オールスターゲームに初出場した大谷翔平選手、米メディアのコメント(2021/07/19)
オールスターデビューに初めて出場した大谷翔平選手。今年の米野球界最大のスターであるとして米メディアの注目を集めた。
新型コロナの影響で2年ぶりの開催となったアメリカのオールスターゲームは13日、ロッキーズの本拠地コロラド州デンバーで行われた。
『ロサンゼルス・タイムズ』によると、試合開始時の選手紹介で、地元チーム、コロラド・ロッキーズのバド・ブラック監督とショートのトレバー・ストーリーの名前が放送されると、地元の観客が声援を送った。元ロッキーズのスター、ノーラン・アレナドには熱狂的な歓迎の声が上がった。一方、ヤンキースやドジャースの選手にはブーイングが浴びせられた。...
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新型コロナの影響で2年ぶりの開催となったアメリカのオールスターゲームは13日、ロッキーズの本拠地コロラド州デンバーで行われた。
『ロサンゼルス・タイムズ』によると、試合開始時の選手紹介で、地元チーム、コロラド・ロッキーズのバド・ブラック監督とショートのトレバー・ストーリーの名前が放送されると、地元の観客が声援を送った。元ロッキーズのスター、ノーラン・アレナドには熱狂的な歓迎の声が上がった。一方、ヤンキースやドジャースの選手にはブーイングが浴びせられた。MLBオールスターゲームの開始時に紹介された他のほとんどの選手にとっては、観客の歓迎は普段通りのものだったという。しかし、ただ一人だけ、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が紹介されると、満員の球場は一気に盛り上がり、約5万人の観客が熱狂的な声援を送ったという。
『ロサンゼルス・タイムズ』は、大谷の地位、人気、影響力に疑問があったとしても、オールスターゲームに来ていたらそれを払しょくすることが出来ただろうと報じている。今シーズンの前半で、大谷は野球界の最大の魅力のひとつになったと伝えている。オールスターでは、自身の役割を自然にこなしているように見え、落ち着いて自信を持って行動していたと評している。
米『イリノイ・ニューズ・ライブ』も、ほぼ最初からオールスターの注目は大谷に当てられていたと報じている。双方のチームの選手達も、出て来て大谷のプレイを見ていたと伝えている。
なお、米ニュースサイト『デッドライン』は、今年のオールスターゲームは、3年連続で記録的な低視聴率を記録するというスリーストライクを回避できたと伝えている。今年は、視聴者が824万人と、2019年の814万人を上回った。ただし2018年の869万人には届かなかった。
一方、スポーツチャンネル「ESPN」と「ESPN2」で放送されたホームランダービーは、2017年以来最も多くの視聴者を獲得した。ニューヨーク・メッツの一塁手、ピート・アロンソが2年連続で優勝したこのイベントは、ESPNでは635万8千人、ESPN2では76万7千人の視聴者を含め、平均視聴者数712万6千人を記録した。最高視聴者数は、大谷翔平選手とフアン・ソト選手のスウィングオフが行われた午後9時30分から9時45分(米国時間)で868万5千人となった。
米ニュースサイト『アクシオス』は、大谷選手がオールスターゲームで着用したジャージが、MLBチャリティを目的としたオンラインオークションで、他の選手を大幅に上回る落札額となったと伝えている。大谷選手のサイン入りジャージの最高入札額は11万1120ドル(約1200万円)だったのに対し、次に高額だった他選手の入札額は5010ドル(約55万円)だった。また、大谷選手の入札数は100件だったのに対し、次に多かったタティス選手の入札数は40件だったという。
大谷選手がオールスターゲームで履いたスパイクなどが、アメリカ野球殿堂博物館に寄贈されることになったが、米スポーツニュースサイト『アーチ・スポーツ』によると、同館の副館長であるジョン・シェスタコフスキー氏は、「野球の歴史にとって非常に重要なことです。彼は野球の歴史を作り続けています。」と、大谷選手の影響力を語った。
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英国は12~17歳の子供へのコロナワクチン接種を推奨しない可能性(2021/06/21)
英国のリズ・トラス国際貿易相は16日、英国予防接種・免疫合同委員会(JCVI)が18歳未満への接種を推奨しないと理解していると述べた。JVCIは、重症化が稀な子供よりも、世界中のリスクの高い人々に予防接種を先に行うべきだと提案する見通しとなっている。
英
『BBC』によると、英国政府は、7月19日までに18歳以上のすべての人に1回目のワクチンを、成人の3分の2に2回目のワクチンを接種することを目標としている。こうした中、最近、医薬品・医療製品規制庁(MHRA)がファイザー社製コロナワクチンの12~15歳への使用を承認したことを受けて、英国のコロナワクチン接種プログラムに子供たちが含まれるのではないかという憶測が流れていた。
しかし、英国のワクチン専門家で構成された、政府に助言を行う委員会であるJCVIは、子供への接種については正式な見解を発表する前に、米国やイスラエルなど他国でワクチンを接種した子供たちの安全性に関するデータを待つ可能性があると見られている。...
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英
『BBC』によると、英国政府は、7月19日までに18歳以上のすべての人に1回目のワクチンを、成人の3分の2に2回目のワクチンを接種することを目標としている。こうした中、最近、医薬品・医療製品規制庁(MHRA)がファイザー社製コロナワクチンの12~15歳への使用を承認したことを受けて、英国のコロナワクチン接種プログラムに子供たちが含まれるのではないかという憶測が流れていた。
しかし、英国のワクチン専門家で構成された、政府に助言を行う委員会であるJCVIは、子供への接種については正式な見解を発表する前に、米国やイスラエルなど他国でワクチンを接種した子供たちの安全性に関するデータを待つ可能性があると見られている。MHRAの承認は、米国で行われた2,200人の青年を対象としたファイザーのワクチンの試験結果に基づいているが、サンプル数が限られていることが問題視されている。
専門家らは、子どもたちにとっての接種のメリットとリスク、その他の幅広い倫理的問題などを、考慮しようとしている。日本だけでなく英国でも、新型コロナウイルスによる子どもの重症化や、死亡例は極めて稀であり、英国では基礎疾患や生命を脅かす重篤な疾患を持つ子どものみ重症化したり死亡したりしている。そのため、ワクチン接種による子どもたちへの直接的な利益は少ないと考えられている。世界では何百万人もの成人がまだワクチンを接種していない中、英国で子供たちにワクチンを接種することが道徳的に正しいのかどうかを疑問視する専門家もいる。
一方で、子どもたちにワクチンを接種することで、社会全体の感染を減らし、最もリスクの高い大人や弱者を保護し、学校の開校を維持することができると主張する専門家もいる。
米『ロサンゼルス・タイムズ』は、米国では「パンデミックが発生した当初から、医師や公衆衛生関係者は、流行を食い止めるためには、ワクチンの普及が最も効果的であると考えていた。しかし、この常識を子供にも適用すべきかどうかを疑問視する医学専門家が増えてきた」と報じている。
ファイザーとモデルナが製造したワクチンのどちらも、子供を対象とした徹底的な臨床試験がまだ行われていないためだ。最近では、ワクチンを接種した10代の若者に起こりうる副作用として、心筋炎が数十件確認された。いずれの患者も死亡したり、重篤な心臓障害を起こしたりしてはいないが、長期的な影響については確認が出来ていない。
6月10日の時点で、米国における30歳未満のワクチン接種後の心筋炎または心膜炎に関連する疾患は226件確認された。CDC予防接種安全局の副局長であるトム・シマブクロ博士によると、通常、この年齢層では100件以下の症例が予想されるという。
ジョンズ・ホプキンス大学の公衆衛生専門家であるマーティン・マカリー博士は、米国でのパンデミックが終息しつつあり、子供たちの重症化のリスクも限られていることから、子供への予防接種がパンデミックの早期終息につながるかどうかは、もはや明らかではないと述べている。マカリー博士は、健康な子供たちにコロナワクチンを接種することを推奨する前に、「よく考える」よう同僚たちに呼びかけている。マカリー博士は、様々なデータを考慮すると、「現段階では、推奨するだけの正当な理由が見つからない」としている。
イスラエルの『イスラエル・ナショナル・ニュース』によると、コロナワクチンの接種が最も進んでいる国の一つであるイスラエルでも、93人の医師が共同抗議書簡に署名し、子供へのコロナワクチンの投与を控えるよう呼びかけたという。
医師らは、「科学界では、ワクチンでは集団免疫を獲得できないという意見が有力になっており、したがって、リスクのある集団を守るために子どもたちにワクチンを接種する利他的な正当性は今のところない」と指摘している。現在でも、ワクチンがウイルスの拡散を防ぐかどうか、どのくらいの期間保護できるかは不明であり、「私たちは、一握りの子供でさえも、彼らにとって危険ではない病気に対する大量のワクチン接種によって危険にさらすべきではないと信じている」と主張している。「このワクチンが、成長、生殖器、不妊など、現時点ではまだ発見されていない長期的な悪影響を及ぼす可能性も否定できない」と述べている。
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