束を呼びかけていたのだが、バイデン米大統領が、世界戦争に発展することを危惧し、ポーランドのソ連製戦闘機をウクライナへ供与するのを拒否したことを厳しく批判した。
今月13日FOXニュースのインタビューで、共和党の重鎮であるグラム氏は、ロシアが化学兵器を使えば、ウクライナ上空の飛行禁止区域設定を支持するとし、ウクライナへ戦闘機供与を呼びかけ、供与をしても第三次戦争は起きないと主張した。
NATOのストルテンベルグ事務総長は、ロシアが科学攻撃を検討している可能性があると主張していたが、今月13日米国防総省は、ロシア側がウクライナへ生物兵器攻撃を仕掛ける動きはみられないとした。
この主張をロシアは根拠がないとして否定し、今週、ウクライナ国内の米国関連の研究施設の秘密文書とされるデータを公開。ロシア軍は、米国防脅威削減局がウクライナ国内の30余りの研究施設に関与しており、生物兵器の貯蔵とリサーチが研究室で進められていると主張している。
ロシア国防総省によると、ウクライナが民族集団を標的とする生物兵器を開発している証拠がみつかったという。ウクライナで行われたロシア軍事特別演習期間に入手したサンプルによると、ウクライナの科学者が生物兵器の媒体として、ロシア・ウクライナ間の渡り鳥の移動を研究していたという。
先週ビクトリア・ヌーランド米政治問題担当国務次官は、ウクライナ国内の生物研究施設の存在を確認し、使節がロシアの支配下となり、進行中のプロジェクトの病原体が戦闘に巻き込まれるのを懸念しているという。
3月13日付米『FOXニュース』:「グラム議員が(戦闘機供与に)゛及び腰゛のバイデン氏を批判、露が化学兵器使用時は飛行禁止支持」:
今月13日、共和党上院のグラム議員は、ロシアのプーチン大統領が化学兵器の使用を承認したことが判明した場合、ウクライナ上空の飛行禁止宣言を支持すると述べた。
同氏はバイデン氏がポーランドからの28機の戦闘機移送を停止したことを批判。ウクライナに戦闘機を供与した場合の第三次大戦の懸念はないと主張した。プーチンは核戦争では誰も勝利しないのを分かっている。米国への先制攻撃を命じたら、彼を幹部が暗殺するだろう。」と述べている。
また、「ロシア経済を潰し、武器をウクライナに供与すればウクライナは勝てるが、バイデン氏はプーチンがウクライナ戦争に負けることをより懸念している。バイデン政権は、プーチンを戦争犯罪者ではなく、イラン合意や気候変動のパートナーとしてみている。」とした。
ウクライナの中立化については、「ロシアは中立化ではなく、ウクライナ崩壊を望んでいる。プーチンは昨年の演説で、ウクライナだけでなく、モルドバ、ジョージアも求めるとし、ロシア周辺を手中に収めソビエト連邦を再建しようとしているのだ。ウクライナ割譲だけで終わらない。プーチンはこの1,2年で権力を確固たるものとし、NATOからの干渉を受けず、ソビエト連邦を復活させようとするだろう」としている。
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