スーダン初の人工衛星、中国が打ち上げ実施(2019/11/07)
スーダンの暫定統治機構が5日に明らかにしたところによると、同国で初の人工衛星が、中国から打ち上げられた。衛星の利用目的としては、軍事、経済面や宇宙開発技術の研究などが考えられている。
中国国営の新華社通信の報道を受けて、
『AFP通信』や英
『デイリー・テレグラフ』などが報じた。新華社通信によれば、スーダンの遠隔探査用衛星SSRS-1は3日、中国北部の山西省にある発射台から打ち上げられた。中国がスーダン初の衛星の打ち上げを担ったことで、両国関係の緊密化が浮き彫りになった。
スーダンの暫定統治機構「最高評議会」のアブデル・ファタハ・ブルハン議長が、首都ハルツームで行われた安全保障当局の会合で衛星の打ち上げを発表した。...
全部読む
中国国営の新華社通信の報道を受けて、
『AFP通信』や英
『デイリー・テレグラフ』などが報じた。新華社通信によれば、スーダンの遠隔探査用衛星SSRS-1は3日、中国北部の山西省にある発射台から打ち上げられた。中国がスーダン初の衛星の打ち上げを担ったことで、両国関係の緊密化が浮き彫りになった。
スーダンの暫定統治機構「最高評議会」のアブデル・ファタハ・ブルハン議長が、首都ハルツームで行われた安全保障当局の会合で衛星の打ち上げを発表した。最高評議会は、衛星の利用目的について声明で、「衛星の用途としては、宇宙開発技術の研究や、国の軍事上のニーズのためのデータ収集や天然資源の探査などを想定している。」とした。
最高評議会の報道官はメディアに対し、「中国はこのプロジェクトのパートナーであり、衛星を発射した。」と同国との関係を説明したが、「今後数か月で、衛星はスーダンから監視されるようになるだろう。」と述べた。衛星は中国の民間企業が製造したという。
スーダンは経済危機に苦しむ一方、国家の宇宙技術開発計画を数十年にわたり推進している。バシル前大統領時代の2013年には、同計画の一環として、航空宇宙研究所(ISRA)を設立した。同計画には、人工衛星の観測装置で地表付近の情報を収集するリモートセンシング(遠隔探査)や、ジオインフォマティクス(地球情報学)などの活動が含まれる。
バシル氏は、30年にわたり同国大統領の座を維持していたが、退陣を求める大規模な反政府デモなどの一連の抗議活動が行われた後、今年4月の軍のクーデターによって失脚している。外貨の慢性的不足や高インフレ率などを起因とした経済危機をきっかけに、同氏に対する抗議活動が全国的に拡大した。
軍はクーデターにより実権を握ると、200人以上の人々を殺害し、抗議活動を鎮圧した。スーダンは1993年に米国からテロ支援国家に指定され、その後も指定は解除されていない。アブダラ・ハムドク新首相は、民主的改革を維持し、破綻した経済を立て直すため、米国など西側諸国に敵視政策を止めて支援するよう求めた。しかし、各国が応じないため、スーダンは中国、ロシア、サウジアラビアなどへの接近を強めている。
閉じる
ヘンリー英王子が訪日、ラグビーW杯決勝戦を観戦へ(2019/10/29)
英王室は28日、ヘンリー王子が訪日することを発表した。11月2日に横浜で行われるラグビーワールドカップ(W杯)決勝のイングランド対南アフリカ戦を観戦するという。ヘンリー王子はイングランド・ラグビー協会の名誉総裁を務めている。
『BBC』『デイリー・テレグラフ』『サン』などの英メディアが一斉に報じた。最近南アフリカを訪問したサセックス公爵ヘンリー王子(ハリー王子)は、今回単独で訪日し、妻のメーガン妃や長男のアーチー君は同行しない。王子はイングランド・ラグビー協会の名誉総裁(パトロン)を務めており、熱心なラグビーファンとして知られている。
ヘンリー王子は2003年にオーストラリアで行われたW杯で、イングランドが優勝した試合をシドニーで観戦した。...
全部読む
『BBC』『デイリー・テレグラフ』『サン』などの英メディアが一斉に報じた。最近南アフリカを訪問したサセックス公爵ヘンリー王子(ハリー王子)は、今回単独で訪日し、妻のメーガン妃や長男のアーチー君は同行しない。王子はイングランド・ラグビー協会の名誉総裁(パトロン)を務めており、熱心なラグビーファンとして知られている。
ヘンリー王子は2003年にオーストラリアで行われたW杯で、イングランドが優勝した試合をシドニーで観戦した。2015年に自国で開催された前回W杯では、優勝したニュージーランド・オールブラックスのリッチー・マコウ主将に優勝トロフィーを贈った。エリザベス女王がその栄誉をラグビーファンの王子に譲ったとされている。
イングランドは26日の準決勝で、大会3連覇を目指した前回王者のニュージーランドを19対7で下し、2007年以来の決勝進出を決めた。ヘンリー王子は、インスタグラムに「殆どのラグビーファンのように、2つの偉大なチームが、驚くべきスポーツマンシップを示したところを見ることができてわくわくした。」と公式に祝福の投稿をした。さらに王子は個人的に「ああ、何という試合だ! また我がチームの素晴らしい成果だ。よくやった! 本国にいる我々全員が君たちをとてつもなく誇りに思う。」などとコメントした。
兄のケンブリッジ公爵ウィリアム王子は、ウェールズ・ラグビー協会のパトロンだ。イングランドとウェールズのラグビー協会のパトロンは、エリザベス女王が務めていたが、その職務は2016年に2人の孫の王子たちに引き継がれている。
ウェールズは、20日の準々決勝でフランスに逆転勝ちし、準決勝に進んだ。2人の王子の父で、天皇陛下の即位に伴う即位礼正殿の儀に参列するために訪日したチャールズ皇太子は23日、準決勝を前にウェールズ代表の練習会場を訪れ、チームを激励している。同代表は20日に日本を破った南アフリカと27日の準決勝で対戦し、16対19で惜敗した。
ボリス・ジョンソン英首相も、W杯決勝の観戦のために日本を訪問したいと考えているという。しかし、それは今週の英議会での欧州連合(EU)離脱などをめぐる動き次第と言えそうだ。
閉じる
その他の最新記事