イスラエルのオンラインニュース
『タイムズ・オブ・イスラエル』は、先週イスラエルで発表された研究によると、新型コロナウイルスのデルタ株がそれ以前の変異ウイルスを一掃したのに対し、オミクロン株はデルタ株を除去できていないことが確認されたと伝えている。ネゲヴ・ベン=グリオン大学の研究チームが廃水のモニタリング調査を行ったところ、イスラエル国内でデルタ株がまだ流通していることが確認された。
オミクロン株とデルタ株のパターンを分析した結果、研究者たちは、オミクロン株とそのいくつかの亜種は消滅していくことが推測できる一方で、デルタ株は強い回復力を示しており、再び主流となる可能性が十分にあると結論づけた。...
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『タイムズ・オブ・イスラエル』は、先週イスラエルで発表された研究によると、新型コロナウイルスのデルタ株がそれ以前の変異ウイルスを一掃したのに対し、オミクロン株はデルタ株を除去できていないことが確認されたと伝えている。ネゲヴ・ベン=グリオン大学の研究チームが廃水のモニタリング調査を行ったところ、イスラエル国内でデルタ株がまだ流通していることが確認された。
オミクロン株とデルタ株のパターンを分析した結果、研究者たちは、オミクロン株とそのいくつかの亜種は消滅していくことが推測できる一方で、デルタ株は強い回復力を示しており、再び主流となる可能性が十分にあると結論づけた。
この研究を行ったネゲヴ・ベン=グリオン大学排水研究所のアリエル・クシュマロ教授は、『タイムズ・オブ・イスラエル』の取材に対して、「今回の発見は、パンデミックが終わっていないことを強調し、遅かれ早かれ、夏か夏の終わりに再流行する可能性を示唆している」と述べている。
クシュマロ教授は、今回の発見はイスラエルだけでなく世界にも当てはまるものであり、世界的にはデルタ株は考えられているよりも大きな脅威を与える可能性があるという見解を示した。デルタ株は既存の形で再流行する可能性もあれば、新しい亜種の形で広がる可能性もある、と同教授は予測している。一方で研究チームは、デルタ株は、新たな流行を引き起こすまでの間は、ほとんど検出されずに循環し続けると予想している。
イスラエルの『エルサレム・ポスト』紙によると、ネゲヴ・ベン=グリオン大学の研究チームは、2021年12月から2022年1月まで、イスラエル南部の都市ベエルシェバの下水をモニターした際、オミクロンとデルタの変種ウイルスの関係に気づいたという。
なお、2019年末に最初に登場した新型コロナウイルスはアルファ株であった。その後ベータ株(南アフリカで初検出)、ガンマ株(ブラジルで初検出)、デルタ株(インドで初検出)が現れ、現在は、さらに感染力が強いものの穏やかなオミクロン株が、さまざまな亜種を生み出し世界中に拡散している。
オミクロン株で死亡率が大幅に低下したため、イスラエル政府はほとんどの制限を撤廃した。研究チームは、免疫が低下し、制限の少ない集団の中で循環しているデルタ株が、再出現してくるか、あるいは新しい別の変異ウイルスを生み出し、感染を拡げていく可能性が考えられると指摘している。
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イスラエル保健省は5日、ウクライナへの人道的支援の一環として、数日中にウクライナに野戦病院を設置すると発表した。野戦病院は、健康維持機構(HMO)と民間病院スタッフによって運営される。
イスラエルのオンラインニュースメディア
『タイムズ・オブ・イスラエル』によると、野戦病院には、イスラエルの民間医療法人シェバ医療センター、クラリット・ヘルスサービス、およびその他の民間病院の医療スタッフが派遣される。病院には救急病棟以外にも、小児病棟、分娩室、診療所などが含まれるという。
イスラエル保健省は、国内のどこに病院を設置するかは明らかにしなかったが、チャンネル12ニュースは、西部の都市リヴィウに設置されると報じた。...
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イスラエルのオンラインニュースメディア
『タイムズ・オブ・イスラエル』によると、野戦病院には、イスラエルの民間医療法人シェバ医療センター、クラリット・ヘルスサービス、およびその他の民間病院の医療スタッフが派遣される。病院には救急病棟以外にも、小児病棟、分娩室、診療所などが含まれるという。
イスラエル保健省は、国内のどこに病院を設置するかは明らかにしなかったが、チャンネル12ニュースは、西部の都市リヴィウに設置されると報じた。
ニツァン・ホロウィッツ保健相は声明で、「われわれは道徳的な義務を果たし、人道支援を増やし、ウクライナの人々に援助を広げている。保健省とイスラエルはウクライナの人々の味方である。我々は、日常世界が一瞬にして破壊された市民の命を救うために、必要な限りの支援を続けていくつもりだ。」と述べた。
シェバ医療センター所長イツハク・クライス教授は「これは、一人一人の人間に対する私たちの個人的、職業的、国家的な義務です。私たちには手段も能力もあるのだから、立ち止まっていてはいけません。」と述べた。
イスラエルはすでに先週、100トンの人道支援物資を送っている。17トンの医療機器と医薬品、20万人分の供給を想定した浄水システム、10万人分の緊急給水キット、3000人分の冬用テント、1万5000枚の毛布、3000個の寝袋、2700枚の冬用コートが含まれている。
米フロリダ州の週刊紙『フロリダ・スター』によると、シェバ医療センターはすでに、自主的な緊急対応組織ユナイテッド・ハツァラの協力をもとに、遠隔医療技術を用いた仮想病院を立ち上げ、モルドバに逃れたウクライナ人難民の治療に当たっているという。また、IsraAidやSmartAidなどの援助団体も、ウクライナ難民を支援するために救援物資を送っている。
イスラエルが災害時に野戦病院を展開するのは、今回が初めてではない。2010年、イスラエルは壊滅的な地震に見舞われたハイチで野戦病院を開設した。また、2011年には東日本大震災後の日本に、2013年にはフィリピンに、2015年にはネパールに過去最大となる60床の野戦病院を設置した。
なお、米『フォックスニュース』は、「助けを必要としている人々を助け、アメリカ人を避難させ、負傷した人々を避難させる。そして、前線に医療支援を提供する。」ためにウクライナに向かった米軍退役軍人たちがいることを報じている。
元海兵隊の狙撃手で名誉勲章を受章したダコタ・メイヤーと海兵隊の退役軍人チャド・ロビショーは、アメリカ市民と民間人の避難を助けるために、手配した医療援助と物資だけを携えてウクライナに乗り込んだ。
ロビショー氏は、紛争地域に取り残された人々を救い出す働きを行っている団体「セーブ・アワー・エアライズ」の代表を務めており、去年8月に米軍がアフガニスタンから撤退した際、アフガニスタンから1万7千人のアメリカ人と米国を支援したアフガニスタン人を救出した経験を持つ。
メイヤー氏は、「イラクやアフガニスタンとは違う。今回は2つの主権国家が互いに戦っている一触即発の状態だ」として、人々が安全に国外退避できるために、情報収集に力を入れていると述べている。
米『IBタイムズ』によると、ロビショー氏とそのレスキューチームは現在、ウクライナの一般市民を戦闘から遠ざけるための救出作戦を進めているという。ロビショー氏は、「私たちのチームのひとつは、戦車の爆発に巻き込まれそうになった。死体がまだくすぶっていた。安全保障上のリスクは大きい」と述べており、緊張感が高まっていると報告している。「徴兵されたばかりの18歳の子供たちだ。今、彼らはライフル銃を持たされ、検問所で怖がっている。わたしたちは夜、通行しようとしているが、事故も起こりうる。こうした状況は危険でリスキーである。なるべく戦闘員であるかのような印象を与えないようにしている」と語っている。
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