中国宇宙開発:中国は宇宙ステーション天宮の2番目のモジュールを打ち上げ(2022/07/26)
『フランス国際ラジオ局(RFI)』によると、中国は7月24日の日曜日、宇宙ステーション「天宮」組み立て用の2番目のモジュールの打ち上げに成功した。 モジュールは中国南部の海南島から「長歩」ロケットにより推進され、離陸した。
中国国営テレビの映像では長歩5Bロケットがゆっくりと、しかも確実に地上を離れる様子が映りだされた。ロケット発射に伴う白煙がロケットの発射方向に形成され、18m高さ、直径4.2m、20トン重量の巨大なモジュールが宇宙に飛び立った。
なお、宇宙空間にある第1番モジュールではすでに3人の宇宙飛行士が待機していて2番目のモジュール到着後のドッキングと組み立て作業に携わるという。 さらに、今回打ち上げられた2番目のモジュールは宇宙ステーションCSSの3モジュールのうち、最も重いモジュールになるという。...
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中国国営テレビの映像では長歩5Bロケットがゆっくりと、しかも確実に地上を離れる様子が映りだされた。ロケット発射に伴う白煙がロケットの発射方向に形成され、18m高さ、直径4.2m、20トン重量の巨大なモジュールが宇宙に飛び立った。
なお、宇宙空間にある第1番モジュールではすでに3人の宇宙飛行士が待機していて2番目のモジュール到着後のドッキングと組み立て作業に携わるという。 さらに、今回打ち上げられた2番目のモジュールは宇宙ステーションCSSの3モジュールのうち、最も重いモジュールになるという。
神舟14ミッションの宇宙飛行士たち3人は、寝室や調理室や実験室になる第2モジュールの第1モジュールへの到着を心待ちにしていた。今回の第2モジュールは、主に宇宙ステーションの居住空間を広げる狙いがあるという。 すなわち、3人用のベッドとトイレと食事コーナーと冷蔵庫の大きさの8個のキャビネットが追加され、無重力化での細胞に対する影響などの実験用施設での研究が可能となる。
一方、中国の宇宙開発史上、初めてとなる宇宙飛行士たちによるロボットアームを使っての第2モジュールを第1モジュールにドッキング作業が待ち受けている。 この作業は、軌道上を飛行しているモジュール同士のドッキングのため、高度の精密さが要求されるという。
なお、今年の10月には最後の第3番目のモジュールが宇宙ステーションに到着し、宇宙ステーションの全てのモジュールが揃うことになり、今年の年末には中国の宇宙ステーション「天宮」が完成しフル稼働状態となるものと計画されている。
日本より数倍進んだ、中国の宇宙開発の動向に着目していきたいものである。
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中国、ミサイル迎撃実験(2022/06/20)
中国国防省は19日、地上配備型の弾道ミサイル迎撃システムの実験を行ったと発表している。実験は防衛目的のため、いかなる国も標的としていないとしている。また、公表された中で、中国がこの技術実験を行うのは6回目となるという。
6月20日付
『ロイター通信』:「中国、ミサイル迎撃システムの実験を公表」:
中国国防省は、地上配備型ミサイル迎撃の実験を実施し、「目標を達成した」と公表した。ミサイルは防衛目的であり特定の国を標的としたものではないとしている。
中国は習主席による近代化構想の一貫として、宇宙衛星を破壊できるものや、核弾頭ミサイルなど様々な種類のミサイル研究を進めている。近年では2021年2月、2018年に実験が行われており、中国国営メディアによると、2010年以降ミサイル迎撃システム実験を行っているとされる。...
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6月20日付
『ロイター通信』:「中国、ミサイル迎撃システムの実験を公表」:
中国国防省は、地上配備型ミサイル迎撃の実験を実施し、「目標を達成した」と公表した。ミサイルは防衛目的であり特定の国を標的としたものではないとしている。
中国は習主席による近代化構想の一貫として、宇宙衛星を破壊できるものや、核弾頭ミサイルなど様々な種類のミサイル研究を進めている。近年では2021年2月、2018年に実験が行われており、中国国営メディアによると、2010年以降ミサイル迎撃システム実験を行っているとされる。
中国はロシア同様、韓国国内での米国の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備への反発を表明してきた。中国は、強度のレーダーが自国領土内に達する恐れがあると主張し、中国とロシアは対ミサイル演習のシュミレーションも行ってきた。
中国は、ミサイル計画の詳細を殆ど公表していないが、2016年国防省は、国営テレビで映像が流れたことから、国防と安全保障に不可欠だとして、ミサイル迎撃システム実験の事実を認めている。
6月19日付中国『環球時報』:「中国が弾頭ミサイル迎撃実験を実施し”技術向上を実証”」:
中国は19日、地上配備型中距離弾道弾迎撃ミサイル(ABM)の実験を行った。アナリストは、弾頭ミサイルと弾道弾ミサイルの迎撃技術の向上が期待される中、迎撃実験の成功により、技術への信頼性が証明されたとしている。
今回の実験で、2年連続実験が行われたのは初めてとなった。公表された範囲では、合計6回目の地上配備型弾道弾迎撃ミサイル実験となる。実験が継続していることは、中国の防衛に有利となる迎撃ミサイル能力が向上していることを意味している。
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