ベニス:観光客の数を制限するため、5ユーロの入場料を徴収する(2024/04/26)
『フランス24チャンネル』4月25日付けによると、イタリアの観光都市ベニスは、観光客の過密状態を緩和するため、4月25日木曜日と5月から7月までの混雑時期に町に入る観光客には、5ユーロの入場料を徴収する実験的な試みを実施する。ベニス市の助役は、入場料を設けた目的として、市の観光と市民生活の調和を取るためだとしている。
4月25日からベニス駅に降り立った旅行者は、ベニス市への入場券(5ユーロ)をQRコード経由でチャージさせられる。ベニス市での試みは、世界で初めてとなるが、これで市内での観光客の過密状態を幾らかでも解消したいと考えている。
ベニス市中央駅のサンタルチア駅前の優雅な広場に、オンライン登録用のQRコードを表示した入場券売り場が設けられた。今回のベニス市でのテーマパークまがいの観光客に対する‘5ユーロの入場料システム’は、2024年中の29日(4月25日:祝祭日と5月から7月の各週末)に限られて実施されるという。...
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4月25日からベニス駅に降り立った旅行者は、ベニス市への入場券(5ユーロ)をQRコード経由でチャージさせられる。ベニス市での試みは、世界で初めてとなるが、これで市内での観光客の過密状態を幾らかでも解消したいと考えている。
ベニス市中央駅のサンタルチア駅前の優雅な広場に、オンライン登録用のQRコードを表示した入場券売り場が設けられた。今回のベニス市でのテーマパークまがいの観光客に対する‘5ユーロの入場料システム’は、2024年中の29日(4月25日:祝祭日と5月から7月の各週末)に限られて実施されるという。
一方、スペインなどでは、観光客の過密状態に対する市民の反対運動が起こっていて、地方自治体に対し、住民への福祉と、経済活動として重要となる観光産業の間に折り合いをつけることを要求している。
なお、ベニス市の観光客に対する入場料システムでは、たかだか5ユーロ(=約800円)の少額を設定し、観光客の数に上限を設けていないなどの緩い規制となっているが、このシステムが成功するか、各方面から注目されている。
ベニス市の観光担当の助役によると、「このシステムは、外国人観光客に対してではなく、専らベニス市近郊の住民がこれまで好き勝手にベニス市に訪れてきたのを抑制するために設けた。」と語った。
ベニス市への入場料は、日中(8:30~16:00)に旧市街を訪れる観光客に適用され、自分のQRコードを決められたサイトにダウンロードする必要がある。
これに違反した観光客には、一応50~300ユーロの罰金が科されることになっている。なお、入場料は多くの除外項目があり、例えば14才未満の未成年者や学生に対しては免除されるという。
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ドイツ:ドイツーロシア国籍の2人をババリア地方でスパイ容疑により逮捕(2024/04/19)
『フランス国際ラジオ局(RFI)』4月18日付けで、元ドイツの情報機関職員が17日水曜日にドイツの機密情報をロシアのスパイに伝えたとの疑惑により捜査され、18日木曜日にはババリア地方で2人のドイツーロシア国籍を持つ容疑者たちが逮捕された、と伝えている。2人の容疑者たちは犯行を否定しているという。
容疑者たちは、ウクライナ東部の新ロシア派の分離派軍事組織に属していた、元戦闘員で、ロシアのためにドイツ側の情報を収集した容疑と、テロ攻撃活動をドイツ国内で計画した容疑で逮捕された。
2人の容疑者は、ドイツのインフラとババリア地方の巨大な米軍基地に興味を抱いていたものと推察される。まさにこの基地で、ウクライナ兵たちがアメリカ製のエイブラハム型戦車の操縦法の訓練を受けていたという。
2人の容疑者のうちの主犯格、ディタ―・Sはロシアとドイツの国籍を持っていて、2023年10月から、ロシアの情報局にドイツ軍の情報を送っていた。...
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容疑者たちは、ウクライナ東部の新ロシア派の分離派軍事組織に属していた、元戦闘員で、ロシアのためにドイツ側の情報を収集した容疑と、テロ攻撃活動をドイツ国内で計画した容疑で逮捕された。
2人の容疑者は、ドイツのインフラとババリア地方の巨大な米軍基地に興味を抱いていたものと推察される。まさにこの基地で、ウクライナ兵たちがアメリカ製のエイブラハム型戦車の操縦法の訓練を受けていたという。
2人の容疑者のうちの主犯格、ディタ―・Sはロシアとドイツの国籍を持っていて、2023年10月から、ロシアの情報局にドイツ軍の情報を送っていた。ドイツのテロ対策検察局のコミュニケによると、ディタ―・Sはドイツの軍事施設や軍事産業企業にテロ攻撃を行う準備をしていたという。もう1人の容疑者、アレキサンダー・Jは最近の3月末からディタ―・Sのスパイ活動に加わったと見られる。
ドイツのナンシー・フェーザー内務大臣は、2人のスパイ容疑者の逮捕とセキューリテイ・サービスの成果を称賛し、「セキュリテイ職員の仕事により、ウクライナに送る貴重な弾薬へのテロ破壊工作や、ウクライナへの軍事援助が台無しにされることを未然に防ぐことができた。」と語った。さらに、「ドイツは、いかなる脅しにも屈しない。」と豪語し、さらにSNSのX上で、プーチン大統領の犯罪政権を強く非難した。
さらに2人の容疑者が逮捕されてから、ドイツのアンナレーナ・べアボック外務大臣は、駐独ロシア大使を呼びつけて、ロシア側への強い非難の意を表した。
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