1月30日付米
『ウェスターン・ジャーナル』オンラインニュース(2008年創刊の保守系メディア):「中国軍爆撃機、南シナ海航行中の空母“セオドア・ルーズベルト”に向けて攻撃シミュレーションを実行」
米空母“セオドア・ルーズベルト”が率いる空母打撃群が1月23日、南シナ海を航行中にPLA爆撃機が攻撃シミュレーションを仕掛けてきたという。
米『ビジネス・インサイダー』オンラインニュース(2009年設立)報道によれば、同日にはPLAのH-6K爆撃機8機、J-16戦闘機4機、Y-8対潜戦闘機1機が台湾領空に侵入していたという。...
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1月30日付米
『ウェスターン・ジャーナル』オンラインニュース(2008年創刊の保守系メディア):「中国軍爆撃機、南シナ海航行中の空母“セオドア・ルーズベルト”に向けて攻撃シミュレーションを実行」
米空母“セオドア・ルーズベルト”が率いる空母打撃群が1月23日、南シナ海を航行中にPLA爆撃機が攻撃シミュレーションを仕掛けてきたという。
米『ビジネス・インサイダー』オンラインニュース(2009年設立)報道によれば、同日にはPLAのH-6K爆撃機8機、J-16戦闘機4機、Y-8対潜戦闘機1機が台湾領空に侵入していたという。
また、英国『フィナンシャル・タイムズ』紙(1888年創刊)は、“ある関係者の証言によると、H-6K爆撃機のパイロットの操縦室内のやり取りで、米空母に対して対艦ミサイル発射の攻撃シミュレーションを実行する旨の会話がなされたという”と報じた。
台湾NGO国防安全研究所(2018年設立)研究員の蘇紫雲(スー・ツーユン)氏は、“これは明らかに対艦攻撃の脅しに他ならない”とコメントしている。
同紙記事によると、PLAは1月23日に台湾の防空識別圏(ADIZ、注後記)に11機の戦闘機を侵入させ、翌日には15機を飛行させたという。
米インド太平洋軍のマイク・カフカ報道官は『ビジネス・インサイダー』のインタビューに答えて、“米空母打撃群はPLA海軍及びPLA空軍の行動を常に監視しているが、目下のところ米戦艦、航空機、乗組員にとって脅威となる行動は認められていない”と表明した。
同報道官は、“但し、中国軍のこれらの活動は、公海や領空において周辺国や領有権を争っている当事国に対する威嚇や強制力を誇示する以外の何ものでもない”とし、“米軍は、国際法に則ってこれら海域において監視飛行、監視航行を実施することによって、これら活動を阻止する作戦を継続する”と明言した。
中国国営メディア『環球時報』は、“PLAの爆撃機群は米空母の行動を抑止するだけでなく、対艦攻撃の訓練の標的としたと推測される”と報じている。
国務省は中国軍の領空侵犯飛行に対して、“米国は、中国による台湾含めた近隣諸国への威嚇行動に重大な懸念を持っている”とした上で、“中国に対して、武力・外交・経済力による圧力をかけるのではなく、選挙で民主的に選ばれた台湾代表と対話するよう求める”との声明を発表している。
1月31日付台湾『台北タイムズ』紙(『ロイター通信』配信):「米国、中国軍戦闘機の南シナ海威嚇飛行を非難するも、米軍にとっては何ら脅威ではないと表明」
米海軍の高官は、中国軍戦闘機が米空母打撃群に威嚇飛行を仕掛けてきたことに関し、“戦闘機は米空母に250海里(463キロメートル)至近まで飛行してくることはなかった”として、何ら脅威とはならなかったと述べている。
東アジア海域の安全保障・外交問題関係者は、“中国軍戦闘機群が1月23日午前から台湾が実効支配しているプラタス諸島(東沙)領空に侵入してきたが、丁度同じ頃、米空母打撃群が同諸島南を航行していた“とし、”今回の中国軍の行動は、台湾そのものに対するというより、米軍が南シナ海に入ってくることを阻止したいがために仕掛けてきた行動と考えられる“と分析している。
一方、中国国防部(省に相当)は1月28日、“台湾独立という動きは戦争を意味する”とした上で、かかる“挑発”や域外国の干渉に対しては、武力で対応すると宣言している。
(注)ADIZ:各国が防空上の必要性から領空とは別に設定した空域のこと。ここでは、常時防空監視が行われ、通常は強制力はないが、あらかじめ飛行計画を提出せず、ここに進入する航空機には識別と証明を求める。さらに領空侵犯の危険がある航空機に対しては、軍事的予防措置などを行使することもある。
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1月15日付米
『Foxニュース』:「米陸軍、中国の海洋進出牽制のため、沖縄で初のミサイル発射実験を実施する計画」
米陸軍は今年、南シナ海における中国の一方的な海洋進出を牽制するため、新たに沖縄で初のミサイル発射実験を実施する模様である。
『星条旗新聞(1861年創刊の米軍に関わる記事発信)』が報じたところによると、高機動ロケット砲システム(HIMARS、注1後記)から長射程地対地ミサイル(ATACMS、注2後記)を発射するというもので、同ミサイルの射程距離は186マイル(約300キロメーター)である。...
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1月15日付米
『Foxニュース』:「米陸軍、中国の海洋進出牽制のため、沖縄で初のミサイル発射実験を実施する計画」
米陸軍は今年、南シナ海における中国の一方的な海洋進出を牽制するため、新たに沖縄で初のミサイル発射実験を実施する模様である。
『星条旗新聞(1861年創刊の米軍に関わる記事発信)』が報じたところによると、高機動ロケット砲システム(HIMARS、注1後記)から長射程地対地ミサイル(ATACMS、注2後記)を発射するというもので、同ミサイルの射程距離は186マイル(約300キロメーター)である。
なお、日本の防衛省高官は、発射実験の有無について確認を控えたが、仮に沖縄に当該ミサイル・システムが搬入されれば、それは初めてのことだとコメントしている。
一方、米国防総省は、本件に関する『Foxニュース』照会に対して、依然回答はない。
一方、1月13日付台湾『台北タイムズ』紙:「米海軍大将、東アジアにおいて中国との緊張が高まる中で訪中」
南シナ海における米中間の緊張が高まる中、米海軍のジョン・リチャードソン大将が1月13日より訪中する。
米海軍発表によれば、1月16日までの間、中国人民解放軍(PLA)の沈金龍(シン・チンロン)海軍副大将や、中国共産党中央軍事委員会重鎮と会談するという。
リチャードソン海軍大将は、特に南シナ海における米中間緊張が高まる中、偶発的衝突等を避けるため、率直な意見交換をしたいと語っている。
リチャードソン海軍大将と沈海軍副大将は、昨年米国で開催された国際シーパワー・シンポジウム(米海軍大学校が1969年以来隔年で開催している国際会議)で初めて面談して以降、直近の12月のテレビ電話会議含めて都合3度会談している。
(注1)HIMARS:長射程の阻止砲撃用として、米陸軍が開発した自走多連装ロケット砲。運用国は、米陸軍・海兵隊の他、シンガポール陸軍、アラブ首長国連邦陸軍、カナダ陸軍、スペイン陸軍。
(注2)ATACMS:米陸軍が開発した長射程地対地ミサイルで、1991年湾岸戦争時に初めて使用され、332発が発射された。また、2003年のイラク戦争時には450発が発射されている。
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