8月2日付米
『ワシントン・ポスト』紙(
『AP通信』記事引用):「中国、東シナ海で実弾演習を実施」
「●中国海軍は、8月1日に実施した東シナ海の実弾演習で、十数発のミサイルや魚雷を発射。
●南シナ海問題で常設仲裁裁判所(PCA)から中国主権を否定される裁定が下された現状下、同海域のみならず東シナ海においても、中国主権を堅持するための強硬措置。
●中国国防部は8月2日、(南シナ海における実弾演習に続いて)東シナ海における訓練も、中国海軍の強さ、精度、安定性及びスピードを持った展開を確認する目的と発表。...
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8月2日付米
『ワシントン・ポスト』紙(
『AP通信』記事引用):「中国、東シナ海で実弾演習を実施」
「●中国海軍は、8月1日に実施した東シナ海の実弾演習で、十数発のミサイルや魚雷を発射。
●南シナ海問題で常設仲裁裁判所(PCA)から中国主権を否定される裁定が下された現状下、同海域のみならず東シナ海においても、中国主権を堅持するための強硬措置。
●中国国防部は8月2日、(南シナ海における実弾演習に続いて)東シナ海における訓練も、中国海軍の強さ、精度、安定性及びスピードを持った展開を確認する目的と発表。
●中国海軍の軍事力は、艦船数のみならず、対艦船ミサイル、原子力潜水艦、空母含めた最新技術において、米軍との格差を着実に縮小。」
同日付ロシア国営
『RT(ロシア・トゥデイ)』テレビニュース:「中国、“突発的で残酷かつ短期の”近代戦に備えるため、大規模な軍事演習」
「●中国海軍の東シナ海軍事演習には、東海、北海、南海艦隊から数百隻の艦艇や潜水艦が参加。
●海上訓練では、紅組と青組に分かれて、実戦さながらの訓練を展開。
●中国国防部は、同訓練はいかなる第三国も標的にしていないとするが、先月のPCA裁定で中国主張が全面否定されて以降、南シナ海のみならず東シナ海においても、実力行使で主権を確保しようとする態度の現れ。
●中国国防部の楊宇軍(ヤン・ユジュン)報道官は先週、中ロ間連携強化のため、9月に南シナ海で初の中ロ軍事演習を行うと発表。」
8月1日付中国国営
『人民日報』(
『新華社通信』記事引用):「中国海軍、東シナ海で実弾演習実施」
「●中国国防部は、東シナ海で実施したミサイル・魚雷発射を伴う実弾演習は、高度な情報技術を伴う近代戦に備えるためのものと説明。
●同訓練は、艦艇、潜水艦、沿岸警備兵など大規模な態勢で実施。」
一方、8月2日付米
『ABCニュース』(
『AP通信』記事引用):「日本の防衛省、中国と北朝鮮への懸念を白書で報告」
「●日本の防衛省は8月2日、北朝鮮の核開発・ミサイル発射実験が東アジア地域と国際社会の安全保障上の脅威となっていること、また、中国の海洋進出と軍事拠点化について非難する内容の2016年防衛白書を公表。
●中国については、南シナ海の一方的埋め立て工事などが同海域の緊張を高めていることから、PCA裁定に従った行動を取るよう要求。
●更に、東シナ海での挑発的行為が顕著となり、昨年だけで中国戦闘機の領空侵犯の恐れからの緊急発進が570回以上に上り、また、中国軍艦が尖閣諸島周辺の接続水域に侵入したこと等から、不測の事態が発生する危険があると指摘。」
また、同日付香港
『アジア・タイムズ』オンラインニュース(
『ロイター通信』記事引用):「日本の防衛省白書、中国の威圧的行為は“懸念”と言及」
「●日本は、中国による南シナ海での一方的な海洋進出に対して、軍艦による監視航行を実施する代わりに、中国と領有権争いをしているフィリピンとベトナムを含めた東南アジア諸国に対して、軍装備品の提供や軍関係者の訓練などを実施。
●なお日本は、南シナ海の領有権争いには直接関係していないが、日本向けのエネルギー資源や輸入貨物を運ぶ多くの船舶が通過航行することより、中国による同海域の軍事拠点化に大きな懸念。」
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