巨大ロケット、スターシップは4月17日月曜日、テキサス州の最南端の宇宙基地、スターベースからの打ち上げが予定されていた。スペースXのスタッフは発射までの秒読みを行っていて、発射時の模擬練習を行っていた。しかし、発射直前に中止となった。
1週間以内に発射テストを再開できるという。
スペースX社の一員によると、最低48時間でテストを再開できると語った。
スペースX社の代表、イーロンマスク氏はツイート上で、あるバルブが凍結したようだと説明している。...
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巨大ロケット、スターシップは4月17日月曜日、テキサス州の最南端の宇宙基地、スターベースからの打ち上げが予定されていた。スペースXのスタッフは発射までの秒読みを行っていて、発射時の模擬練習を行っていた。しかし、発射直前に中止となった。
1週間以内に発射テストを再開できるという。
スペースX社の一員によると、最低48時間でテストを再開できると語った。
スペースX社の代表、イーロンマスク氏はツイート上で、あるバルブが凍結したようだと説明している。
巨大ロケット、スターシップは高さが120mあり、超重量打ち上げロケットに属し、100トン以上の荷物を宇宙に輸送できる能力を持つ。そのため、発射に必要とする推進力は、月面着陸目的のアポロ計画で使用したサターンVロケット(高さ111m)の2倍以上となる。このロケットの用途は、月や火星への宇宙旅行となる。
この黒っぽい超巨大ロケットは液体酸素と液体メタンを燃料としており、これまで完成した形で発射したことはなかった。特に、1段目のロケットは‘超重量’タイプで今回初めてのテストとなるが、2段目のロケットは、過去に10km高度までの発射に成功している。
今回の発射テストの計画は次のとおりとなっている。
ロケット発射テスト後、3分で1段目ロケットが脱着してメキシコ湾に着水し、2段目ロケットが飛行を続け、地球を一周近く飛んだ後で太平洋に着水する。
以上がテスト成功時のシナリオだという。とにかくテスト中に多くのデータを収集したいという。
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月輸送プログラムの構築をめざす日本の宇宙ベンチャー企業「ispace」の月面探査計画「HAKUTO-R」の一環となる月着陸船「ミッション1」が11日米国から打ち上げられた。成功すれば月着陸は民間企業として初めてとなる。
12月11日付米
『CNBC』:「スペースX、月周辺輸送開発をめざす日本のベンチャー企業アイスペースの月面着陸船打ち上げ」:
日本の月開発ベンチャー「ispace」が11日、期待されていた初の打ち上げミッションを敢行。フロリダ州のスペースXファルコン9の月着陸ロケットに搭載され打ち上げられた。この「ミッション1」は、月へ向かい来年4月頃の着陸が予定されている。
spaceの創業者でCEOの袴田氏は、「まさに新時代の始まりだ」としている。...
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12月11日付米
『CNBC』:「スペースX、月周辺輸送開発をめざす日本のベンチャー企業アイスペースの月面着陸船打ち上げ」:
日本の月開発ベンチャー「ispace」が11日、期待されていた初の打ち上げミッションを敢行。フロリダ州のスペースXファルコン9の月着陸ロケットに搭載され打ち上げられた。この「ミッション1」は、月へ向かい来年4月頃の着陸が予定されている。
spaceの創業者でCEOの袴田氏は、「まさに新時代の始まりだ」としている。10年以上前に設立された同社は、月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」の出場チームから始まった。チーム名は「Hakuto(ハクト)」で、日本の神話の白ウサギから取った名前。このレースが(月への到着者なしで)中止されると、ispaceは月周辺の商業開発に焦点をあてたという。
順調に成長を続け、世界に200人以上(デンバー支社は約50人)の従業員を持つまでになり、投資家からの支援を集めた。「ミッション1」には、米国、カナダ、日本、アラブ首長国連邦の政府機関や企業の小型探査機、観測機器が搭載されている。
同ミッションには10のマイルストーンがあり、これまで3つは成功しており、次は軌道に入り1ヶ月飛行し、最終的に月の軌道に入るのが目標。成功すればこれまで成功した大国に続く、初の民間による月着陸となる。
同日付『ロイター通信』:「日本のアイスペース、世界初となる民間による月面着陸船打ち上げ」:
日本の宇宙開発企業が月に向け探査船を打ち上げた。成功すれば日本初、民間企業初となる。
二度の延期を経て、「HAKUTO-R」はフロリダ州のケープカナベラルからスペースXのロケットに搭載された。東京では打ち上げを見守った100人以上の視聴者が歓声を上けた。
これまで米国、ロシア、中国の国家宇宙機関が過去四半世紀の間に月への着陸に成功しているが、民間企業での成功はまだ無い。中国との競争激化、ウクライナ侵攻でロシア製ロケットへの搭載が叶わない状況の中、このミッションの成功は日米の宇宙開発協力のマイルストーンとなるであろう。
ここ数日は宇宙関係の話題が多く、月周回旅行を目指す前澤氏も、8人の同乗者を発表している。
「ハクト」という名は、月に白ウサギが住んでいるという日本の神話からきており、西洋では月に人が住んでいると考えられているのと似ている。来年はアジア暦で兎年にあたる。
ドイツで組み立てられた「ミッション1」(「HAKUTOーR」の一貫)は、アトラスクレーターへの着陸前に、NASAの水源調査小型衛星を月の軌道に乗せる。また、JAXAの野球ボールサイズの二輪探査機や、アラブ首長国連邦製の四輪探査機「Rashid」を搭載している。
アイスペース社は2025年までに月に探査機を輸送し、2040年までに月に常駐スタッフを送ることを目標としている。
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