米国、香港にイラン原油積載の船舶を監視するよう警告(2019/05/30)
『YAHOO!ニュース』(米国)によると、米国は、アジアの金融センターである香港に停泊しようとする思われるイラン原油を積載した船舶を監視するように香港に警告した。船舶にサービスを提供するものがあれば、米国の制裁に違反するものだとした。
米国ドナルド・トランプ大統領政権が、それまで猶予していた中国を含むイラン原油の大口購入国への輸入禁止の猶予を止め、イランの石油輸出を絞り込む動きに踏み出してからほぼ一か月でこのニュースが報じられた。
リフニティブ・エイコンの出荷データによれば、最大積載状態のパシフィック・ブラボーは月曜日、突然目的地をスリランカに変更した。航跡データによると同船舶の以前の目的地はインドネシアであったが、業界筋は中国に向かう可能性が最も高いという。...
全部読む
米国ドナルド・トランプ大統領政権が、それまで猶予していた中国を含むイラン原油の大口購入国への輸入禁止の猶予を止め、イランの石油輸出を絞り込む動きに踏み出してからほぼ一か月でこのニュースが報じられた。
リフニティブ・エイコンの出荷データによれば、最大積載状態のパシフィック・ブラボーは月曜日、突然目的地をスリランカに変更した。航跡データによると同船舶の以前の目的地はインドネシアであったが、業界筋は中国に向かう可能性が最も高いという。
パシフィック・ブラボーは月曜日、自動船舶識別装置(AIS)の目的地をスリランカに変更したが、航跡データは、ほんの1日すこし前に同船舶がスリランカ南岸から出航したばかりだったことを示している。
火曜日夜遅く、パシフィック・ブラボーはスリランカを離れ、混雑しているマラッカ海峡を目指し航行しているが、目的地はスリランカのままである。
乗組員が手動でAISの目的地を入力し、船が海上にあるため、データの更新が遅れていると見られる。
「パシフィック・ブラボーと取引するものはだれでも、米国の制裁の対象となるだろう」と匿名を条件に米国政府高官が語った。
パシフィック・ブラボーは中国の崑崙銀行が保有していると同高官はいう。同行は前回の制裁が始まった2012年以前から、中国、イラン間の公的な資金移動窓口である。同行は中国石油天然気集団の上場金融機関CNPCキャピタルの過半数所有子会社である。
中国はイラン原油の最大の購入国で、その支払いのほとんどは崑崙銀行を通じて行われている。同行は、中国西遠の新疆ウイグル自治区の石油精製基地であるカラマイ市に市中銀行として2006年に設立された。
崑崙銀行のコメントは得られていない。
今月初め、ロイター通信は、米国の制裁に違反し、イラン原油を積載したタンカーが、中国舟山市近くの貯蔵タンクに積み荷を降ろしたと報じた。
米国政府はイランの石油産業に昨年11月に再度制裁を科したが、買い手国のいくつかには猶予措置として、制限付きでイラン原油の購入を5月1日まで認めた。石油製品は猶予措置の対象となっていない。
「香港の海事当局にとって、だれに自国の領海、香港港への入港を許可し、香港の事業体がだれにサービスを提供しているかしっていることを保証することが重要だと思っている」と米国政府高官はいう。「我々はイランへの制裁を精力的かつ堅実に施行していく」
香港海事当局はコメントの要求にまだ応じでいない。
閉じる
米グーグル系のウェイモ、自動運転車による配車サービスの開始を発表(2018/12/06)
米グーグルから分社化したアルファベット傘下の自動運転開発企業ウェイモは5日、米アリゾナ州フェニックスで、利用者から実際に料金を徴収する自動運転車の配車サービス「ウェイモ・ワン」を開始すると発表した。
『ロイター通信』『AP通信』『フォーブス』など多くのメディアが報じている。グーグルは2009年に、同社内で自動運転車による配車サービスのプロジェクトを開始したが、遂に顧客から料金を徴収することとなり、商用化の段階に到達した。
同社はこれまで、カリフォルニア、アリゾナ、ワシントン、ミシガン、ジョージアの5州25都市の公道で、1,000万マイル(約1,600万キロ)超の走行実験を実施してきた。...
全部読む
『ロイター通信』『AP通信』『フォーブス』など多くのメディアが報じている。グーグルは2009年に、同社内で自動運転車による配車サービスのプロジェクトを開始したが、遂に顧客から料金を徴収することとなり、商用化の段階に到達した。
同社はこれまで、カリフォルニア、アリゾナ、ワシントン、ミシガン、ジョージアの5州25都市の公道で、1,000万マイル(約1,600万キロ)超の走行実験を実施してきた。その間の事故は僅か数件で、殆どが軽微なものだ。アルファベットは本プロジェクトへの投資額を公表していないが、専門家は10億ドル(約1,130億円)を優に超えると見ている。
ウェイモは、2016年以来走行実験を実施してきたフェニックス近郊の約100マイル(約160キロ)圏内で、サービスを開始することとした。当初は、昨年4月からの走行実験に参加した数百人に利用者を限定する。
車両はパシフィカ・ハイブリッドなどクライスラーのミニバンを使用し、大人3人と子供1人まで乗車できる。同社は既に完全に無人運転での走行実験を実施しているが、現段階では、人間のドライバーが同乗し、非常事態の発生時にのみ対応する。
「ウェイモ・ワン」を利用するためには、スマートフォンの専用アプリをダウンロードし、クレジットカードを登録する。ウーバーやリフトなどの配車サービスと使い方は同様だ。サービス提供地域であれば、車は24時間いつでも呼び出せる。利用者は実際に乗車する前に、目的地までの所要時間と走行距離、料金の見積もりを受け取って確認する。料金は当面、ウーバーなどと同様の水準にするという。
ウェイモは、アリゾナ州で実際に走行する車が何台となるのかについては、明らかにしなかった。ジョン・クラフチック最高経営責任者(CEO)は5日、「ウェイモ・ワンは、時間をかけてさらに多くの顧客に提供していきたい。自動運転は多くの人に取って新たな技術であるため、乗客の快適性と利便性を考慮の上で慎重に進めていく。」とブログに投稿した。
閉じる
その他の最新記事