米・英国メディア;2020東京オリンピックに明るい話題?
5月16日付
GlobaliコラムNo.40「ケチ続きの東京オリンピック」で触れたとおり、新国立競技場建設計画白紙撤回に始まって、大会エンブレムの遣り直し、聖火台設置計画の脱漏と続き、ついには、東京オリンピック招致活動に関わる裏金疑惑がいよいよのっぴきならないことになっている。特に最後の点は、クリーンさを求める欧米諸国はもとより、事あらば足を引っ張ろうとしている中国・韓国などのメディアから、格好の攻撃材料となっている。そうした中、先月公募の中から選出・決定され、著作権問題もなく好評となっている市松模様の新エンブレムに加えて、東京オリンピックで試みられることが期待されている最先端技術について、好意的に報道されている。
5月22日付米
『クォーツ』オンラインニュースの報道記事「2020年東京オリンピックで、人工衛星から照射される人工の流れ星披露」:
「・日本の宇宙ベンチャー企業のALE社が、2020年の東京オリンピックの開会式に、花火に代わる“人工流れ星”を披露すべく東京オリンピック運営委員会に提案中。
・“スカイキャンバス”と命名されたプロジェクトは、小型の人工衛星から粒子を放出して“人工流れ星”を大空に映し出そうとするもので、2017年後半には当該衛星を打ち上げる計画。...
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5月22日付米
『クォーツ』オンラインニュースの報道記事「2020年東京オリンピックで、人工衛星から照射される人工の流れ星披露」:
「・日本の宇宙ベンチャー企業のALE社が、2020年の東京オリンピックの開会式に、花火に代わる“人工流れ星”を披露すべく東京オリンピック運営委員会に提案中。
・“スカイキャンバス”と命名されたプロジェクトは、小型の人工衛星から粒子を放出して“人工流れ星”を大空に映し出そうとするもので、2017年後半には当該衛星を打ち上げる計画。
・このプロジェクトが成功すれば、“人工流れ星”は半径62マイル(約100キロメーター)にわたって可視化できるため、東京都近郊の3千万人が一度に視認可能。」
5月23日付米
『ジ・エポック・タイムズ』オンラインニュースの報道記事「2020年東京オ
リンピックは“人工流れ星”が目玉」:
「・ALE社代表取締役の岡島礼奈博士が開発したもので、科学誌“アクタ・アストロノーチカ(注1後記)”2016年春号に発表。
・人工衛星から放出された数百の粒子が大気圏に突入する際に燃焼して光を発するもので、天然の流れ星と同じ原理だが、速度は遅くまた長い距離を移動することになるので、長い間“天体ショー”の演出が可能。
・但し、ひとつの粒子に8千ドル(約88万円)、合計で800万ドル(約8億8千万円)かかり、更にこれに人工衛星打ち上げ費用が上乗せ。」
5月19日付英
『メール・オンライン(デイリィ・メール電子版)』の報道記事「もう花火は
古い。2020年オリンピックでは“人工流れ星”が主役」:
「・人工衛星から放出される1,000~5,000の粒子は、多くの金属や素材からできているため、大気圏突入の際、様々な色を発光しながら燃焼し、“人工流れ星”を形成。
・例えば、カリウムは燃焼時に紫色 を発光、セシウムは青色、そして銅は緑色となり、地上から35~50マイル(約56~80キロメーター)上空を飛翔。
・高度500メーターの花火に比し、400倍も広い範囲で視認可能。
・更に、研究室の実験では見かけの実視等級(注2後記)-1.0を達成しており、夜空で確認できるシリウス(太陽の次に明るい恒星)の-1.5に続く明るさ。
・ALE社は、2017年に人工衛星を打ち上げ、2018年には実用化を目指し、2020年に間に合わせる意向。」
(注1)アクタ・アストロノーチカ:1955年創刊の査読性科学誌。物理、新技術、自然科
学から天文学まで他分野にわたる。ストックホルム(スウェーデン)在の国際宇宙アカデ
ミーが毎月発行。
(注2)見かけの実視等級:天文学などで使われる絶対等級ではなく、観測されたままの
明るさを表す等級。太陽が-26.7で最も明るく、次いで月の-12.7、国際宇宙ステーショ
ンは-4.7。なお、北極星は+2.0で結構暗い。
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米国メディア;トランプ旋風、ついにクリントン候補を吹き飛ばす?
ドナルド・トランプ氏は、共和党の大統領選候補がほぼ内定となって以来、ヒスパニック移民等への暴言は鳴りを潜め、不支持を表明してきた共和党主流派にも従順な態度を見せ始めている。それが奏功したのか、直近の世論調査で、僅かながら同候補が、民主党のヒラリー・クリントン候補を上回る結果となっている。
5月19日付
『CNNニュース』の報道「トランプ候補、世論調査でクリントン候補を上回る」:
「・Foxニュースの5月18日リリースの全米世論調査によると、トランプ候補45%に対してクリントン候補42%と、僅かながらも初めてトランプ候補が優位。
・同ニュースの4月の調査結果では、トランプ氏41%、クリントン氏48%だったのが逆
転。
・ただ、5月初めのCNN・ORC世論調査では、依然トランプ氏41%、クリントン氏54%。...
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5月19日付
『CNNニュース』の報道「トランプ候補、世論調査でクリントン候補を上回る」:
「・Foxニュースの5月18日リリースの全米世論調査によると、トランプ候補45%に対してクリントン候補42%と、僅かながらも初めてトランプ候補が優位。
・同ニュースの4月の調査結果では、トランプ氏41%、クリントン氏48%だったのが逆
転。
・ただ、5月初めのCNN・ORC世論調査では、依然トランプ氏41%、クリントン氏54%。
・調査対象の性別、人種の違いによって、どちらの候補も支援にばらつきがあるためと分析。実際、トランプ候補は白人の男性からの支持が強く、クリントン候補は女性及び黒人・ヒスパニック系の支持者が多い。」
同日付
『CBSニュース』の報道「(Foxニュース)世論調査で、トランプ候補がクリント
ン候補より優位に。」:
「・トランプ候補は、白人労働者から支持を集め(61%対42%)、白人全体でも55%対31%と優位。
・一方、クリントン候補は黒人からの人気が断然強く(90%対7%)、また、ヒスパニック系からも62%対23%と優位。
・ただ、トランプ候補とサンダース候補が対決するとなると、サンダース氏が46%とトランプ氏の42%を上回る。」
同日付
『ジ・エポック・タイムズ』オンラインニュースの報道記事「Foxニュースの世論
調査で、トランプ候補がクリントン候補をリード」:
「・サンダース氏対トランプ氏は46%対42%だが、4月時点では53%対39%だったため、トランプ氏が追い上げ。
・一方、無党派層でもトランプ氏46%対クリントン氏30%とリード。」
当初は、泡沫候補と相手にしなかった日本政府としても、いよいよ本気でトランプ大統
領誕生の場合のシミュレーションに着手しておいた方が良いかも知れない。
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