新型肺炎、米国南部で若者中心に感染者急増(2020/06/29)
新型肺炎の感染者が250万人を超えた米国では、南部で感染が再拡大している。特に、若者を中心に拡がっており、テキサス州とフロリダ州では若者が集まりやすいレストランやバーに対し営業制限の強化に出た。
仏
『RTL』によると、3月から5月にかけてロックダウン措置を取ったおかげで、フロリダ州では感染者数が落ち着いてきていた。しかし、観光業に大きく依存する州は6月に経済を再開させた。それに伴い、若いアメリカ人旅行者が多く集まり、フロリダ州マイアミの有名なオーシャンドライブ通りでも、ミズーリ州、テキサス州、またジョージア州など他の州から来た若者達がビーチを出歩き、夜は集まってお酒を飲んで騒いでいる状態が連日続いていた。...
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『RTL』によると、3月から5月にかけてロックダウン措置を取ったおかげで、フロリダ州では感染者数が落ち着いてきていた。しかし、観光業に大きく依存する州は6月に経済を再開させた。それに伴い、若いアメリカ人旅行者が多く集まり、フロリダ州マイアミの有名なオーシャンドライブ通りでも、ミズーリ州、テキサス州、またジョージア州など他の州から来た若者達がビーチを出歩き、夜は集まってお酒を飲んで騒いでいる状態が連日続いていた。
その結果、若い人中心に感染者数が急増した。フロリダ州では、過去2週間、ほぼ毎日のように新規感染者数の記録が更新され、26日金曜日には24時間での新規感染者が9,000人確認された。何よりも、特徴的なのは感染者の平均年齢である。2ヵ月前の新規感染者の平均年齢が65歳だったのに対し、現在の平均は33歳にまで下がった。
デサンティス州知事は26日、フロリダ州で若者の間の感染拡大が「爆発的感染」に直面していると語った。封鎖が解除されてから、若者は外に出歩くようになり、夜の遊びも再開したことが原因だと見られている。現在 15歳から44歳の検査数に対する陽性率は20%に近くに上がっており、感染対策を取っていないバーも多いことから、州知事はバーでのアルコール摂取の禁止を発表した。ただし、持ち帰りやレストランでのお酒の提供は許可されている。
仏『ルポワン』によると、米南部テキサス州でも感染者が再び増加しており、アボット州知事はバーの営業を禁止し、レストランの入店者数を「定員の75%」から50%に引き下げるよう命じた。
州知事は「最初からやり直すとすれば、感染の拡がりが速いバーの再開を遅くすべきだ」と語り、「人々は親しくなるため、飲むため、社交の場として」バーに行くため、新型肺炎にとっては恰好の材料だと指摘した。
テキサス州は米国の中でも最初に経済を再開させた州の1つで、5月1日からレストラン、ショッピングセンター、映画館、およびお店で、定員数を減らしての営業再開が許可されている。
パスツール研究所の元所長で、現在、「グローバルウイルスネットワーク」代表のブルショー医師は、『フランス アンフォ』の取材に対し、米国での感染の再拡大は、新型肺炎の第2波ではなく、十分に封じ込められなかった最初の波の継続だとコメントしている。
このような事態を招いたのは連邦政府による統制の欠如と、米国内での均一な規則の欠如また、ロックダウンの解除が早すぎたことあると説明している。
そしてフロリダでの重要な点は、若者達から老人ホームや高齢者への感染のリスクだと指摘している。感染が拡がった場合は恐ろしい状況になると、懸念を表明した。
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フランス、夏休みの3密対策にキャンピングカーの購入が急増(2020/06/26)
新型肺炎が世界で猛威を振るい、人の移動が自粛や渡航制限で激減した。その影響で、フランスの観光産業も打撃を受けているが、キャンピングカー業界だけは、逆に前例のない売り上げの成長を経験している。販売だけでなく、レンタルも爆発的な売り上げの伸びを見せており、今年の夏は「安全」を売りにしている休暇に人気が集中している。
仏
『RTL』は、キャンピングカーはこの夏の真のスターだと報じている。販売とレンタルが大幅に増加しており、夏の間中、フランスの道路でこのキャンピングカーを見かけることになるだろうと予測している。
外出制限が解除された5月11日以降、新しいキャンピングカーが3,500台販売された。新車の場合、平均価格は45,000ユーロ(約540万円)とけっして安くはない。そのため、レンタルも人気を集めており、レンタル会社では予約が50%増となっているという。...
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『RTL』は、キャンピングカーはこの夏の真のスターだと報じている。販売とレンタルが大幅に増加しており、夏の間中、フランスの道路でこのキャンピングカーを見かけることになるだろうと予測している。
外出制限が解除された5月11日以降、新しいキャンピングカーが3,500台販売された。新車の場合、平均価格は45,000ユーロ(約540万円)とけっして安くはない。そのため、レンタルも人気を集めており、レンタル会社では予約が50%増となっているという。
これまでキャンピングカーでのバカンスを考えたことのなかった若い家族層が、この業界に目を向け始めたと見られており、キャンピングカーならではの、3密を避けた安全な環境での宿泊や食事や移動ができることが魅力となっている。
仏『フランス3』によると、キャンピングカー業界は2ヵ月間のロックダウン時に経験した業績不振を取り戻す勢いで、今売り上げが伸びているという。
こうした売り上げの伸びに対し、通常は売上高の40%を占める春の見本市や展示会での販売が、その時期に外出が出来なかった顧客たちが購入していることで埋め合わせになっているという見方がある。
しかし、業界関係者の中では、これはただの時期のずれではないという印象も強い。キャンピングカーでの休暇は、接触相手が家族に限定され、感染リスクを避けて過ごすことが出来るという魅力があり、今年購入を決断した顧客が多くいるという。
『フランス アンフォ』によると、あるキャンピングカーの販売店では、売り上げが前年の4倍に達しており、より若い世代の家族による購入が増えているという。シャワーやミニキッチンなど、設備の充実しているキャンピングカーは、従来フランス人にとって年配層の休暇の楽しみ方、というイメージがあったが、コロナ禍でそのイメージが変化したという。
キャンピングカーのメーカーも注文が殺到しており、キャンピングカー業界は、観光産業の不振とは無縁となっている。
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