民間航空機3機が北朝鮮の大陸間弾道ミサイル発射実験を日本海上空で目撃【米・英・ロシアメディア】(2017/12/06)
北朝鮮が再び、11月29日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を敢行した。その後の報道で、ミサイル発射を民間航空機3機が目撃していたことが判明した。幸い、かなり離れた距離を航行していたため、被害はなく、また、飛行ルートも変更しなかったという。ただ、2014年にロシア帰属問題で内戦が続くウクライナ上空で、マレーシア航空機がロシア軍のものとみられる発射台から撃たれたミサイルで撃墜されていることから、今後各航空会社とも、日本海から北朝鮮方面へ抜けるルートの変更是非について検討がなされるものとみられる。
12月4日付米
『CNBCニュース』:「キャセイパシフィック航空機乗務員が北朝鮮ミサイルを目撃」
香港のキャセイパシフィック航空は12月4日、同社の乗務員が11月29日未明、日本上空を飛行中に北朝鮮が発射したミサイルを目撃したと発表した。
サンフランシスコ発香港行きのCX893便で、大気圏に再突入するミサイルとみられる物体を目撃したという。同機の乗務員は、すぐさま日本の航空管制機関に報告したが、同機自身はミサイルから遠く離れていたため、ルートを変更することなくそのまま飛行したとする。...
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12月4日付米
『CNBCニュース』:「キャセイパシフィック航空機乗務員が北朝鮮ミサイルを目撃」
香港のキャセイパシフィック航空は12月4日、同社の乗務員が11月29日未明、日本上空を飛行中に北朝鮮が発射したミサイルを目撃したと発表した。
サンフランシスコ発香港行きのCX893便で、大気圏に再突入するミサイルとみられる物体を目撃したという。同機の乗務員は、すぐさま日本の航空管制機関に報告したが、同機自身はミサイルから遠く離れていたため、ルートを変更することなくそのまま飛行したとする。
同日付英『デイリィ・メール・オンライン』(『AP通信』配信):「キャセイパシフィック航空機乗務員、北朝鮮のミサイル発射実験を目撃」
キャセイパシフィック航空が北朝鮮ミサイル目撃情報を発表したが、これで2社目となる。
最初に目撃情報を発表したのは大韓航空で、キャセイパシフィック航空機と同様、日本上空を飛行中の同社の2機の乗務員が、ミサイルとみられる飛行物体を目撃したという。
12月5日付ロシア『RT(ロシア・トゥデイ)ニュース』:「北朝鮮のICBM発射を目撃した3機の民間機はルート変更せず」
北朝鮮のICBMとみられる飛行物体を目撃した、キャセイパシフィック航空機及び大韓航空機2機の乗務員は、いずれもルートを変更しないでそのまま飛行を続けた。
最初に当該ミサイルを目撃したのは、サンフランシスコから仁川に向かっていた大韓航空機乗務員であった。
そして、次に目撃したのは、ロスアンゼルスから仁川に向け飛行中の大韓航空機乗務員で、すぐさま航空管制機関や周りの航空機に重要情報として知らせたが、キャセイパシフィック航空機を含めた3機とも、ミサイルからかなり離れていたため、ルート変更はしなかったという。
なお、今回のミサイル発射実験を受けて、飛行ルートを変更するとの公式な動きはどの航空会社にもまだ出ていない。ただ、7月のミサイル発射実験の際には、ルフトハンザ、スイスエアー、スカンジナビアン航空3社が、8月から飛行ルートを変更している。
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中国、世界初のトン級貨物無人機初飛行(2017/11/01)
中国は、2017年10月、世界で初めて積載量がトン級の貨物用無人機「AT200」の試験飛行に成功した。
試験飛行時間は26分間で、中国北西部の陜西省蒲城県内府空港で行われた。
「AT200」は、ニュージーランドのパシフィック・エアロスペース社によって開発・製造された「P750XL」を原型として、中国科学院の工程熱物理研究所やその他の研究所との共同で開発した無人機である。
舗装されていない場所からも離発着でき、山間部や離島等への貨物輸送に使用することを想定している。
「AT200」は、全長11.84メートル、翼幅12.80メートル、高さ4.04メートルで、最大離陸重量3.4トンで、世界の民間無人機として最大級である。...
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試験飛行時間は26分間で、中国北西部の陜西省蒲城県内府空港で行われた。
「AT200」は、ニュージーランドのパシフィック・エアロスペース社によって開発・製造された「P750XL」を原型として、中国科学院の工程熱物理研究所やその他の研究所との共同で開発した無人機である。
舗装されていない場所からも離発着でき、山間部や離島等への貨物輸送に使用することを想定している。
「AT200」は、全長11.84メートル、翼幅12.80メートル、高さ4.04メートルで、最大離陸重量3.4トンで、世界の民間無人機として最大級である。
また、貨物室の容積は10立方メートル、有効積載量は1.5トンである。
さらに、航続距離は2,183キロ、実用飛行高度は6,098メートルで、時速313キロで約8時間飛行できる。
加えて、飛行操縦のしやすさや運送コスト削減に優れた最先端の飛行制御システムや指揮システムが搭載されている。
一方、無人ドローンを活用した壮大な輸送計画を持ち、「AT200」の開発者との戦略的協力同意書に署名した中国の運送会社SFエクスプレス社の幹部は、「今年1月から9月までの貨物輸送は前年比86%と大幅に増加した。当社の戦略は輸送プロセスにおいて無人機を有効活用することである。」と今後の抱負を述べた。
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