日本を含めて世界で5つの変わったクリスマスの習慣【米メディア】(2022/12/27)
米メディアが、日本を含めて世界で5つの変わったクリスマスの習慣について特集している。
12月26日付
『CNNニュース』は、「世界で変わったクリスマスの習慣」と題して特集している。
●日本:フライドチキン
日本では特に広くクリスマスを盛大に祝う慣習はないが、何故か多くの人が一斉にケンタッキー・フライド・チキン(KFC、1952年設立)を買い求めている。
この仕掛けは、KFCが1974年に売り上げ増のためにクリスマス時期のキャンペーンとして始めたものであったが、今は大成功となっていて、多くの顧客が店に列を作ってバケツサイズのフライドチキンを買っている。...
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12月26日付
『CNNニュース』は、「世界で変わったクリスマスの習慣」と題して特集している。
●日本:フライドチキン
日本では特に広くクリスマスを盛大に祝う慣習はないが、何故か多くの人が一斉にケンタッキー・フライド・チキン(KFC、1952年設立)を買い求めている。
この仕掛けは、KFCが1974年に売り上げ増のためにクリスマス時期のキャンペーンとして始めたものであったが、今は大成功となっていて、多くの顧客が店に列を作ってバケツサイズのフライドチキンを買っている。
そして今や、何週間も前から予約を入れる必要がある程になっている。
なお、KFC創業者のカーネル・サンダース人形は、店の前でサンタクロースのいで立ちで顧客を迎え入れている。
●ウェールズ:馬の頭蓋骨
英国南西部のウェールズ(カントリー)では、クリスマスから新年早々までの間、馬の頭蓋骨を持って練り歩く“マリー・ルイード”という伝統行事がある。
馬の頭蓋骨を被った人に昔の民族衣装を着けた人々が同行して、讃美歌を歌いながら隣近所を戸別訪問し、飲み物や食べ物をもらい受けるというものである。
記録では1800年に始められたとされ、それ以前の昔に流行った異教徒の習慣がルーツになっていると考えられている。
なお、少々気味の悪いいで立ちの“マリー・ルイード”であるが、その訪問を受けることは縁起が良いとされている。
●スペイン:数字の2(大便の意の俗語)
北東部のカタルーニャ自治州(首都バルセロナ)では、カガネル(排便人形)を飾る。
起源は不確かだが、17か18世紀に流行り始めていて、豊穣・健康・繁栄を願って飾られたとされている。
なお、カガネルは同州以外でも、また欧州他国でも見受けられるが、旅の土産としたらバルセロナがベストであろう。
何故なら、しゃがんだ姿勢の著名人・アスリート・政治家等のカガネルが手に入るからである。
例えば、ドナルド・トランプ前大統領、ジャスティン・トルドー加首相等の人形もある。
(編注;“数字の1”は小便の意の俗語)
●イタリア:魔女
ベファーナと呼ばれる魔女が、前日までの一年間に良い子だった子供に素敵なプレゼントを配るとされている。
醜い老婆が箒に跨って1月5日の夜に子供のいる家を回り、良い子だった子供の靴下には素晴らしい贈り物を、悪い子の靴下には石炭、玉ねぎ、あるいはニンニクを入れていくと言われている。
彼女は、サンタクロースのように煤まみれの煙突から入るが、帰るときにはきれいに掃き掃除して去るとされている。
この風習は古代ローマ(紀元前753年~554年)の時代に始まったとされ、目下イタリアでは翌日の1月6日がエピファニー(公現祭;東方の三博士のベツレヘム来訪を祝う日)の祝日となっている。
●アイスランド:化け猫
ユールキャットと呼ばれる、クリスマスイブに雪深い田舎を徘徊する化け猫の伝承話がある。
大きさは人間位から住宅並みに大きいものまで様々で、爪も歯も強靭で人を食い殺すと言われている。
19世紀か、それ以前から言い伝えられているもので、新しい服をもらえる程良いことをした人は安全だが、そうでない人は食い殺されるとされている。
そこから発して、クリスマス時期の服のドネーションの慣習に結びついている。
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2023年はアジア旅行が増加(2022/12/26)
ほぼ3年間続いたコロナ禍の制限から回復しつつある今、米国国内ではアジア方面への旅行需要が高まりを見せているという。
12月25日付米
『CNBC』:「2023年は海外旅行が回復傾向、アジアや欧州が人気」:
米国国内ではコロナ禍が収まり、また海外でも渡航制限が解除されたことで、2,3年越しに旅行熱が高まっているという。
観光市場調査会社「デスティネーションアナリスト」が11月に行った調査では、国内旅行より海外旅行に興味があるとした人は31%で、今年2月から6ポイント増加している。一方、旅行予約サイト「Hopper」によると、今月はじめに検索された2023年のフライト便の62%が国際便で、昨年同期比で55%増となった。...
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12月25日付米
『CNBC』:「2023年は海外旅行が回復傾向、アジアや欧州が人気」:
米国国内ではコロナ禍が収まり、また海外でも渡航制限が解除されたことで、2,3年越しに旅行熱が高まっているという。
観光市場調査会社「デスティネーションアナリスト」が11月に行った調査では、国内旅行より海外旅行に興味があるとした人は31%で、今年2月から6ポイント増加している。一方、旅行予約サイト「Hopper」によると、今月はじめに検索された2023年のフライト便の62%が国際便で、昨年同期比で55%増となった。
今年の海外旅行保険の売上は、パンデミック以降2019年並に回復。2020年~21年は健康不安や渡航制限を理由に、国内旅行が主流で、国立公園の来場者は増加し、アウトドア人気からRV車のレンタルが増加した。
今年も海外旅行が回復していたのだが、年始のオミクロン株感染拡大で旅行熱はやや冷え込んだ。そのため積もり積もった旅行熱を表す「リベンジ旅行」がトレンド入りし、リモートワークの浸透で行きたかった国に行くことも現実となった。
中国、リビア、トルクメニスタン、イエメンなどの12カ国は今尚ワクチン接種済でも入国を制限しているが、豪州、ブータン、イスラエル、日本、マレーシア、モロッコ、ニュージーランド、フィリピン、シンガポールなど多くの国では、今年制限が解除された。2023年は制限が大きく解除されたことで、アジア地域に注目が集まっている。他の国がまだのところ、10月に渡航可能となった日本への関心は急激に上昇している。
「Hopper」によると、アジア地域が昨年19%から27%となり最も検察が増え、関心の高さを示す。今月初めの国際線検索の8割がアジアやオセアニアとなった。トップ3は往復料金が1200ドルの東京、ホーチミン、バンコクで、ツアー会社「G Adventures」でも、2023年の売上急増トップが日本、タイ、ベトナムとなっている。
一方、数としては欧州方面の人気も落ちておらず、検索数の3分の1は欧州の人気都市が占めている。欧州の旅行について人々はより「クリエイティブ」になっているという。あまり混雑せず費用も安い3月や晩秋のシーズンオフを狙う。世界的にみても傾向は同様で、芸術祭など国際イベントを目当てにしたスコットランドやオーストラリア等が人気だ。
費用面に影響するインフレも旅行には重要だ。消費者物価指数によると、チケットやホテル代は過去1年でそれぞれ36%、3%増しており、海外旅行は来年も値上がりするとみられている。
同日付米『Travel off Path』:「2023年はアジア旅行が回復、行き先人気トップ7」:
ほぼ3年間続いたコロナ禍の制限から回復しつつある今、自然や仏閣を求めてアジア方面への旅行需要が高まりを見せている。実際、米国では2023年の人気旅行先の7割が海外となっている。
アジアは欧州のようにまだ通常通りとはいかないが、今年初頭より状況は改善した。コロナ禍で観光を全面禁止としていた国でも、今は歓迎ムードとなっている。
オンラインの人気旅行代理店「Kayak」は、「検索数の増加」をもとに2023年の渡航先人気を調査。今年は渡航制限が解除された欧州旅行が多くなった。米国と欧州を結ぶ直行便も多く、欧州は行きやすいといえる。だが来年は直行便がない地域を含めて、より遠くへ旅行する人が増えるとみられる。
最もアジアで人気なのは、ベトナムのホーチミン市。仏教とフランス統治時代や共産主義の影響を受ける文化的首都で、ホーチミンの検索は769%増加した。コロナ制限は解除され、国際便は通常に戻り、治安も良い。来年多くの米国人がここを訪れるだろう。
2位は台湾の台北。エネルギッシュな街で中国のようでありながら、西欧文化に習い先進的で民主的。前年比検索数は289%増加。ただきびしい入国制限があり、要件を満たした一部の人のみが渡航できる。
3位は東南アジアで最も発展した都市とも言われるシンガポールで、検索は201%増加。まだ入国に制限があり、旅行保険や渡航2日以内の陰性証明が必要となる。
4位は香港。日本やタイとも違い、コロナ対策で観光客の制限はしないが、厳しい検査体制を敷き、到着後5年間の追跡調査の対象となる。そのため今は良い時期とは言えないが、検索数は190%増加。中国の軍事的動きがあるが、人気は衰えていないようだ。
5位は東南アジアの中で米国人に最も人気なタイで166%増加した。壮大な寺院や古代王宮、ナイトライフ、安価な食も充実している。
6位は日本の東京。美しく、秩序だっていながらも雑多な街東京。有名な寺、壮観な庭園、美術館や博物館など、近代的なビル群が非常に魅力的だ。今厳しい入国制限が解除されたことで、日本への興味は急上昇し、東京の検索は150%増加した。米国からはコロナで減便されていたフライトも再開されている。
7位は中央アジアに位置するテレアビブ。地中海に面した歴史あるメトロポリス。中東で最もリベラルだと評され、134%増加した。
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