トランプ、共和党予備選で独り勝ち続けるも相変わらずの暴言にネット上では非難の声【米メディア】(2024/02/26)
ドナルド・トランプ前大統領(77歳、2017~2021年在任)は、2月24日実施のノースカロライナ州における共和党予備選でも勝利を収め、益々勢いをつけている。しかし、相変わらず、“移民は米国を亡ぼす”等の暴言を吐いており、ネット上では“自身も移民の子孫である上、3人のうちの2人の妻も移民だ”等の非難の声が上がっている。
2月25日付
『AP通信』は、ドナルド・トランプ前大統領による「移民が我が国を亡ぼす」
との演説にネット民から非難の声が上がっていると報じた。
ドナルド・トランプ前大統領は、2月24日実施のノースカロライナ州における共和党予備選でも勝利を収めた。
同州は、競争相手のニック・ヘイリィ候補が知事を二期務めた地元であるにも拘らず、トランプの勝利でいよいよ予備選争いに勢いづいている。...
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2月25日付
『AP通信』は、ドナルド・トランプ前大統領による「移民が我が国を亡ぼす」
との演説にネット民から非難の声が上がっていると報じた。
ドナルド・トランプ前大統領は、2月24日実施のノースカロライナ州における共和党予備選でも勝利を収めた。
同州は、競争相手のニック・ヘイリィ候補が知事を二期務めた地元であるにも拘らず、トランプの勝利でいよいよ予備選争いに勢いづいている。
ただ、慢心からか、支持者受けする極論を述べるのはいつものことで、投票日当日にワシントンDCで開催された米保守主義組合(ACU)主催の保守政治行動会議(CPAC、注後記)において、“移民は米国を亡ぼす”元凶だと演説した。
すなわち、トランプは、“ものすごい数の移民が入国しようとしているが、それによって米市民の生活が脅かされ、やがては国自身も衰退してしまう”として、“メディアは叩くかも知れないが、自身としては大胆な国外追放措置を取らねばならないと考えている”と強調した。
これに対して、ネット民からは早速次のような非難の声が挙げられている。
●あるSNSユーザー:トランプの祖父であるフレデリック・トランプ(1869~1918年)はドイツ移民。よって、トランプは移民の子孫。
●別のユーザー:トランプの2番目の妻マーラ・メープルス・トランプ(現60歳、1993~1999年婚姻関係、女優)を除いて、最初の元妻イバナ・トランプ(1949~2022年、1977~1992年婚姻関係、チェコスロバキア出身の元モデル)も現妻メラニア・トランプ(現53歳、2005年結婚、ユーゴスラビア(現スロベニア)出身の元モデル)も移民。
●また別のユーザー:移民を追い出すということは、現妻のメラニアも追い出すのか。
●民主党バイデン候補陣営:
(1)トランプはアドルフ・ヒトラー(1889~1945年)の真似をし、金正恩総書記(40歳、2011年就任)を称賛し、そして独裁者かつ米民主主義の脅威であるウラジーミル・プーチン大統領(71歳、2000年就任)と友好関係にあるような、とんでもない人物。
(2)数百万人もの移民を収容所に送り込むとの暴挙に出ようとしているだけでなく、2020年の前回大統領選でジョー・バイデン大統領(81歳、2021年就任)に700万票も得票数で大敗しているのに、依然負けていないと嘘をつき続けていると非難。
(注)CPAC:全米の保守主義の活動家・政治家が出席する、年に1度のスピーチ討論会。ACUに加えて100を超える組織も出席している。
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ミャンマー、アフガニスタンを抜き世界最大のアヘン供給国となる(2023/12/13)
国連の最新報告によると、2023年の世界のアヘン生産量は、これまで最大だったアフガニスタンを抜いてミャンマーが最大となっている。
12月12日付米
『Forbes』:「ミャンマーがアフガニスタンを抜き世界最大のアヘン生産地となる」
国連報告によると、ミャンマーでは政治紛争によりアヘン生産者が増えており、一方アフガニスタンではタリバンによる徹底したアヘン取締りが行われていることから、ミャンマーがアフガニスタン抜いてアヘン生産の最大生産国となったという。
国連薬物犯罪事務所(UNODC)によると、ミャンマーでは今年、1080トンのアヘンが生産された。...
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12月12日付米
『Forbes』:「ミャンマーがアフガニスタンを抜き世界最大のアヘン生産地となる」
国連報告によると、ミャンマーでは政治紛争によりアヘン生産者が増えており、一方アフガニスタンではタリバンによる徹底したアヘン取締りが行われていることから、ミャンマーがアフガニスタン抜いてアヘン生産の最大生産国となったという。
国連薬物犯罪事務所(UNODC)によると、ミャンマーでは今年、1080トンのアヘンが生産された。これは前年の約790トンから36%増で、同国の生産量として2001年以降最大となる。
アヘンはケシ属植物から採取され、ヘロイン生産の主要な原料となっており、高い中毒性のある麻薬となる。ケシ栽培はミャンマーで2021年民主政権が追放されて以来急速に拡大し、昨年から今年にかけ18%拡大した。軍事クーデターにより、より多くの人が内戦による暴力や不安から、農業に就いているためである。
UNODCは、現状のままだと、政情不安や経済問題がのしかかり、農家は他の選択肢がなく、また規制もないため、アヘン栽培者が更に増加すると指摘する。民族間や軍との紛争が絶えないシャン州や国境地帯での情勢悪化により、この傾向に拍車がかかるともみられている。
アフガニスタンでは、タリバンがケシ栽培を厳しく規制したことで、昨年からアヘン生産が95%減少した。
同国は長年、世界でヘロイン生産最大の国で、今年時点でも330トンを生産している。タリバンによる徹底した生産規制により、アヘンの世界的不足がおき、価格が値上がりしているため、更に生産が加速するとみられている。
国連報告によると、ミャンマーのアヘン経済規模は10億ドルから25億ドル。この数字はアヘンの国内消費量と輸出量を足したもので、2022年のミャンマーのGDP(国内総生産)の2~4%にあたる。
国連の報告によると2023年、アフガニスタンを追い抜きミャンマーが世界のアヘン生産のトップとなった。
国連薬物犯罪事務所(UNODC)が12日発表した報告によると、アフガニスタンでは2022年タリバンが麻薬を禁止してからアヘン生産が95%減少し、世界的供給国がミャンマーに移った。2021年に起きたクーデターにより、政治、社会、経済不安にあえぐミャンマーでは多くの国民がケシ栽培を始めているという。
ミャンマーの農家は、ケシ栽培から75%の収入を得ている。ケシの平均価格は1キロあたり355ドルに達っしているといい、昨年から今年にかけ違法栽培耕地が18%増加し4万100ヘクタールから4万7000ヘクタールに拡大した。
2013年のピーク時の5万8000ヘクタールには届かないが、3年連続して拡大しておりアヘン生産が広がりつつある。国連は東南アジアのアヘン生産は貧困、政府支援不足、地域の経済不安が根源にあると指摘する。
北東ミャンマーはラオスとタイと国境を接する悪名高い「ゴールデントライアングル」の一角で、法に縛られないことからアヘンやヘロインの生産が歴史的に盛んな場所だった。だがここ数十年では、アヘンの生産が減少しており、タブレット状や結晶状のメタンフェタミンが代用されていた。
UNODCは、麻薬生産の増加が、カジノや詐欺、麻薬密売、マネーロンダリング、オンライン犯罪行為等に波及する危険を指摘する。
アフガニスタンは数年間、世界最大のアヘン生産国だったが、2021年政権を取り戻したタリバンが違法麻薬の取締を約束してから栽培は激減。ケシは昨年、アフガンの農業生産高のほぼ3分の1を占めていたが、耕地は2022年の23万3000ヘクタールから、2023年は1万ヘクタールに縮小している。
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