米国と台湾、新たな貿易協定署名(2023/06/02)
米国と台湾は、昨年より協議を重ねていた新たな貿易枠組みの第一段に合意したと発表した。
6月1日付新
『TOC』:「中国との緊張が高まる中、台湾、米国がワシントンで貿易協定に署名へ」:
米国と台湾が1日、貿易協定に署名するという。台湾海峡を巡って米中の緊張感が高まることとなりそうだ。
台北の貿易交渉局(OTN)は、「21世紀の貿易に関する米台イニシアチブ」の第一段がワシントンで署名されることとなるとしている。
1979年に米国との政治的国交が中国に移ってからも、米国は台湾との同盟関係を維持し、武器供給を行ってきた。...
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6月1日付新
『TOC』:「中国との緊張が高まる中、台湾、米国がワシントンで貿易協定に署名へ」:
米国と台湾が1日、貿易協定に署名するという。台湾海峡を巡って米中の緊張感が高まることとなりそうだ。
台北の貿易交渉局(OTN)は、「21世紀の貿易に関する米台イニシアチブ」の第一段がワシントンで署名されることとなるとしている。
1979年に米国との政治的国交が中国に移ってからも、米国は台湾との同盟関係を維持し、武器供給を行ってきた。台湾にとって米国は第2位の貿易パートナーである。
新たなイニシアチブにより、税関業務が合理化され、規制手続きも改善し、腐敗対策も強化されるとみられ、台湾政府はこの協定を1979年以来「最も重要で包括的」な貿易協定だとしている。
中国は近年、台湾への脅威を高めつつあり、台湾海峡周辺での軍事演習が増え、各国との関係を断絶しつつある。昨年8月、ペロシ元米下院議長が台北を訪問した際、中国が大規模な軍事演習を行ったことで、米国は台湾への支援として、貿易交渉プランを発表していた。
6月2日付香港『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』:「米台が新たな貿易イニシアチブで最初の合意」
米通商代表部は1日、米国と台湾は、経済貿易関係強化のための新たな協定に署名したと発表した。
当合意は、21世紀の貿易に関する米台イニシアチブとして昨年米台間で協議が開始された枠組みで、
電子文書化や電子決済、貿易の迅速化するための対策として始まっていた。
これに先立ち、中国商務省の王文濤は、ジーナ・レモンド米商務相と会談。先週デトロイトで開かれたAPEC(アジア太平洋経済協力)の際には、キャサリン・チ・タイ米通商代表と会談していた。
米国上空で中国の偵察気球が発見され、台湾の蔡英文は4月訪米し米高官と会談を行う等、対面方式でのハイレベル交渉が再開されたことで、米中関係は悪化。
中国は台湾を本土の一部とみなしており、必要とあれば軍事的手段で本土に組み込まれるべきと考えているため、台湾と他国の公式会合に反対の立場を゙取っている。
外務省の毛寧報道官は、米国の動きは、「中国一国原則」、「米国が台湾との非公式関係を維持するとの立場に大きく反する」とし、「米国は、台湾との交渉も、公的な協定署名も控えるべき」で、「経済や貿易を口実に、台湾の独立を求める分子勢力へ誤ったメッセージを送るのをやめるべき」だと主張している。
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北朝鮮ミサイル、太平洋を射程に(2023/02/20)
北朝鮮による今年3度目のミサイル発射で、金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は、「太平洋への射撃」を示唆しており、日本列島上空を越える弾道ミサイルへの警戒感が更に高まるとみられる。
2月20日付
『ロイター通信』:「北朝鮮が弾道ミサイル発射、「太平洋が射程内となる」と警告」:
北朝鮮が20日東部から弾道ミサイルを2発発射。金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正氏は、太平洋を発射範囲とすることを示唆し、米国の軍事演習をやめるよう警告している。
北朝鮮は2日前にも大陸間弾道ミサイル(ICBM)を日本の西岸に向け発射しており、米国は韓国や日本との合同訓練を中止している。...
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2月20日付
『ロイター通信』:「北朝鮮が弾道ミサイル発射、「太平洋が射程内となる」と警告」:
北朝鮮が20日東部から弾道ミサイルを2発発射。金正恩朝鮮労働党委員長の妹、金与正氏は、太平洋を発射範囲とすることを示唆し、米国の軍事演習をやめるよう警告している。
北朝鮮は2日前にも大陸間弾道ミサイル(ICBM)を日本の西岸に向け発射しており、米国は韓国や日本との合同訓練を中止している。北朝鮮の国営メディア(KCNA)は、「口径600ミリ多連装ロケット砲により2発が395キロ、337キロ先に発射された」ことを認めている。
金与正氏は、週末にかけ米韓で行われた軍事演習による米国の戦略軍備強化に警戒感を表明し、「我が国の安全に与える影響を詳細に調査している。太平洋への射撃の頻度は、米国の行動にかかっている」としている。
また、専門家が、「金委員長の発射指示から、9時間も経過している」としたミサイル性能への評価について、「韓国は偵察機さえも用意できていなかった」と反論。「我々は十分な技術と性能を持っており、今後は数量の強化に力を注ぐ段階だ。緊張を高めるような行動は報いを受ける結果となるという我々の意思に変わりはない」と強調している。
今後数ヶ月の間に米韓軍事演習が予定される他、22日には米国防総省にて「抑止戦略委員会机上演習」と呼ばれる核のシュミレーションション訓練も行われる予定で、ますます緊張関係が高まるとみられる。
同日付香港『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』:「北朝鮮が弾道ミサイル発射、太平洋への発射を警告」:
20日の韓国軍の発表によると、金与正氏が太平洋を発射場とすると警告する中、北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、緊張が高まっている。
金与正氏は20日の声明で、19日の米韓、米日合同軍事演習後、米国が朝鮮半島で戦略的資産の存在感を高めていることを警告。また北の兵力を疑問視する韓国の見方に反発し、「ミサイル発射の際、韓国が偵察機すら飛ばせなかったのは、米韓当局の協力のもといわゆる特別な方法で偵察を行っていたとでも言い訳をするのだろう」とけん制した。
北朝鮮の核やミサイル脅威に対抗すべく米韓が(3月予定の)軍事演習を行うなら、「前例のない継続的で強力な対応をとる」と北朝鮮が警告して以来、今年3度目のミサイル発射となった。
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