EIUによれば、円高等により東京が前回より7つ順位を上げて4位、大阪が前回より9つ順位を上げて5位とトップ10に返り咲いた。
1位と2位は、2016年と変わらずシンガポールと香港であった。
また、トップ5には、唯一アジア以外のスイス・チューリッヒが3位に食い込んだ。
一方、アジア経済の原動力となっている中国の主要都市は、個人消費の弱含み、通貨元の下落等により後退した。...
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EIUによれば、円高等により東京が前回より7つ順位を上げて4位、大阪が前回より9つ順位を上げて5位とトップ10に返り咲いた。
1位と2位は、2016年と変わらずシンガポールと香港であった。
また、トップ5には、唯一アジア以外のスイス・チューリッヒが3位に食い込んだ。
一方、アジア経済の原動力となっている中国の主要都市は、個人消費の弱含み、通貨元の下落等により後退した。
以下6位は韓国・ソウル、7位スイス・ジュネーブ、8位フランス・パリ、9位米国・ニューヨーク、10位デンマーク・コペンハーゲンとなった。
また、英国の主要都市は国民投票の結果による通貨安等によりロンドンは、前回6位から18順位を下げて24位、マンチェスターが25順位を下げ51位と大きく順位を下げた。
特にこの1年で大きく順位を上げたのがブラジルの都市で、リオデジャネイロが前回86位から今回27位に、サンパウロが前回78位から今回29位にジャンプアップした。
また、アジアではオーストラリアのブリスベーン、アデレードやニュージーランドのオークランドが順位を上げた。
逆に1番生活費の安い都市は、133位カザフスタン・アルマティであった。
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世界が注目した米大統領選挙で予想を上回り激戦州で勝利をおさめ、9日当選が確実となった共和党ドナルド・トランプ氏。市場は民主党ヒラリー・クリントン氏が優勢だとみていたため、投資家は情報収集に翻弄された。アジア、メキシコの外交は今後どう展開するのであろうか。世界の大国が「再び米国を偉大な国に」のスローガンに乗って今後の世界の方向を指し示した瞬間である。アジアの経済にとっては保護貿易主義を掲げるトランプ氏の政策はマイナスとみられる。今後も市場や各方面で混乱が起きることであろう。
11月9日付
『ロイター通信』は「激戦州でのトランプの意外な勝利で世界市場混乱」との見出しで次のように報道している。
フロリダ、オハイオ州など激戦州で驚きの勝利をおさめた共和党トランプ氏。クリントン氏が勝つと踏んでいた市場には大混乱が起きた。メキシコ、ペソはトランプ氏が大統領になる確率が上がり大下落。メキシコとの自由市場をやめ、移民によるメキシコへの送金に課税する政策キャンペーンにより、ペソは数か月低迷していた。...
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11月9日付
『ロイター通信』は「激戦州でのトランプの意外な勝利で世界市場混乱」との見出しで次のように報道している。
フロリダ、オハイオ州など激戦州で驚きの勝利をおさめた共和党トランプ氏。クリントン氏が勝つと踏んでいた市場には大混乱が起きた。メキシコ、ペソはトランプ氏が大統領になる確率が上がり大下落。メキシコとの自由市場をやめ、移民によるメキシコへの送金に課税する政策キャンペーンにより、ペソは数か月低迷していた。
同日付中国
『人民日報』は「選挙結果は米中の未来を決める」との見出しで次のように報道している。
2人の候補の政策は真逆であり、民主クリントン氏は社会政策への介入に重点を置き、外交では強硬派、アジア安定に寄与し同盟国は米国の恩恵を受けるだろう。
共和党トランプ氏は保守的社会経済政策を打ち出し、経済介入は縮小、「米国の伝統」を取り戻そうとする。外交では保守派で国内経済に重点を置く。
クリントンが選ばれたら、オバマ大統領の政策を引き継ぎ、就業率62.9%と最低の経済は今後も回復が見込めない。更に米国の政策は平等に重点を置きすぎており、それが伝統的価値観をゆがめ競争力を弱めている。
伝統を重んじ高いモチベーションをもつ勤勉な米国人は、差別を持ち続けている傾向にあるので、クリントンが選ばれると、この社会バランスが乱されるのである。国際情勢に関しては、オバマとクリントンの政策は国力を削ぐ。
トランプ氏が選ばれると外交が中国はやりやすい。一方、多くの中国人はクリントンが勝てば、米国の力は増しそれゆえ中国にも有利となる。
同日付英
『BBC』は「選挙2016: 結果によりアジア市場に動揺」との見出しで以下のように報道している。
選挙予測が進むにつれアジア投資家は懸念を示し、市場は動揺した。市場の見方ではクリントンの安泰勝利と見られており、「接戦」でも十分動揺を与えるものだった。アジア市場全般で株安、円を含み通貨安となった。一方メキシコでもペソが安値をつけた。
日経225は5.2%下げ、香港ハンセンは3.8%、中国上海総合指数は1.6%の下げ幅となった。豪(ASX)200は2.1%、韓国(KOSPI)は3.1%のダウンとなった。欧米市場は前日高値で取引を終了したが、水曜市場が開くと米国株は4%の急落となった。
アジア経済にとってキャンペーンでの保護貿易主義を原因としてトランプ大統領はマイナスとみられる。クリントンは「既知のデビル」、一方トランプ氏は「偉大な不審者」と例えられる。
国際情勢で比較的安定とされる日本円だが、円高が進み、投資家はクリントン勝利への期待が薄いことがわかる。
同日付香港
『香港フリープレス』(AFP通信引用)は「米国選挙:ドナルド・トランプのリードで市場が急落」との出しで以下のように報道している。
ドナルドトランプ氏がリードしているため、水曜の市場は急激落下、メキシコペソは暴落した。安全な円、金先物は高騰した。クリントン優勢だと信頼していた市場は激戦の様子をみて激震。誰もが予測していなかった。
シュティーフェル・ニコラウス・アンド・カンパニーの資金運用マネージャーは「揺れが予想されますのでシートベルトをお締めください」とおどけ「投資家は情報収集に必死だ」という。
ユーロは対ドル1%高く、金先物価格は1.6%高の1305ドルで取引されている。原油価格も下落、WTIで3.3%、ブレントで2.8%下げた。
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