ゼレンスキー大統領、ウクライナ戦争を24時間内に終結させると豪語するトランプにダメ出し【米メディア】(2023/11/06)
6月21日付GLOBALi「
トランプ、支持派メディアの番組で“ウクライナ戦争”を24時間以内に解決すると豪語」で報じたとおり、大統領選に立候補しているドナルド・トランプ前大統領(77歳、2017~2021年在任)は、自身が大統領に再選されれば、ウクライナ戦争は24時間で解決する、と根拠も示さずに豪語している。そこでこの程、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領(45歳、2019年就任)が米TV報道番組に出演して、「(トランプ発言は非現実的なことだと)当地で24分以内に納得させられる」とダメ出ししている。
11月6日付米
『NBCニュース』、
『USAトゥデイ』等は、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が米TV報道番組に出演して、ウクライナ戦争を24時間内に終結させると豪語するドナルド・トランプ前大統領にダメ出ししたと報じている。
米大統領選に立候補しているドナルド・トランプ前大統領は今年9月、米NBCテレビの報道番組『ミート・ザ・プレス』(1947年から続く長寿番組)に出演して、“自分が大統領に再選されたら、ウクライナ戦争を24時間内に終結させる”と以前からの主張を繰り返した。...
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11月6日付米
『NBCニュース』、
『USAトゥデイ』等は、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が米TV報道番組に出演して、ウクライナ戦争を24時間内に終結させると豪語するドナルド・トランプ前大統領にダメ出ししたと報じている。
米大統領選に立候補しているドナルド・トランプ前大統領は今年9月、米NBCテレビの報道番組『ミート・ザ・プレス』(1947年から続く長寿番組)に出演して、“自分が大統領に再選されたら、ウクライナ戦争を24時間内に終結させる”と以前からの主張を繰り返した。
ニュースキャスターのクリステン・ウェルカー氏(47歳、2023年9月就任)から根拠を問われて、“全てを話してしまったら、(戦争終結に向けた)交渉戦術の価値が失われてしまう”と嘯いた。
トランプは、“プーチンにもゼレンスキーにも言い聞かせることがあり、皆にとって公平な取引を成立させられる”とも豪語している。
そしてこの程、11月5日放送の同番組に出演したウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、トランプ前大統領の発言は非現実的とダメ出しした。
同大統領はまず、“ジョー・バイデン大統領(80歳、2021年就任)はウクライナを訪問して、戦争の実態等をよく理解してくれた”とし、引き続いてのウクライナ支援に感謝した。
これに続けて同大統領は、“(24時間内にウクライナ戦争を終結させると豪語する)トランプ前大統領を当地に招待し、武力衝突の規模や悲惨さを目の当たりにさせた上で、24分あれば戦争終結が如何に困難か十分納得させられる”と強調した。
更に続けて同大統領は、“大統領制だからと言って、大統領の思惑だけで事を進めるべきではなく、米国民の総意に委ねられるべきだ”とも付言している。
その上で同大統領は、“米国や欧州連合(EU、1958年前身設立)では、社会や一般の人の意見が重要であり、政策決定や資金拠出等、彼らが納めた税金が基となっている以上、彼らの意思が大切だと理解している”とも言及した。
なお、共和党の大統領予備選に立候補している中で、ニュージャージー州元知事のクリス・クリスティ氏(61歳、2010~2018年在任)や前副大統領のマイク・ペンス氏(64歳、2017~2021年在任)がウクライナ訪問の上、ゼレンスキー大統領と面談しているが、いずれも予備選から撤退してしまっており、目下のところ、共和党内ではウクライナ支援継続に否定的な声が高まっている。
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豪州首相、7年振りに訪中【欧米メディア】(2023/10/23)
10月22日付GLOBALi「
NZ;6年振り返り咲きの保守連立政権、親中政策に転換」で報じたとおり、中道右派・保守政党のNZ国民党が直近の総選挙で大勝し、6年振りに政権返り咲きを果たすことになったが、前回政権時の政策に倣って、親欧米路線ではなく親中政策に舵を切る見込みである。そうした中、2022年に政権を奪取した豪州労働党の首相も、7年振りに中国詣でをすることになった。
10月22日付米
『AP通信』、欧米
『ロイター通信』、豪州
『Skyニュース豪州』等は、2022年に政権を奪取した豪州労働党の首相が、前保守連立政権より政策転換して中国寄りの外交を展開するとの思惑どおり、7年振りに訪中することになったと報じている。
アンソニー・アルバニージー首相(60歳、2022年就任)は10月22日、11月4~7日に中国を公式訪問し、習近平国家主席(シー・チンピン、70歳、2012年就任)及び李強首相(リー・チャン、64歳、2023年就任)と会談すると発表した。...
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10月22日付米
『AP通信』、欧米
『ロイター通信』、豪州
『Skyニュース豪州』等は、2022年に政権を奪取した豪州労働党の首相が、前保守連立政権より政策転換して中国寄りの外交を展開するとの思惑どおり、7年振りに訪中することになったと報じている。
アンソニー・アルバニージー首相(60歳、2022年就任)は10月22日、11月4~7日に中国を公式訪問し、習近平国家主席(シー・チンピン、70歳、2012年就任)及び李強首相(リー・チャン、64歳、2023年就任)と会談すると発表した。
同国首相の訪中は、前保守連立政権の首相が2016年に訪問して以来となるが、今回の同首相訪問は、主に中国向け主要輸出産品である豪州ワインへの不当関税賦課問題是正にあるとする。
同首相は、前政権が推進していた、中国対峙を念頭のインド太平洋地域における安全保障強化についてジョー・バイデン大統領(80歳、2021年就任)と協議するため、10月22日から訪米することになっている。
同首相としては、同盟関係にある米国とは、政権が替わったからと言って、AUKUS(2021年発足の豪州・米国・英国の軍事同盟)等を反故にしたりせず、連携維持・強化が必要と明確に考えているものの、米国による対中経済制裁に与することは避けたい意向とみられる。
すなわち、同首相は、中国側が10月21日、“ワイン関税に関する中国の政策を今後5ヵ月間で見直すことに合意”したことを評価し、今回の訪中に繋がったとしている。
同首相は、“豪州の主要輸出産品であるワインが、最大の市場である中国向けに復活できるとの確信が高まった”とし、“ワイン産業に10億豪州ドル(6億3,100万ドル、約947億円)以上の売り上げをもたらすことになろう”と強調している。
かかる中豪関係の改善の背景には、2022年12月のペニー・ウォン外相(54歳、2022年就任)による豪州外相としての4年振りの公式訪問、更には、今年10月初めに3年間勾留されていた中国系豪州人ジャーナリスト成蕾氏(チェン・レイ、48歳、2012~2020年に中国国営英語ニュースチャンネルCGTNキャスターだった際、中国国家転覆罪等の容疑で逮捕)の解放があったとみられる。
なお、同首相は中国首脳と会談後、上海で開催される第6回中国国際輸入博覧会(注後記)を視察する予定である。
一方、同首相は訪中後、すぐさま米国にとんぼ返りして、11月15~17日にサンフランシスコで開催される環太平洋経済連携会議(APEC、1989年設立)に出席する。
(注)中国国際輸入博覧会:中国政府が輸入拡大に向けて行われる、輸入をテーマとする展示会。会場は、上海市青浦区にある国家会展中心。2017年5月、習近平国家主席が、一帯一路国際協力サミットフォーラムにて開催を提唱したもので、第6回博覧会は11月5~10日の間に開催される。
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