クリントン氏優勢、トランプ氏は移民審査政策
最新の世論調査によると、米大統領本選挙で、民主党ヒラリー・クリントン氏による圧勝があり得るとの予測が出てきた。州ごとの選挙人投票のポイントが高いスイング・ステート(勝敗を分ける重要な激戦州)でのクリントン氏優勢が予測されることなどによると報道されている。一方の共和党のドナルド・トランプ氏は最近の演説で、テロへの対抗策として、米国への移民に対し、イデオロギーの厳しいスクリーニング審査を導入する事を提案。性差や他宗教受け入れ等米国の自由な価値観を共有しているかを審査するものだという。
8月16日付英
『BBC』は「ドナルドトランプが米国移民への検査を提案」との見出しで次のように報道している。
・オハイオ州での演説でトランプ氏はイスラム過激派に対抗するための移民への厳しい審査(スクリーニング)を課す事を提案。移民申請者が西欧の自由な価値観(LGBTや他宗教への寛容)を備えているかを検査するものだという。
・民主党ライバル、クリントン氏はこの提案に、「この政策という名のひねくれ策は真剣に受け取られるべきでない」等と冷笑。...
全部読む
8月16日付英
『BBC』は「ドナルドトランプが米国移民への検査を提案」との見出しで次のように報道している。
・オハイオ州での演説でトランプ氏はイスラム過激派に対抗するための移民への厳しい審査(スクリーニング)を課す事を提案。移民申請者が西欧の自由な価値観(LGBTや他宗教への寛容)を備えているかを検査するものだという。
・民主党ライバル、クリントン氏はこの提案に、「この政策という名のひねくれ策は真剣に受け取られるべきでない」等と冷笑。「トランプ氏は婚姻の平等に反対の立場、つまり副大統領候補にインディアナの反LGBT法の人(マイク・ペンス氏)を選んだのに、なぜ澄ました顔でこんな提案を出せるのか」と述べた。
・テロを過去に行った国からの市民の移民を認めないとするが、具体的にどの国かは不明。イスラム国打倒の軍事的作戦については語らなかった。一方でイラク戦争には反対だったと主張。イラクの石油は米国が掌握し、ISの資金源となるのを防ぐべきだったと述べた。また、テロリストの国からの移民で審査結果が良くない者の入国禁止、テロと闘う国との同盟、米国へ渡航する移民にイデオロギー検査を導入、グアンタナモ湾収容キャンプの存続等を主張。
・トランプ氏は当初、イスラム教徒の入国禁止を主張していたが、テロリストの国からの移民と限定するよう変化。ここに至り、米国の価値観である宗教の自由、性の平等への考えを問う、デオロギー審査導入という新政策を示した。
16日付米
『NBC』は「世論調査:軍人世帯ではトランプ氏がクリントン氏をリード」との見出しで次のように報道している。
・軍人世帯ではトランプ氏が10ポイントリード(51対41)(NBC最新調査による)。軍とその関連部門での支持率の予測は広く行われてきており、トランプ氏はこの層でのキャンペーンに力を入れてきた。歴代共和党は軍人部門の支持層が厚く2ケタの勝利だった。軍人世帯内では女性の支持率も高め。
・一方、非白人の軍人世帯では、クリントン氏支持も高く、黒人の軍人世帯ではクリントン氏が圧勝(80対16)。
同日付米
『CBS』は「2州の最新国民調査でヒラリークリントンがドナルドトランプをリード」との見出しで以下のように報道している。
・最新の調査によると、スイングステート(勝敗を分ける激戦州)でクリントン氏がトランプ氏に9ポイントリード。クリントンはフロリダ州で支持率が高くトランプに9ポイントリード。バージニア州でも14%と2桁のリード。
・リバタリアン党の候補、ゲーリー・ジョンソン氏(11%)とグリーン・パーティ氏(4%)を含めた4人では、43%対37%でトランプ氏を上回る。
・また4割以上の回答者がクリントンが大統領としての人格を備えるとし、17%がトランプがその資質があると回答(共和党支持者ではわずか19%)。
同日付英
『テレグラフ』は「大統領選挙史上初ドナルド・トランプが本大会でヒラリー・クリントンに大敗の予測」との見出しで次の様に報道している。
・激戦州での調査が出たことでトランプ氏がクリントン氏に完敗するだろうと予測する専門家の見方が出てきた。
・これは、クリントン氏が激戦州のバージニア州で14%、フロリダ州で9%リードしており、また、共和党が強いジョージア、アリゾナ、ユタ州ではクリントンに傾く可能性が大きいため。
閉じる
リオでジカ熱の拡大リスク低いとWHO
世界保健機関(WHO)は14日、8月から行われるリオデジャネイロ五輪・パラリンピック開催で、中南米で流行がみられたジカ熱の世界的感染拡大のリスクは「極めて低い」として、延期の必要はないとの結論を示した。開催が媒介する蚊の活動が弱いブラジルの冬期間な上、ブラジル当局が競技場や各施設内と周辺への対策を強化しているためリスクは更に低くなるとした。ジカ熱は妊婦が感染すると乳児の小頭症を患う恐れがあり、ワクチンはない。WHOは2月の緊急委員会で感染拡大を「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」と宣言しており、開催延期の措置があるか、アスリートらも注目していた。祭典開催にあたりブラジル政府はリオへの38万人の観光客の訪問に期待をよせている。
6月14日付仏
『フランス24』(AFP通信引用)は「リオオリンピックでのジカ熱流行の危険低い、WHO」との見出しで、以下のように報道している。
・火曜、世界保健機構(WHO)のジカウィルス緊急委員会は、ブラジルのオリンピックによる世界への感染の危険は「極めて低い」と発表。8月のオリンピック開催で、南米で大流行した蚊を媒介とするウィルスへの流行の再燃が懸念が広がっていた。
・委員会は、デング熱やジカウィルスの感染力が弱いブラジルでの冬期間に開催されるオリンピックとパラリンピックでの感染拡大の危険は低いと結論づけた。...
全部読む
6月14日付仏
『フランス24』(AFP通信引用)は「リオオリンピックでのジカ熱流行の危険低い、WHO」との見出しで、以下のように報道している。
・火曜、世界保健機構(WHO)のジカウィルス緊急委員会は、ブラジルのオリンピックによる世界への感染の危険は「極めて低い」と発表。8月のオリンピック開催で、南米で大流行した蚊を媒介とするウィルスへの流行の再燃が懸念が広がっていた。
・委員会は、デング熱やジカウィルスの感染力が弱いブラジルでの冬期間に開催されるオリンピックとパラリンピックでの感染拡大の危険は低いと結論づけた。
・WHOは、ブラジル当局が「競技場や各施設内と周辺への対策を強化しているため、リスクは更に低くなる。国や地域をまたぐ通常の渡航や貿易への規制の必要性はない。」としている。一方で、競技が行われる地区での対策の強化促進を確実に遂行するようブラジルに勧告。
・ブラジルでは昨年の流行により、約150万人がジカウィルスに感染し約1300人の胎児に小頭症(脳の障害で頭が極端に小さい)が見つかった。
同日付英
『BBCニュース』は次のように報道している。
・WHOの専門家はオリンピック開催地をリオデジャネイロから移したり、延期や中止する必要はないとする。科学者の心配をよそにWHOは8月のブラジルの蚊の活動は比較的弱いと宣言。
・WHOは今年、ジカ熱の流行は国際的な公衆衛生上の緊急事態に該当すると宣言、妊婦にはオリンピック観戦のための渡航を避けるよう勧告。
・ブラジル政府はリオへの38万人の観光客の訪問に期待をよせている。
6月15日付豪
『RADIO AUSTRALIA』(AFP・ABC引用)は次のように報道している。
・多くの注目アスリートらがジカ熱への心配を表明している。「国際オリンピック委員会が大丈夫だと公表しているので問題ないはないと期待」、「(WHOの)太鼓判をうのみにしない。蚊にさされるだけで何かに感染するなんて恐ろしい確率」、「黄熱病のワクチンは打ったが、蚊でマラリアやジカにかかる可能性もあるなんて恐ろしい」などの声が聞かれている。
6月14日付米
『CBSニュース』は次のように報道している。
・数百万人の観客と1万人のアスリートの祭典が2ヶ月後に迫る中懸念が広がる。米国でのジカへの懸念は、690人の米国帰国者で感染がみられ、小頭症の乳児が出てから高まった。
・6月にはWHOは出産時の障害発生を避けるため、感染地域での女性に妊娠を遅らせるように勧告。
閉じる
その他の最新記事