イスラエル、ファイザーワクチン2度目の投与で92%の有効性があることを確認(2021/01/29)
イスラエルで2番目に大きい健康維持機構(Health Maintenance Organization)マッカビ・ヘルスケアは28日、ファイザー・バイオンテック社のワクチンは新型コロナウイルス感染症に対し2回目の投与後、92%の予防効果があるという調査結果を公表した。
イスラエルメディア
『タイムズ・オブ・イスラエル』は、ファイザー・バイオンテック社のワクチン効果について、臨床試験以外での実社会における世界初の大規模な調査結果だと報じている。マッカビ・ヘルスケアは28日、同機構で新型コロナウイルスの予防注射を2回分投与されたイスラエル人16万3000人のうち、2度目のワクチン投与後10日以内にウイルスに感染したのは31人だけだったと発表した。
マッカビは、ワクチンを接種していないイスラエル人の同等サンプルの場合、感染の可能性が11倍高いことを発見したことで、有効率を計算することができた。...
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『タイムズ・オブ・イスラエル』は、ファイザー・バイオンテック社のワクチン効果について、臨床試験以外での実社会における世界初の大規模な調査結果だと報じている。マッカビ・ヘルスケアは28日、同機構で新型コロナウイルスの予防注射を2回分投与されたイスラエル人16万3000人のうち、2度目のワクチン投与後10日以内にウイルスに感染したのは31人だけだったと発表した。
マッカビは、ワクチンを接種していないイスラエル人の同等サンプルの場合、感染の可能性が11倍高いことを発見したことで、有効率を計算することができた。ワクチン統計データアナリストのAnat Ekka Zohar氏は、「これは非常に良いニュースだ。」と評価を述べている。「2度目のワクチン接種を済ませた大規模集団の世界初の調査だ」と述べている。
イスラエル最大の病院、シェバ医療センターの感染症の専門家である Eyal Leshem氏は、臨床試験での95%の予防効果よりも3%低いことは気にすることなく、強力な結果に喜ぶべきだと語っている。「これは非常に高い数字であり、我々が予想する標準偏差の範囲内である」と述べている。
『エルサレム・ポスト』によると、イスラエル保健省も28日、ファイザー社のワクチンの2度目の投与後、少なくとも1週間が経過した715,425人のイスラエル人のうち、0.04%にあたる371人がコロナに感染したと報告している。感染した人のうち、16人が入院した。
新型コロナウイルスに対する免疫力は、ワクチンの2回目の投与を受けた後、1週間後に出てくると見られており、保健省のデータは、予防接種が有効であることを示している。
イスラエルはこれまでに、60歳以上の82%の人々を含む300万人以上の人々がファイザー社のワクチンの初回接種を受けており、150万人が2度目の予防接種を完了している。28日からは、35歳以上の成人を対象に1日20万人のペースでワクチン投与を進めている。
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ドイツのユダヤ人、どこにいくにもスカルキャップを被ることはしないように要請される(2019/05/29)
『ワールド・ニュース・ネットワーク』(米国)によると、ドイツ政府の反ユダヤ主義コミッショナーのフェリックス・クライン氏はドイツ国内でいつも、またどこでも伝統的なスカルキャップである「キッパ」を被ることは避けるようにユダヤ人に要請した。
ドイツの新聞からのインタビューで、クライン氏は日曜日に「この問題に関する私の意見は、残念ながら以前とは変わった」と述べた。「ユダヤ人に対して、ドイツ国内で、いつでも、どこでもスカルキャップを被るよう勧めることはできない」
しかしクライン氏は場所や時刻の詳細については述べなかったとタイムズ・オブ・イスラエルは伝えた。
一方、イスレエルのルーベン・リブリン大統領は日曜日、クライン氏の発言に衝撃を受けたと述べた。...
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ドイツの新聞からのインタビューで、クライン氏は日曜日に「この問題に関する私の意見は、残念ながら以前とは変わった」と述べた。「ユダヤ人に対して、ドイツ国内で、いつでも、どこでもスカルキャップを被るよう勧めることはできない」
しかしクライン氏は場所や時刻の詳細については述べなかったとタイムズ・オブ・イスラエルは伝えた。
一方、イスレエルのルーベン・リブリン大統領は日曜日、クライン氏の発言に衝撃を受けたと述べた。同氏の発言はスカルキャップを被ることは、ドイツの一部では、ユダヤ人にとり安全でないと強調しており、この状況は受け入れがたいとドイツ政府に主張した。
「クライン氏の発言に深く衝撃を受けた」とタイムズ・オブ・イスラエルが引用した声明でリブリン大統領は述べている。「福祉と自由、ドイツのユダヤ人コミュニティの全員が自分の宗教上の信念を持つ権利に対する責任は、ドイツ政府とその法執行機関の手にある」
「ドイツ政府の倫理的な立場とユダヤ人コミュニティにドイツで暮らしていいと約束してくれていることは認識しているし、感謝もしている。しかしドイツのユダヤ人の安全が脅かされているということは、反ユダヤ主義への敗北であり、繰り返しになるが、それを容認することは、ユダヤ人はドイツ国土において安全ではないということだ」とリブリン大統領は付け加えた。「我々は服従しない、俯かない、反ユダヤ主義に敗北主義で応じない。そして我々の同盟国に同じやり方をするように期待し、要求する」
いまドイツで公共の場で恐れを抱かずにユダヤ人がキッパを被れるか聞かれ、クライン氏はは答えた。「基本的にはイエスだ。しかしいつでもかはノーだ」
今月初めに発表された政府統計によると、政治的動機による犯罪全体は昨年減少しているにもかかわらず、反ユダヤ主義や反外国人主義の犯罪件数は増加している。
反ユダヤ主義犯罪は2018年19・6%増加し1,779件となり、そのうち89・1%が極右の犯罪者によるものだ。
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