ソフトバンク・アローラ副社長突然の退任(2016/06/23)
6月21日ソフトバンクはアローラ副社長が退任すると突然発表した。アローラ氏は孫社長が2年前に自分の後任含みで米グーグルから引抜き、孫社長自身が60歳になる来年8月には社長を譲ると公言していたため、発表が株主総会の前日に行われたことを含めて退任は世界を驚かせた。昨日の株主総会で孫社長の続投については、出席した株主や同社の取締役に名を連ねるカリスマ経営者仲間の柳井ファーストリテイリング社長、永守日本電産社長の支持を得たようであるが、メディアは海外も含めてクールに反応しているようだ。
6月21日付
『ニューヨークタイムズ』は、「退任後ソフトバンクは創業者の強い舵取りの下へ」という見出しで、日本のハイテク・通信複合企業のソフトバンクは就任後2年も立っていないアローラ氏が退任することにより後継者を失った。後継問題の混乱はソフトバンク及びその行動的創業者の動きをますます読み辛くしたと報じた。ソフトバンクの将来は孫社長の一手に握られていることだけは確かだと報じている。
6月22日付
『ブルームバーグビジネス』は、「アローラ氏の退任は日本株式会社の後継問題に再び焦点を当てる」という見出しで、ソフトバンクグループの後継者と目されていたアローラ氏の突然の退任は、日本の会社が抱える後継者への経営移譲という問題を浮彫にしたと報じた。...
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6月21日付
『ニューヨークタイムズ』は、「退任後ソフトバンクは創業者の強い舵取りの下へ」という見出しで、日本のハイテク・通信複合企業のソフトバンクは就任後2年も立っていないアローラ氏が退任することにより後継者を失った。後継問題の混乱はソフトバンク及びその行動的創業者の動きをますます読み辛くしたと報じた。ソフトバンクの将来は孫社長の一手に握られていることだけは確かだと報じている。
6月22日付
『ブルームバーグビジネス』は、「アローラ氏の退任は日本株式会社の後継問題に再び焦点を当てる」という見出しで、ソフトバンクグループの後継者と目されていたアローラ氏の突然の退任は、日本の会社が抱える後継者への経営移譲という問題を浮彫にしたと報じた。大塚家具の親子喧嘩、セブン&アイホールディングスの鈴木社長の退任劇、燃費不正問題を機に最高経営責任者(CEO)の地位を譲ったスズキ、一旦社長を交代してまた復帰したファーストリテイリングの柳井社長の例を上げて、日本における後継者問題の難しさを伝えている。
6月22日付
『ウォールストリートジャーナル』は、「ソフトバンク・アローラ社長突然の退任」という見出しで退任を報じた。2年間で2億8百万ドルという世界でも最高レベルの
報酬を得ていたアローラ氏については、行った投資の成果について強い批判も受けていたと報じている。
6月22日付英国
『メールオンライン』(ロイター通信引用)は、「ソフトバンク創業者の社長継続案喝采を得る、後継者退任にはクールな反応」という見出しで、同社株主総会での株主の反応を報じた。投資した事業の先行きは不透明であり、後継者問題が振り出しに戻ったので、孫社長は同社の中長期的なビジョンを再度示す必要があるというアナリストのコメントを伝えている。
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暴言王トランプ候補と大統領選挙の行方(2015/12/22)
来年の大統領選挙に向けて共和党大統領候補者指名争いで支持率トップのトランプ氏は、過激な主張を繰り返しており、また、耳を疑うような暴言もエスカレートする一方である。これに対し、オバマ大統領は、みずからの選挙戦を有利に運ぶため国民の不満や不安をあおっていると批判している。直近の選挙行動世論調査では、トランプ氏は共和党の大統領候補の指名を獲得するが、本選では民主党のクリントン候補に敗れると予想している。
12月21日付
『ワシントンポスト』紙は、トランプ候補が選挙演説のなかで、クリントン候補が民主党候補公開討論中にトイレに行ったことを“むかつく”と述べ、男性候補によって“ペニスで突かれた”などと卑猥な言葉で中傷したと報じた。トランプ候補は、7500人もの聴衆に対し、クリントン候補が民主党公開討論でコマーシャル時間後の再開に数秒遅れてきたことを取り上げ、「クリントン氏がどこへ行っていたか知ってるかい?」と4回も問いかけ、「私は知っているよ。...
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12月21日付
『ワシントンポスト』紙は、トランプ候補が選挙演説のなかで、クリントン候補が民主党候補公開討論中にトイレに行ったことを“むかつく”と述べ、男性候補によって“ペニスで突かれた”などと卑猥な言葉で中傷したと報じた。トランプ候補は、7500人もの聴衆に対し、クリントン候補が民主党公開討論でコマーシャル時間後の再開に数秒遅れてきたことを取り上げ、「クリントン氏がどこへ行っていたか知ってるかい?」と4回も問いかけ、「私は知っているよ。でも、むかつくので言いたくない」と顔をしかめてみせた。
トランプ氏がクリントン氏を、男女差別主義者と指摘されるような表現で攻撃したのは、これが初めてではない。最近でも、クリントン氏のパンツスーツを何回もけなし、大統領としてのスタミナや力強さが無いと評し、眠り過ぎだと批判した。今回の過激発言は、民主党公開討論でクリントン候補がISはメンバー勧誘ビデオにトランプ候補の発言を利用していると述べたが、それに対する仕返しのようである。クリントン氏の発言についてはその真偽が問題になっており、トランプ氏は謝罪を要求したが、クリントン氏はそれを拒否している。トランプ候補は演説のなかでクリントン氏を真似た少し横柄な声で「ドナルド・トランプがビデオに出ている。ISはトランプ氏をリクルートに使っている」と言ったあと、「それは嘘だったんだ。クリントンは嘘つきだ」と落ちを入れ喝采を浴びた。
12月21日付
『ニューヨークタイムズ』紙は、オバマ大統領がトランプ氏は労働者階級の怒りや不安を煽り立て選挙活動に利用していると批判していると報じた。また、同大統領はトランプ氏から自分個人に向けられた侮辱は、アフリカ系米国人としてはじめて大統領になったからだと語った。
オバマ大統領の今回の発言は、加州サン・ベルナディーノでの銃乱射テロ後、トランプ候補がイスラム教徒は米国への入国を禁止すべきと述べた時以来の明確なものである。同大統領はまた、オバマが大統領では怖いと口にしたり、オバマに忠誠心があるのかを疑う有権者は、自分が黒人の大統領であることがその理由であり、トランプ候補が強調している不安というのもそれに当たると述べた。オバマ大統領は、トランプ氏が過激な主張を繰り返すことで、アメリカ社会の分断が深まりかねない危機感を強めているようである。
12月21日付
『ロイター通信』は、2016年の大統領選挙の予想として、トランプ候補は予備選挙では共和党大統領候補の指名を獲得するが、本選挙では民主党のクリントン候補に敗れると報じている。ロイター通信とイプソス社がおこなった世論調査によると、共和党予備選挙でトランプ氏とテキサス州上院議員のクルツ氏が対決した場合、トランプ氏は41%、クルツ氏は31%の支持を獲得し、28%の有権者は2人を支持しない。フロリダ州上院議員のルビオ氏がトランプ氏と争った場合でも、トランプ氏は40%を獲得し、ルビオ氏の34%を上回る。
一方、共和党での大統領指名候補者レースでは先頭を走るトランプ氏であるが、本選挙ではクリントン氏が40%の支持を獲得するのに対し、トランプ氏は29%に止まり敗北すると予想する。8%はどちらに投票するか未だ決めていない。なお、これらの結果は12月16日~21日に1627人の有権者に対して行った選挙行動調査によるものである。
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